ツイート シェア
  1. 陸前高田市議会 2022-12-06
    12月06日-04号


    取得元: 陸前高田市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-01
    令和 4年  第4回 定例会議事日程第4号             令和4年12月6日(火曜日)午前10時開議日程第1  一般質問本日の会議に付した事件   ~議事日程第4号に同じ~出 席 議 員(17人)  議 長  福 田 利 喜 君          副議長  大 坂   俊 君  2 番  松 田 修 一 君          3 番  大和田 加代子 君  4 番  小 澤 睦 子 君          5 番  伊 藤 勇 一 君  6 番  畠 山 恵美子 君          7 番  中 野 貴 徳 君  8 番  蒲 生   哲 君          9 番  伊 勢   純 君  10番  鵜 浦 昌 也 君          11番  佐々木 一 義 君  12番  菅 野 広 紀 君          13番  大 坪 涼 子 君  14番  藤 倉 泰 治 君          15番  及 川 修 一 君  16番  伊 藤 明 彦 君                        欠 席 議 員(1人)  1 番  木 村   聡 君                        説明のため出席した者  市     長  戸 羽   太 君      副  市  長  舟 波 昭 一 君  教  育  長  山 田 市 雄 君      政 策 推進室長  村 上 幸 司 君  総 務 部 長  戸 羽 良 一 君      福 祉 部 長  千 葉 恭 一 君  兼 総 務 課 長                 (兼保健課長)  兼選管事務局長             市 民 協働部長  山 田 壮 史 君      建 設 部 長  菅 野   誠 君  兼 ま ちづくり                 兼 建 設 課 長    推 進 課 長                 兼復興支援室長  消  防  長  戸 羽   進 君      教 育 次 長  細 谷 勇 次 君  兼 防 災 局 長                 (兼管理課長)  兼 消 防 防 災  セ ン ター所長                  財 政 課 長  黒 澤 裕 昭 君      福 祉 課 長  佐々木   学 君                          兼地域包括支援                          セ ン ター所長                          兼被災者支援室長  子ども未来課長  千 葉   達 君      市 民 課 長  臼 井 秀 子 君  税 務 課 長  小野寺 一 典 君      地 域 振興部長  熊 谷 重 昭 君                          (兼商政課長)  観 光 交流課長  村 上 知 幸 君      農 林 課 長  大 友 真 也 君  兼スポーツ交流                (兼農委事務局長)  推 進 室 長  水 産 課 長  菅 野 泰 浩 君      都 市 計画課長  髙 橋 宏 紀 君  上 下 水道課長  伊 藤 芳 光 君      会 計 管 理 者  中 山 雅 之 君 (兼水道事業所長)  防 災 課 長  中 村 吉 雄 君      消 防 次 長  及 川 貴美人 君 (兼防災対策監)                 (兼消防署長)  学 校 教育課長  関 戸 文 則 君      監査委員事務局長  吉 田 志 真 君   兼教育研究所長  兼 学 校 給 食   セ ン ター所長   財 政 課 主 幹  菅 野   優 君職務のため出席した議会事務局の職員  事 務 局 長  髙 橋 良 明        局 長 補 佐  山 口   透  書     記  吉 田   都    午前10時00分 開   議 ○議長(福田利喜君) これより本日の会議を開きます。  出席議員は17人で定足数に達しております。  なお、欠席する旨の届出は1番、木村聡君であります。 ○議長(福田利喜君) これより議事に入ります。  本日の日程は、お手元に配付いたしました議事日程第4号によります。 △日程第1 一般質問 ○議長(福田利喜君) 日程第1、一般質問を行います。  順次質問を許します。  6番、畠山恵美子君。    (6番 畠山恵美子君登壇) ◆6番(畠山恵美子君) 会派、翔成の畠山恵美子であります。通告に基づき一般質問を行います。  まず、大項目の1つ目、生涯にわたる女性の健康支援についてであります。本市は、男女が互いにその人権を尊重しつつ、責任も分かち合い、性別に関わりなく、その個性と能力を十分に発揮することができる男女共同参画社会の実現と、自らの意思によって職業生活を営み、または営もうとする女性がその個性と能力を十分に発揮して職業生活において活躍すること等を目指し、今年3月に陸前高田男女共同参画計画を策定しました。  私は、これまで累次の一般質問において、男女共同参画社会の実現と女性活躍の推進に資するテーマを重点的に展開してまいりました。今回は、その根幹となる生涯にわたる女性の健康支援を論点といたします。  陸前高田男女共同参画計画基本目標6、安心して暮らせるまちづくりの推進における現状と課題には、生涯にわたる健康の保持増進は、あらゆる生活の基礎となるものであり、乳児期から高齢期までのライフステージに応じた健康管理が必要であると明記され、施策の方向性(2)として、生涯にわたる健康づくりの推進が据えられています。  