令和 4年 3月(第1回)定例会 令和4年第1回議会定例会 議事日程第2号令和4年3月7日(月)午前10時開議
~~~~~~~~~~~~~~~ 本日の議事日程第1 議案第20号 令和3年度島根県江津市一般会計補正予算(第13号)を定めることについて 議案第21号 令和3年度島根県江津市
国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号)を定めることについて 議案第22号 令和3年度島根県江津市
国民健康保険診療所事業特別会計補正予算(第1号)を定めることについて 議案第23号 令和3年度島根県江津市
後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第2号)を定めることについて 議案第24号 令和3年度島根県江津市
公共下水道事業特別会計補正予算(第2号)を定めることについて 議案第25号 令和3年度島根県江津市
農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)を定めることについて 議案第26号 令和3年度島根県江津市
水道事業会計補正予算(第2号)を定めることについて第2 請願第 1号 地方における鉄道政策に関する請願第3 一般質問
~~~~~~~~~~~~~~~ 会議に付した事件本日の議事日程のとおり
~~~~~~~~~~~~~~~ 出席議員(14名)1 番 坂 手 洋 介 2 番 植 田 好 雄3 番 森 川 和 英 5 番 鍛 治 恵巳子7 番 多 田 伸 治 8 番 山 根 兼三郎9 番 森 川 佳 英 10 番 藤 間 義 明11 番 森 脇 悦 朗 12 番 石 橋 孝 義13 番 河 野 正 行 14 番 藤 田 厚15 番 田 中 直 文 16 番 永 岡 静 馬
~~~~~~~~~~~~~~~ 欠席議員(0名)
~~~~~~~~~~~~~~~ 説明のため出席した者市長 山 下 修 副市長 藤 田 裕総務部門参事 崎 間 茂 理 総務課長 佐々木 章 夫総務課主査 西 本 弘 財政課長 山 中 祐 二社会福祉課長 大 石 勤 子育て支援課長 藤 岡
美津子健康医療対策課長坂 越 順 子 市民生活課長 小 瀧 陽 夫保険年金課長 石 山 景 三 農林水産課長 国 沢 精 一商工観光課長 三 木 和 彦 地域振興課長 中 川
哉上下水道部門参事坂 根 広 晃 教育長 田 中 利 徳学校教育課長 中 川 稔
~~~~~~~~~~~~~~~ 出席した
議会事務局職員事務局長 和 田 光 信事務局調整監 大 屋 功事務局主任 原 田 佳代子
~~~~~~~~~~~~~~~ 午前10時0分 開議
○議長(永岡静馬) おはようございます。 これより本日の会議を開きます。 本日の議事は、お手元に配付しております議事日程により、これを進行いたします。
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△日程第1 議案第20号 令和3年度島根県江津市一般会計補正予算(第13号)を定めることについて 議案第21号 令和3年度島根県江津市
国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号)を定めることについて 議案第22号 令和3年度島根県江津市
国民健康保険診療所事業特別会計補正予算(第1号)を定めることについて 議案第23号 令和3年度島根県江津市
後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第2号)を定めることについて 議案第24号 令和3年度島根県江津市
公共下水道事業特別会計補正予算(第2号)を定めることについて 議案第25号 令和3年度島根県江津市
農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)を定めることについて 議案第26号 令和3年度島根県江津市
水道事業会計補正予算(第2号)を定めることについて
○議長(永岡静馬) 日程第1、議案第20号令和3年度島根県江津市一般会計補正予算(第13号)を定めることについて外6件を一括議題といたします。 執行部の提案説明を求めます。 山中財政課長。 〔財政課長 山中祐二 登壇〕
◎財政課長(山中祐二) おはようございます。 議案第20号から第25号までの一般会計補正予算及び特別会計補正予算5件の提案理由の説明を申し上げます。 今回の補正予算は、各事業の実績及び決算見込額などで調整を行うとともに、将来の公債費負担の軽減を図るため、市債の繰上償還に係る予算を計上しています。 それでは、予算書の1ページをお開きください。 議案第20号令和3年度島根県江津市一般会計補正予算(第13号)を定めることについては、第1条歳入歳出予算の補正は、歳入歳出それぞれ6億430万1,000円を増額し、予算総額を182億518万4,000円とするものです。 第2条繰越明許費の補正は、6ページ、7ページに記載しておりますが、年度内完了が困難になった34事業の翌年度繰越しを行うものです。 第3条地方債の補正は、事業の決算見込みにより、それぞれ補正するものです。詳細は、8ページに記載しております。 続きまして、9ページ。 議案第21号令和3年度島根県江津市
国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号)を定めることについては、第1条歳入歳出予算の補正は、歳入歳出それぞれ4,454万6,000円を増額し、予算総額を32億9,463万1,000円とするものです。保険給付費と普通交付金の増額などによるものです。 次に、11ページ。 議案第22号令和3年度島根県江津市