しかしながら、その基本事業には、はまってけらいん、かだってけらいん運動の推進のみしか上げられておらず、これが生涯にわたる健康づくりの基盤になるとは到底評価できません。殊にも女性に特化して生涯にわたる健康づくりの推進を捉えるならば、現状本市が行っている事業として、40歳以上の女性が対象の乳がん検診、また20歳以上の女性が対象の子宮頸がん検診があります。これは、本市独自の事業ではなく、健康増進法第19条の2に基づくものとして全ての市町村が実施している法定の検診であり、女性特有がん検診としては非常に大事な検診です。  しかしながら、平成29年6月13日の同僚議員一般質問に対する答弁では、本市における乳がん検診受診率は36.5%、子宮頸がん検診では28%と低調と言わざるを得ない数値が提示され、この結果を改善すべく、受診の勧奨と周知に努めていくということでした。それから5年がたちましたので、今改めてこの検診の意味について検証する必要があると考えます。  そこで、伺います。本市における平成30年から令和4年に至るまでの乳がん検診子宮頸がん検診受診率の傾向はどう改善されているのか、答弁を求めます。  さらに、乳がん検診子宮頸がん検診受診率の分析から、この検診に係る課題は何だと捉えているのか、答弁を求めます。  生涯にわたる女性の健康支援という点において、今年は4月にHPVワクチン接種予防接種が再開され、本市においてもそのキャッチアップ接種を含め、平成9年4月2日から平成18年4月1日生まれの女性を対象に接種の勧奨通知を送付しています。このHPVワクチン接種は、子宮頸がんを引き起こすウイルス感染を防ぐとともに、最近の厚生労働省の資料では、子宮頸がんそのものをも予防する効果があるとされています。このワクチン接種は、学齢で小学校6年生から高校1年生に相当する子女が本来の対象であるゆえ、この学齢の子女の保護者、殊にもお母様方は様々な資料や書籍に目を通して、接種するか否かを検討されています。このことは、成人してからの女性の人生を大きく左右する大切な選択となりますので、行政からも可能な限り情報提供を行っていただきたいと希望します。  一方で、この年代の子女のお母様方、さらには20代から30代の若い女性のお母様方から、私の下に相談事として多いのが、子宮内膜症という婦人科疾患についてです。この子宮内膜症は、初期段階から激しい生理痛を伴い、女性のQOLを低下させるばかりか、将来的には不妊の大きな原因ともなる疾患です。生理痛子宮内膜症を抱える御本人の心身的苦痛がおもんぱかられますし、生理痛が重くて学校を休まざるを得ない子女、御結婚されても妊娠することができない女性のお母様の悩みはとても深刻で、お母様が自責の念にさいなまれているケースさえあります。  子宮内膜症は、早期に治療を始めれば大過ない婦人科疾患です。しかしながら、受診が遅れるのは、この疾患に対する認知度が女性であっても一般化していないことと、本市の場合この相談のファーストコンタクト先がないことが指摘できます。現状本市においては、婦人相談員設置事業において、婦人相談員が女性の健康に関する相談も受けていますが、婦人科疾患に対する相談は専門的な知識を有する保健師担当者とするのが妥当だと考えます。  そこで、伺います。子宮頸がんワクチン接種勧奨対象となる学齢期から子宮内膜症をはじめとする婦人科疾患に対する相談は、本市の職員である保健師が受ける体制を構築してはどうか、答弁を求めます。  また、生涯にわたる女性の健康支援重要性は、若い女性に限ったことではありません。長い生涯の中で、女性が直面する可能性がある婦人科疾患は多々あります。その中でも、QOLを急激に低下させ、その後の人生設計にも大きく影響を及ぼすのが更年期症状です。昨年7月にNHKと独立行政法人労働政策研究研修機構が共同で行った更年期と仕事に関する調査2021の結果、更年期症状による体の不調は、働く女性にとって大きな試練となっており、更年期離職者の女性は46万人規模、その経済損失は4,196億円と推計され、男性の更年期離職者を含めると6,322億円の規模になるという驚愕の実態が明らかになりました。  総務省統計局が今年11月29日付で公開している今年10月分の労働力調査によると、女性の就業者数は3,035万人となっており、陸前高田統計書令和3年度版によれば、本市の15歳以上の女性の労働力総数は9,029人であり、男性の労働力総数8,589人より440人も多くなっています。  我が国では、これまで更年期症状についての調査はさきに言及した調査まで行われてきませんでしたが、今年3月には厚生労働省更年期症状・障害に関する意識調査を行っています。この調査結果では、更年期症状が一つでもあると答えた40代、50代の男女のうち、家事や介護、社会活動に影響が少しでもある、とてもある、かなりあるという回答合計数が30%をやや上回る傾向にありました。かつ女性の場合、30歳から39歳で43.9%、40歳から49歳で32.1%、50歳から59歳で39.2%が更年期症状で受診し、治療中と回答しています。  そこで、伺います。本市においても、更年期症状に対する何らかの支援体制の構築と、この健康課題について事業者に対する理解促進の取組に着手することを検討しないのか、答弁を求めます。  次に、大項目の2つ目、陸前高田市立博物館の果たす役割と運営の在り方についてであります。東日本大震災によって被災した陸前高田市立博物館は、国内外から多くの御支援をいただき、被災から11年8か月もの歳月を経て再建を果たし、先月5日に一般公開となりました。「文化財の残らない復興は本当の復興ではない」という言葉を掲げ、多くの方々と心を合わせて文化財レスキューに取り組み、被災した文化財の復元という、世界中のどこの博物館も経験したことのない困難な作業を一つ一つ辛抱強く続けてくださった皆様の努力のたまものと心より深く感謝申し上げます。  陸前高田市立博物館が開館を果たした今年は、明治5年3月10日、湯島聖堂大成殿にて当時の文部省博物局による最初の博覧会が開かれてからちょうど150年になるという節目の年であります。この湯島聖堂博覧会は、恒久的な展示を行う博物館の誕生と称され、我が国の博物館の出発点として位置づけられています。  また、今年は博物館法の改正もあり、より一層今後の博物館の役割や課題について再検討がなされ、運営の在り方にも多様性が求められていくものと思料します。  このようなゆかりある年に未曽有の大震災からの再建を果たした陸前高田市立博物館には、国内外のどこの博物館よりも重い責務と役割があると考えます。それは、博物館におけるあらゆる災害対策についての発信を行い続けることです。  そこで、伺います。現在陸前高田市立博物館には、あらゆる災害時の収蔵品搬出計画やあらゆる災害時に対応する計画があるのか、またその公開はどのようになされているのか、答弁を求めます。  令和4年第2回定例会には、陸前高田市立博物館条例の一部を改正する条例が上程され、その第7条における常設展の観覧料無料化について賛否両論があり、議論がなされました。私どもの会派、翔成は、賛成の立場ではありますが、その根幹にあるのは、アクセス権の保障であります。  そこで、伺います。今後の博物館運営において、観覧料無料化のみならず、アクセス権をどのように保障していくのか、答弁を求めます。  来年4月に施行される改正博物館法では、博物館の事業に博物館資料デジタルアーカイブ化を追加するとともに、他の博物館等と連携すること及び地域の多様な主体との連携、協力による文化、観光、その他の活動を図り、地域の活力の向上に取り組むことが努力義務とされており、新たな陸前高田市立博物館の運営に当たっても、このことを重視した事業展開が必須であると考えます。対市民という点においては、博物館が地域の中の多様な方々との関わりの中で育まれていくこと、また生活科、理科、社会科総合的学習、歴史、地理、生物など、学校の教育活動との連携、接続を強化していくことが望まれます。  そこで、伺います。今後の陸前高田市立博物館学校教育との連携、接続をどのように展開していくのか、答弁を求めます。  新たな陸前高田市立博物館の開館以来、市内外から大勢の方々が見学にいらしています。博物館の入り口のカウンターには、様々なリーフレットが配置されており、それらを手に取っての見学、あるいはお帰りの際に見学の記念にと手にされる方々も見受けられます。各種報道でも、また見学に訪れた方々からの博物館の展示等に対する御感想も総じて高評価ですが、惜しむらくはミュージアムグッズがないことです。  そこで、伺います。博物館におけるミュージアムグッズの効果をどのように捉えているのか、またミュージアムグッズを創出することは検討しないのか、答弁を求めます。  これをもって登壇での質問を終えます。 ○議長(福田利喜君) 当局答弁。 ◎市長(戸羽太君) 議長。 ○議長(福田利喜君) 市長。    (市長 戸羽太君登壇) ◎市長(戸羽太君) 畠山恵美子議員御質問の生涯にわたる女性の健康支援につきましてお答えをいたします。  初めに、本市における平成30年から令和4年に至るまでの乳がん検診子宮頸がん検診受診率の傾向の改善についてであります。乳がん検診及び子宮頸がん検診事業につきましては、健康増進法において市町村が実施するがん検診に位置づけられており、市ではがん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針に基づき、対象者乳がん検診は40歳以上の女性、子宮頸がん検診は20歳以上の女性とし、両検診ともに2年に1回の検査として実施しているところであります。  乳がん検診受診率は、平成30年度が36.0%でありましたが、令和3年度では31.9%、4.1%の低下が見られ、また子宮頸がん検診受診率は平成30年度が27.1%でありましたが、令和3年度は22.3%と、乳がん検診と同様に平成30年度から4.8%低下しているところであります。  各検診とも通常の検診日程で検査を受けられなかった方を対象に、それぞれ1日ずつ追加検診を実施するとともに、受診勧奨を行っているところですが、受診率の改善には至っていない状況であります。  次に、受診率の分析から検診に係る課題でありますが、がん検診を実施する目的は、がんの予防と早期発見により、がんによる死亡率を減少させることにあります。市の受診率低下傾向にありますが、がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針では、がんの予防には検診のほかにも重要な事項が示されており、定期検診重要性だけではなく、自覚症状を有した際の医療機関受診普及啓発が重要であるとされているところであります。このため、受診率向上に向けた検討のほか、自覚症状及び早期受診についての普及啓発が重要であると考えているところであります。  現在がん検診につきましては、乳がん及び子宮頸がんだけではなく、検診申込者のみへの案内としていますが、普及啓発の意味を重視し、申込みのない対象者、特にも経年で未受診である方への周知が必要と考えており、また市の受診率の傾向はあくまで市主催の検診に限られるところであります。