国民健康保険診療所事業特別会計補正予算(第1号)を定めることについては、第1条歳入歳出予算の補正は、歳入歳出それぞれ10万5,000円を減額し、予算総額を227万4,000円としています。医業費と診療収入の補正などです。 次に、13ページ。 議案第23号令和3年度島根県江津市
後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第2号)を定めることについては、第1条歳入歳出予算の補正は、歳入歳出それぞれ578万5,000円を増額し、予算総額を8億1,586万8,000円とするものです。保険料の増額と、それに伴う広域連合への納付金の増額などによるものです。 次に、15ページ。 議案第24号令和3年度島根県江津市
公共下水道事業特別会計補正予算(第2号)を定めることについては、第1条歳入歳出予算の補正は、歳入歳出それぞれ2,125万円を減額し、予算総額を8億9,384万円とするものです。実績により、
排水施設整備貸付金等が減額となったことなどによるものです。 第2条繰越明許費は、18ページに記載しておりますが、年度内完了が困難になった事業について設定しています。 第3条地方債の補正は、19ページに記載しておりますが、事業の決算見込みにより限度額の減額を行っております。 続いて、20ページ。 議案第25号令和3年度島根県江津市
農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)を定めることについては、第1条歳入歳出予算の補正は、歳入歳出それぞれ1,913万6,000円を増額し、予算総額を2億1,935万1,000円とするものです。令和2年度災害分の建物共済金の収入や基金積立金などによるものです。 第2条繰越明許費は、22ページに記載しておりますが、年度内完了が困難になった事業について設定をしています。 第3条地方債は、23ページに記載しております。 続きまして、一般会計事項別明細です。 まず、歳入について、27ページをお開きください。 款の1市税、項の1市民税1億円の増額は、決算見込みによるものです。同じく項の2固定資産税3,500万円の増額は、
新型コロナウイルス感染症対応のため、令和2年度において徴収猶予していた固定資産税の納付実績などによるものです。 款の10地方交付税は、交付額が確定した普通交付税を計上しています。 28ページからの款の14国庫支出金は、
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の計上及び各事業の実績により財源となる国庫支出金の調整を行ったものです。 次に、31ページからの款の15県支出金につきましても、国庫支出金と同様に事業実績で調整を行ったものです。 次に、33ページ。 款の17寄付金ですが、個人や団体から6件の御寄附をいただいたものです。この場を借りて、改めてお礼を申し上げます。 次に、34ページの款の18繰入金は、市債の繰上償還の財源として減債基金の繰入れを行うものなどです。 続いて、35ページからの款の21市債です。臨時財政対策債の減額及びそれぞれの事業費の確定などによる借入額の調整を行ったものです。 続いて、歳出です。 歳出につきましても全般的に決算見込み、事業実績による調整を行っております。 このうち、まず総務費ですが、38ページをお開きください。 目の8企画費、説明欄、
地域振興基金積立金4,012万4,000円は、過疎債のソフト事業分などを財源として積み立てるものです。 次に、款の6農林水産業費です。 45ページをお開きください。 目の2農業総務費、説明欄、
新型コロナ感染症対策費583万1,000円は、農林水産物直売所の感染症対策や
新型コロナウイルス感染症により経済的影響を受けた農業者等への負担軽減を行うものです。 続いて、款の12公債費ですが、51ページの目の1元金、説明欄、長期債元金10億7,559万7,000円は市債の繰上償還を行うものです。 次に、53から57ページまでの給与費明細書、58ページの地方債に関する調書につきましては、お目通しをお願いし、説明を省略させていただきます。 続いて、59ページからの特別会計につきましても、決算見込みにより、所要の補正を行っております。冒頭で概略を申し上げましたので、説明を省略をさせていただきます。 以上で一般会計及び特別会計5件の補正予算案の説明を終わります。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
○議長(永岡静馬)
坂根上下水道部門参事。 〔上下水道部門参事 坂根広晃 登壇〕
◎上下水道部門参事(坂根広晃) おはようございます。 それでは、議案第26号令和3年度島根県江津市
水道事業会計補正予算(第2号)を定めることにつきまして、提案理由の説明を申し上げます。 補正予算書1ページをお開きください。 第2条、収益的収入及び支出のうち、収入についての補正はありません。支出につきましては6万4,000円減額し、補正後の予算額を8億1,079万3,000円とするものです。 第3条、資本的収入及び支出のうち、収入につきましては5,250万円減額し、補正後の予算額を2億7,144万6,000円に、支出につきましては6,389万3,000円減額し、補正後の予算額を5億354万1,000円とするものであります。その結果、資本的収入額が資本的支出額に対しまして不足する額が2億3,209万5,000円となり、不足額につきましては、当年度分及び
過年度分損益勘定留保資金等で補填するものであります。 第4条、企業債につきましては限度額を1億5,000万円に補正するものであります。 第5条、議会の議決を経なければ流用することのできない経費につきましては、職員給与費を109万1,000円減額し、補正後の金額を8,770万4,000円に改めるものであります。 3ページをお開きください。 3ページから4ページの補正予算実施計画は、補正予算の内容を目の科目別に表したものであります。詳細につきましては、後ほど