職場単位でも、乳がん及び子宮頸がんに限らずがん検診を実施していることから、職域での検診の状況も含めて、市民のがん検診の受診の状況を把握することで、より的確な施策を検討することができるものと考えているところであります。  検診の申込み案内の時点で職場で検診を受けるか否かも併せて取りまとめを行っておりますが、検診対象者の6割程度の回答にとどまっており、また回答後の検診の受診状況までは把握することができないことから、検診事業及び健康づくり事業の課題の一つと捉えているところであります。  今後検診機関や職域との連携について検討を行いながら、受診の重要性について、市民の皆様により一層の御理解と御協力をお願いしてまいりたいと考えているところであります。  次に、子宮頸がんワクチン接種などの婦人科疾患に対する相談体制の構築についてであります。子宮内膜症は、10歳代後半から発症する可能性があり、日常生活に苦痛を生じるほか、病状によっては不妊の原因にもなる病気であり、予防や治療が必要である反面、個人差も大きく、女性同士でも理解されにくいなど、相談しづらい病気であると言われております。  現在市では、健康相談として、保健師が生活や健康について、全てのライフステージの方を対象に相談対応をしているところでありますが、市民の方々に生活や健康について心配事や悩み事、ちょっとした困り事でも市役所で相談できるという分かりやすい周知や病気に対する普及啓発も推進するとともに、治療や将来の不妊症予防を考慮し、医療機関へつなぐことが重要であることから、相談者やその保護者の方に丁寧に寄り添う対応を重視しながら、今後専門家や医療機関などと検討を行ってまいりたいと考えているところであります。  次に、更年期症状に対する支援体制の構築と事業者に対する理解促進についてであります。更年期症状とは、40歳代以降の男女の性ホルモン分泌量の低下が原因となる自律神経失調症に似た症状で、日常生活や仕事に支障を来す場合もあるものと言われております。  治療には、ホルモン剤などの薬物治療漢方治療、予防的な意味合いの食事療法などを医療機関で受けることとなりますが、更年期症状であると自覚できなかったり、対処法が分からずにいると精神的症状を悪化させるケースが多いと言われていることから、まずは更年期になる前に症状についての正しい知識と対処方法を事前準備していくことが大切であると考えているところであります。  市といたしましては、これまでも健康相談等に取り組み、更年期症状に悩んでおられる方の相談と併せ、医療機関へのつなぎを行ってきたところでありますが、今後におきましては市民の方々や事業者に対し、更年期症状のみならず、健康相談や様々な検診の必要性、病気への理解などの周知を図ってまいります。また、市役所に窓口を設けるだけでなく、保健所などとも連携し、職場への出前相談出前健康教室を行う体制の構築や、市の検診の機会を相談の機会としても活用いただけるよう、更年期症状の好発年齢である働き盛りの世代の方でも相談しやすい環境整備に努めてまいりたいと考えているところであります。  以上をもちまして答弁といたします。 ◎教育長山田市雄君) 議長。 ○議長(福田利喜君) 教育長。    (教育長 山田市雄君登壇) ◎教育長山田市雄君) 陸前高田市立博物館の果たす役割と運営の在り方につきまして教育長からお答えいたします。  初めに、災害時の収蔵品搬出計画対応計画とその公開についてであります。災害時の対応計画につきましては、博物館に限らず全ての公共施設において必要なものであり、東日本大震災を経験した本市にとっては、特にも重要なものであると認識しているところであります。  本市の博物館においては、開館前の本年10月に災害時対応マニュアルとして策定したところであり、内容としましては第1章、マニュアルの意義、第2章、自然災害等への対応、第3章、事故等への対応として、それぞれ地震発生津波警報等が発表されたとき、さらに火災や急病人、不審者の侵入、停電などがあったときの対応方法について定めたところであります。  この災害時対応マニュアルは、災害による被害を最小限にするため、また実際に災害等が発生したときに職員が迅速かつ円滑に対応し、来館者が安全に避難することを第一に考えて定めたものであります。  このマニュアルの内容を実践していくため、開館前に消防署職員を講師に依頼し、救命講習の開催や、避難が必要なときの観覧者誘導方法及び非常時に応じた避難場所の確認を職員全員で行ったところであります。  災害時の収蔵品等搬出計画についてでありますが、博物館で想定される大きな災害は、津波及び火災であると考えております。  津波につきましては、令和4年3月に岩手県において新たな津波浸水想定を公表したことから、この内容を鑑み、津波到達予想時刻の10分前には安全な高台に避難する、また収蔵品等については、他の施設からの借用資料を最優先とするなどの優先順位を決定しておき、2階収蔵庫に搬出させるなどの対応をすることとしているところであります。  また、火災につきましては、来館者を職員が避難場所まで誘導するとともに、避難する際に身の安全を優先としながら、優先順位の高い展示物等で持ち出せるものは持って避難するなどの対応をすることとしているところであります。  いずれの場合につきましても、今後訓練を行い、対応を確認していくこととしており、またこれらの対応方法につきましては、市ホームページにより公開してまいりたいと考えているところであります。  次に、今後の博物館運営におけるアクセス権の保障についてであります。博物館運営におけるアクセス権は、来館者が施設やコンテンツ、専門知識に関わる権利であると捉えているところであり、そのためには身体や能力、言語、経済力などが障害となって博物館の利用が妨げられることがないよう、あらゆる方々に配慮した運営を図っていくことが必要であると理解しているところであります。  このようなことから、当館においては博物館法における入館料、その他博物館資料の利用に対する対価を徴収してはならないとの規定に基づき、入館料を無料としているところであり、またノーマライゼーションという言葉のいらないまちづくりを進めている本市としても、障がいのある方や高齢者にも配慮した、誰もが、いつでも訪れることができる博物館として、アクセス権は保障されているものと考えているところであります。  また、来館者が展示物に対する理解を深めるため、現在学芸員による展示解説を実施しているところでありますが、今後音声や多言語化によるガイドの導入を検討し、アクセス権の一層の充実を図るなど、今後とも様々な点について注意を払いながら、来館者が利用しやすい設備の整備、運営に努めてまいりたいと考えているところであります。  次に、市立博物館学校教育との連携、接続の展開についてであります。本年10月に策定いたしました陸前高田市立博物館運営方針においては、5つの基本目標を掲げ、その一つに生涯学習の推進として、学校教育と連携することを掲げております。  連携の具体的な事業といたしましては、学芸員が実物の博物館資料を学校に持参し、本市の自然、歴史、文化について授業を行う出前授業、あるいは見学に訪れた児童生徒たちに博物館内で資料を活用しながら授業を行う博物館教室、博物館資料を学校で一定期間展示を行う移動博物館などを実施することとしております。  実施に当たりましては、学習の狙いや取り上げたい地域の素材についてのニーズを把握するため、事前に学校と綿密な打合せを行いながら取り組んでまいりたいと考えております。  また、これらの事業以外にも、地域住民等とともに学校を核として活動を行っている地域学校協働活動事業に博物館の学芸員が出向き、子どもたちとともに市内の河川に生息する生物を観察する水生生物観察会なども実施しているところであり、参加児童からも好評を得ていることから、引き続き実施していくこととしております。  教育委員会といたしましては、学校教育活動において、本市の自然、歴史、文化に関する博物館資料を活用することなどにより、学校教育をより充実できるような活動を今後積極的に展開してまいりたいと考えております。  次に、博物館におけるミュージアムグッズの効果と創出の検討についてであります。博物館におけるミュージアムグッズは、博物館の広報的な役割を担うとともに、より親しみやすい施設として、利活用の促進につながる効果が期待できると認識しているところであります。  また、最近においては、文化観光施設として、その地域の特性や伝統を伝えるものをミュージアムグッズとして活用している博物館も見られるところであります。  ミュージアムグッズは、博物館内での活用のほか、市内事業者が、例えば菓子や文房具などに活用し、お土産品などの商品として販売することにより、地域経済の発展にも効果が期待できるものと考えているところであります。  当館におきましては、日本最大の気仙隕石やツチクジラの剥製、世界各国から収集した貝類標本、博物館のマスコットキャラクターであるせき坊など、素材となる資料が多くあることから、それらの活用によるミュージアムグッズの創出について、今後積極的に検討してまいりたいと考えております。  以上をもちまして答弁といたします。 ◆6番(畠山恵美子君) 議長。6番、畠山恵美子。 ○議長(福田利喜君) 畠山恵美子君。 ◆6番(畠山恵美子君) では、再質問をいたします。  まず、博物館のほうに参りたいと思います。博物館に関しては、観覧料無料化をはじめ、アクセス権の保障はされているということであって、現状の博物館を見ると、多言語化にはまだ対応されていませんで、多言語化はやっていくということでしたが、多言語化は音声が一つありますし、それから表示が一つあるのですが、何種類の言語を想定しているのでしょうか。 ○議長(福田利喜君) 当局答弁。 ◎教育次長(細谷勇次君) 議長。 ○議長(福田利喜君) 教育次長。 ◎教育次長(細谷勇次君) 教育次長よりお答えいたします。  博物館アクセス権に係る多言語化の関係でございますけれども、現在来年度に向けまして検討しておりますのが、一つはQRコードを使って、そちらにかざしてスマホで言語の分野で見ていただくということで、大体今現在4言語、4か国語といいますか、そのくらいで今検討しているというところでございます。
    ◆6番(畠山恵美子君) 議長。6番、畠山恵美子。 ○議長(福田利喜君) 畠山恵美子君。 ◆6番(畠山恵美子君) 4か国語ということでしたが、英語は必須でありますし、恐らく中国語、あと2言語のはずなのですが、市内には多言語のガイドさんも養成して活躍していただいていて、英語、中国語はそのとおり確保できると思いますが、あとの2言語はどうするのですか。 ○議長(福田利喜君) 当局答弁。 ◎教育次長(細谷勇次君) 議長。 ○議長(福田利喜君) 教育次長。 ◎教育次長(細谷勇次君) 教育次長よりお答えいたします。  現在想定をしております4言語と申しますのは、日本語、英語、中国語と韓国語だったと記憶しております。英語については、話せる方等もいらっしゃると思いますけれども、なかなか中国語であったり韓国語であったりというのは、話すとしてもちょっと難しい、表示で見せるので、その辺についてはちょっと今後どうするかというのは検討ということになりますけれども、いずれ表示でスマホで見られるようになりますので、そちらの国の方がいらしたときには、活字で見ていただければ、説明についてはある程度通るのかなというふうに思っているところでございます。 ◆6番(畠山恵美子君) 議長。6番、畠山恵美子。 ○議長(福田利喜君) 畠山恵美子君。 ◆6番(畠山恵美子君) 同僚議員が今回の一般質問でインバウンドの話をされて、外国人の来訪者の方々が多くなることを想定した質疑をされていました。それで、本市はシンガポールとの協定を結んでいて、アメリカに次いでシンガポールの方が多いという話があって、私も行ったことがありますし、皆さんも行ったことがあると思うのですが、例えばシンガポールの博物館なんかに行くと、英語、中国語、日本はないので英語で見るのですけれども、そうすると若干言語によってニュアンスが違ったりするわけです。なので、そこは正確に陸前高田の歴史や文化が伝わるような翻訳をした上で発信するということになりますけれども、もちろん来年度予算にはちゃんと積算していますよね。 ○議長(福田利喜君) 当局答弁。 ◎教育次長(細谷勇次君) 議長。 ○議長(福田利喜君) 教育次長。 ◎教育次長(細谷勇次君) 教育次長よりお答えいたします。  先ほど来年度に向けて検討しておりますとお話し申し上げましたのは、来年度の予算も含めて、そちらのほうでできないかというところで検討しているというところでございます。 ◆6番(畠山恵美子君) 議長。6番、畠山恵美子。 ○議長(福田利喜君) 畠山恵美子君。 ◆6番(畠山恵美子君) 今博物館というのは、物すごく転換期にあって、国の観光立国政策で文化観光を推進しなさいということで、博物館とか文化、芸術に関わる法律が軒並みに改定されてきています。それで、陸前高田市立博物館も、観光をはじめとする地域経済に寄与するような動きをしていくというのは開館以来ずっとおっしゃっていますけれども、これは博物館だけでやってもしようがないので、もちろん観光部局との連携は必要でありますし、観光協会さん、それから町なかの商店街さんとの連携も必要です。そのような協議はもう始まっているのでしょうか。 ○議長(福田利喜君) 当局答弁。 ◎教育次長(細谷勇次君) 議長。 ○議長(福田利喜君) 教育次長。 ◎教育次長(細谷勇次君) 教育次長よりお答えいたします。  令和5年4月施行の法改正によりまして、博物館は文化観光振興のほうにも努めていくというふうな形での改正になったところでございますけれども、そうしますと議員が今おっしゃったとおり、観光面でというところで、そちらのほうとのタイアップも必要になってくるということで、さきの同様の一般質問でも御答弁させていただきましたけれども、そういったところを踏まえて、今後観光物産協会さんのほうも含めて検討してまいりたいと思っておりますし、今現在のところ観光施設ということで、どういうふうに中心市街地のほうにお客さんを集めるかというところが課題になってくるかと思います。  現在津波伝承館であるとか道の駅のほうにもかなり多くの来遊者、お客さんが来ているわけでございます。そのお客さんをいかに中心市街地のほうに回してくるかといったところが今後大きな課題になってくるかと思っております。差し当たりと言ってはちょっと言葉が変ですけれども、博物館のパンフレットのほうを現在津波伝承館と道の駅のほうに置かせていただきまして、博物館の存在を知っていただくというところがまず大きなところだと思います。あそこに博物館があるのだというところで、その内容を見ていただいて、ではそちらに見に行ってみようかといったお客さんをこれからいかにどう増やしていくかというところの検討となると思いますので、先ほど言ったとおり、関係の部署ともいろいろ協議しながら、観光の展開に向けて今後検討してまいりたいと考えているところでございます。 ◆6番(畠山恵美子君) 議長。6番、畠山恵美子。 ○議長(福田利喜君) 畠山恵美子君。 ◆6番(畠山恵美子君) 観光と博物館の連携というと、地域経済の振興ということも一翼を担うわけであります。先ほどミュージアムグッズの創出においては、お菓子とか文房具とか、そのようなものを創出していただければいいというお話おっしゃっていましたけれども、例えば博物館で私が好きなキャラクターのせき坊君なんかは、あれはもうキャラクターグッズとしていろんな商品化ができると思うのですけれども、1点気になるのはロイヤリティーです。例えば熊本のくまモンなんかはすごい人気で、あれ何か中国でつくられてみたいな、うちのせき坊君も海外展開すればいいのですけれども、少なくとも陸前高田市の業者さんに対してはロイヤリティーはフリーにしていただきたいのですが、ロイヤリティーに関する考え方はどうでしょうか。 ◎市長(戸羽太君) 議長。 ○議長(福田利喜君) 市長。 ◎市長(戸羽太君) ロイヤリティーが発生してしまいますと、例えばお菓子屋さんとか個人事業者さんはなかなか手が出せないということがあって、当初はやっぱりたかたのゆめちゃんもそうだったのですが、そこでロイヤリティーどうするのだという議論もあったことがございます。確かにくまモンのように世界で展開をするぐらいになれば、それはそれでまたいろいろあるのでしょうけれども、少なくとも今おっしゃられるように、せき坊というキャラクターは非常にユニークだというふうに思うので、ぜひ市内の皆さんに自由に使っていただけるような、ただそれをやっぱり役所にしっかり教えていただいて、ロイヤリティーは取らないけれども、一応許可を取っていただくような形であれば広く展開をできるのではないかと、そのように思っています。 ◆6番(畠山恵美子君) 議長。6番、畠山恵美子。 ○議長(福田利喜君) 畠山恵美子君。 ◆6番(畠山恵美子君) 次に、博物館におけるあらゆる災害時の収蔵品とかの搬出計画なのですけれども、避難するのが第一義ですので、収蔵品は余力があればというか、その時間的な余裕があればということになろうかと思いますけれども、先ほど地震と火災の話はおっしゃっていましたが、ここ氷上山麓なので、川原川もありますし、気仙川もありますし、万々が一河川からの水害というのも若干想定しておかなければならないと思いますが、それは防災課と協議の上、今後やるのでしょうか。 ○議長(福田利喜君) 当局答弁。 ◎防災課長(中村吉雄君) 議長。 ○議長(福田利喜君) 防災課長。 ◎防災課長(中村吉雄君) 防災課長からお答えいたします。  かさ上げ地、中心市街地に関する河川の氾濫想定でございますけれども、川原川のほうは具体的にはまだまだ示されておりませんが、気仙川のほうで1,000年に1回と言われるほど、大雨が降った際もあの場所に関しては浸水をしないということが示されております。また、川原川におきましても、以前の川原川と違いまして、大分深く掘っておりますので、今のところすぐに洪水の心配が、かさ上げ地に川から洪水があるというふうには考えていないところでございます。 ◆6番(畠山恵美子君) 議長。6番、畠山恵美子。 ○議長(福田利喜君) 畠山恵美子君。 ◆6番(畠山恵美子君) 風水害に関しては、横浜市のとある博物館が風水害で非常に大きな被害を受けたという事例もございますので、ないとは全く言えませんので、検討いただければと思います。  それから、博物館学校教育との連携で申し上げると、現状でも小学校、中学校に対してはかなりやっていただいていると認識しております。ただ、私通告にわざわざ生物とか歴史とか地理とか、高校の科目も入れたのですけれども、高校には全く言及されませんでしたが、高校に対しては何もやらないのですか。 ○議長(福田利喜君) 当局答弁。 ◎教育次長(細谷勇次君) 議長。 ○議長(福田利喜君) 教育次長。 ◎教育次長(細谷勇次君) 教育次長よりお答えいたします。  答弁した内容は、小中学校のものが主なものでございました。高校ということになりますけれども、以前震災の前におきましても、高校との関係というのがございました。何かと申しますと、高校の美術部が当時海貝のほうに見えて、貝なりをスケッチして、完成した作品を、ミュージアムか博物館かはちょっと定かではないのですけれども、どちらかで展示したといったようなことも行っていたようでございます。そういうことにつきましては、今後もできるのかなと思っておりますし、博物館協議会の委員の中に高田高校の美術部の顧問の先生が入っておりますので、顧問の先生とも話合いをさせていただきながらという中で、そういうところはできるのかなと思っておりました。  一方で、授業との連携ということになるかと思いますけれども、例えば小中学校であれば地域の勉強というような中で、陸前高田市のことというところもあるかと思います。高校の勉強のほうになりますと、ちょっと小中学校とは違った側面があるのかなというところも考えてございます。もちろん高校と協議なり相談させていただいて、要請があればもちろん対応したいと考えておりますので、今後何が高校と連携できるのかといったところを考えながら、今後その内容につきましては検討してまいりたいというふうに考えております。 ◆6番(畠山恵美子君) 議長。6番、畠山恵美子。 ○議長(福田利喜君) 畠山恵美子君。 ◆6番(畠山恵美子君) 高校との連携が非常に重要だなと思いますのは、現在博物館で学芸員をされていて、今回の文化財レスキュー復旧に尽力した熊谷学芸員、そして私もそうですし、震災で亡くなられた、私とか中野議員の同級生の佐々木洋学芸員もそうですが、私たちは亡くなられた佐藤正彦学芸員の下に通って、大学、大学院で考古学、歴史学を学んで今日に至っております。博物館の学芸員さんが地域の子どもを育てるというのが学校教育だけではなくて課外の場面でも必要ですので、高校との部活動ではない課外でも広く開放していただきたいと思います。  水生生物の観察会は各小学校でやられていて、これはすごくいいことなので、できれば公民館活動においてもそのような観察会などを企画していただきたいのですが、いかがでしょうか。 ○議長(福田利喜君) 当局答弁。 ◎教育長山田市雄君) 議長。 ○議長(福田利喜君) 教育長。 ◎教育長山田市雄君) 教育長からお答えしたいと思います。  まず、高校との連携ですけれども、今少子化で部活動がどのようになっているかということ、ちょっと私も各学校把握していないところでありますけれども、少なくとも昔は、例えば地学部とか生物学部とか、そういった博物館に関係する部活動がたくさんありまして、そういった部に所属する生徒さんたちが博物館に来て自然、歴史、文化を勉強していった、そういったところから将来こういった方向に進路を求めていくというふうな生徒が生まれてくるということはあったのですけれども、今は少子化に伴って、かなり文化部活動が制限されてきまして、地学部とか生物学部はどうなっているか分かりませんけれども、ちょっと話が飛びますけれども、合唱部なんかは非常に貴重な文化部活動なのですけれども、地元高田高校でも大船渡高校でも部員不足によって合唱部がなくなってしまったという実態があって、そんな中で地学部とか生物学部がどうなっているのかということは、ちょっと把握し損ねておりますけれども、機会があれば高校のほうにうちの博物館を活用しながら、地元の歴史、文化、自然を学んでいただきたいということはやっていきたいなというふうに思っております。  あわせまして、生涯学習の面においても、公民館活動とか様々な機会を見つけて、地元の歴史、文化、自然の啓蒙に励んでいきたいと、そのように考えております。 ◆6番(畠山恵美子君) 議長。6番、畠山恵美子。 ○議長(福田利喜君) 畠山恵美子君。 ◆6番(畠山恵美子君) では、生涯にわたる女性の健康支援について伺います。  乳がん検診にせよ、子宮頸がん検診にせよ、何とマイナス4%、子宮頸がん検診は4.8%の減少になっていて、勧奨しているとか、いろいろおっしゃっていますが、2019年の全国ベースの統計では、これ国立がん研究センターが公表しているものでは、子宮頸がん検診ですと43.7%、乳がん検診ですと47.8%と、本市は非常に低調の低調と言わざるを得ないのですが、勧奨だけでは済まないと思います。何か抜本的な解決策は行わないのでしょうか。 ○議長(福田利喜君) 当局答弁。 ◎福祉部長(千葉恭一君) 議長。 ○議長(福田利喜君) 福祉部長。 ◎福祉部長(千葉恭一君) 福祉部長からお答えをいたします。  今議員のおっしゃった資料はちょっと持ち合わせていないのですが、岩手県内でも市町村ごとの実施しているがん検診については、ちょっと古い資料になりますが、本市とあまり変わらない、本市のほうが少し高い数字になってございます。  岩手県内で実施主体が職域も含めたもので言えば、先ほど議員さんがおっしゃったような50%近い数字になるかと思うのですが、市町村検診ですとやはり数字としては岩手県内でも少し低いというふうな形で捉えております。  それで、分析までは、アンケート調査等ちょっと行っておりませんので詳細分からないのですが、1つはちょっと令和2年度から、子宮頸がん乳がん検診の日程が別になったというのも少し影響あったかなというふうに思ってございます。  それで、本市のほうでも、受診しやすいようにということで、勧奨だけではなくて、委託先のほうにお願いしまして、土日の日程も組んでもらって実施しておりますけれども、それでもちょっと受診がそこまで上がってこないと、数値が上がってこないというところでございますので、今後いろんな周知活動もしながら、勧奨もしておるわけですが、様々周知活動も行いながら、受診率の向上には努めていきたいというふうに考えてございます。 ◆6番(畠山恵美子君) 議長。6番、畠山恵美子。 ○議長(福田利喜君) 畠山恵美子君。 ◆6番(畠山恵美子君) 私が今回この質問を何でしたかといいますと、これ男女共同参画計画陸前高田市つくったわけですけれども、女性の、人生の大先輩で社会的に活躍されている市内の方から、その方の個人的な感じ方だと思うけれどもという前置きがありまして、今の男女共同参画計画というのは、女性に子どもをたくさん産んで育てなさいと、挙げ句の果てにはもっと働けと言っているように思えてならないという感想が寄せられました。それは、ある意味そうなのかなと思わざるを得ない反面もありまして、乳がんの罹患率は女性のがんでは一番多いわけですけれども、では致死に至るかといえば、致死率は第4位で、そう多くはなりません。ただ、がんサバイバーと言われる方は非常に多くいらっしゃいまして、私も30代で子宮粘膜腫瘍の7時間にもわたる大手術を受けて、ちゃんとぴんぴん生きています。長い生涯にわたって女性が働き続け、なおかつ育児もしてみたいな話になると、本市の労働力総数も女性のほうが440人も多いわけですから、陸前高田市は女性の力で半分以上成り立っていると言っても過言ではありません。なので、女性の健康増進に対してもっと積極的に、全庁的に取り組んでいただきたいのですが、いかがでしょうか。 ○議長(福田利喜君) 当局答弁。 ◎市長(戸羽太君) 議長。 ○議長(福田利喜君) 市長。 ◎市長(戸羽太君) 私から御答弁申し上げたいと思います。  まず、男女共同参画社会の計画については、我々主導というよりは、やはり市民の皆さんの考える男女共同参画というところを主体的にやっていただいたつもりではありますが、やっぱり一人一人の個人差というのもありますので、少し人から見るとちょっと足りないというか、方向違うのではないかというようなところもあろうかと思いますので、これは随時やっぱり直すべきところは直していかなければいけないかなと思っているところでございます。  今おっしゃられたように、非常に女性活躍という言葉が躍っているわけですが、実際には今言っていただいたように、もう女性の皆さんが頑張っていただかないと成り立たないという社会になっているというのは、これはもう特に地方の場合はそれが如実に出ているわけであります。  そういうことを考えますと、今までは高度成長期などは、やっぱり男性のモーレツ社員みたいな人がいて、そして人間ドックを受けて、多少調子悪くても行け行けで行くのだという社会だったかもしれませんが、やはりきめ細やかな検診体制、あるいはもし病気ということになればしっかり医療につなげられる体制、これをしっかりとつくっていかなければいけないというふうに思っています。これは、もちろん男性であれ女性であれということなのですが、特にも女性特有の病気というのは、最近メディアなどでもかなり取り上げられているわけでありますから、先ほどの受診率も、職域でやっておられる方々の受診率が把握できないという、非常によく分からない状況もございますので、そういったところの把握に努めながら、やっぱり安心して育児も仕事も、自分がやりたい、自分の人生を謳歌できるような環境をしっかりつくれるように、体制を整えてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(福田利喜君) 以上で6番、畠山恵美子君の質問を終わります。 ○議長(福田利喜君) これにて一般質問を終結いたします。 ○議長(福田利喜君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。    午前10時54分 散   会...