補正予算実施計画明細書により説明させていただきます。 5ページをお開きください。 5ページの
予定キャッシュフロー計算書、6ページから7ページの給与費明細書はお目通しをお願いし、説明は省略させていただきます。 8ページをお開きください。 8ページの予定損益計算書につきましては、5,390万9,000円の純利益が生じる予定となっております。 9ページをお開きください。 9ページから10ページの予定貸借対照表の補正は、お目通しをお願いし、説明は省略させていただきます。 11ページの
補正予算実施計画明細書を御覧ください。 収益的収入及び支出のうち、収入についての補正はありません。 支出につきましては、人事院勧告に伴う期末勤勉手当の減による職員給与費の減額及び
退職手当組合負担金の増額補正について計上しております。 12ページをお開きください。 資本的収入及び支出のうち、収入につきましては、工事負担金など5,250万円減額するものであります。 支出につきましては、
送配水施設整備費等を6,389万3,000円減額しております。 以上で
水道事業会計補正予算について提案理由の説明を終わります。よろしく御審議のほど、お願い申し上げます。
○議長(永岡静馬) 本補正予算案7件は、予算決算委員会に付託いたします。
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△日程第2 請願第1号 地方における鉄道政策に関する請願
○議長(永岡静馬) 日程第2、請願第1号地方における鉄道政策に関する請願を議題といたします。 今議会で受理いたしました請願1件は、お手元に配付しております請願書の写しのとおりであります。 請願第1号は、建設経済委員会に付託いたします。 この際、しばらく休憩いたします。 午前10時13分 休憩 午前10時13分 再開
○議長(永岡静馬) 会議を再開いたします。
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△日程第3 一般質問
○議長(永岡静馬) 日程第3、一般質問を行います。 発言の通告により、順次発言を許します。 2番植田議員。 〔2番 植田好雄 質問席〕
◆2番(植田好雄) おはようございます。市民クラブの植田好雄です。 本日は、通告しました3項目について御質問をさせていただきます。 1点目は、ヤングケアラーの現状把握と支援についてであります。 18歳未満で手伝いの範囲を超えて大人が担うような介護や家族の世話を毎日行っている子供がヤングケアラーと呼ばれ、病気や障がいのためでなく、幼いとか高齢という理由でケアや見守りの必要な家族を子供が面倒を見ている状態も相当あるのではないかと思われます。コロナ禍で負担や孤立感は増しているのではないかと思っております。こうした状態は、生活もままならず、学校生活や進路にも支障を来しております。共働き世帯やひとり親、単身赴任世帯などでいつ親が病気や精神疾患を患い介護が必要な状態になるか分からず、子供に重い負担がかかると言えます。 15歳から29歳以下で家族の介護や世話をしている若者は、全国で約21万人。15歳未満の人数は統計も取られていませんが、ヤングケアラーが問題化する以前は、若い者は進学や就職を諦めたりしている実態もあります。少子化と高齢化は、子供も家族の大きな担い手であり、今後こうした実態は深刻な問題になり、実態をきちんと調査し、支援について整えておく必要があるだろうと思います。 そこで、実態調査や支援についてお伺いしますが、江津市の現状把握ですが、昨年6月議会で3番議員の質問にも児童・生徒からのサインをキャッチした場合や家族に対して介護などの福祉面の支援の必要な状況が出た時点で初めて把握するということが言われていました。家族のケアなどに関わる子供の負担や実態を把握し切れていないということが答弁されていると思いますが、把握の現状をお伺いします。
○議長(永岡静馬) 中川学校教育課長。
◎学校教育課長(中川稔) 就学中の児童・生徒の状況の把握に関しましては、昨年6月議会で3番議員にお答えした状況と変わっておりませんが、ヤングケアラーの認識につきましては深まってきていますので、学校においても様々な場面においてヤングケアラーではないかという視点も併せて児童・生徒の様子に気を配っているところです。
○議長(永岡静馬) 2番植田議員。
◆2番(植田好雄) こうした、なかなか実態が把握し切れてないわけですけど、虐待と違いまして、家の手伝いとなると学校はなかなか手を出せないし、子供もそうしたことで言いますと、逃げ出すことはできないというふうに思っております。自分がしなければ誰がするのか、友達にも誰にも相談できないというようなことが言われております。 そこで、政府も2020年12月から初の実態調査を行って、厚労省と文科省が中学2年生と高校2年生を対象に調査した結果、中学校では5.7%、17人に1人、高校では4.1%、24人に1人の世話をしている人がいるとの結果が出されています。本市の児童・生徒数の数からして単純に当てはめると、クラスに1人か2人は存在するのではないか、そうした実態にあるのではないかと思っておりますが、人数や介護負担などのデータを取ることで問題を可視化し、対策を検討することが大切と思いますが、そうした実態調査をする考えについてお伺いします。
○議長(永岡静馬) 中川学校教育課長。
◎学校教育課長(中川稔) 小・中学校が児童・生徒の状況を把握する手段としましては、日常の関わりの中での会話や観察での気づきを基本とし、その他に教育相談や児童・生徒が提出する生活の記録、児童・生徒理解のためのアンケート、家庭訪問や保護者面談、心の相談箱などがあります。こうした取組により、ある程度の把握はできていると思っております。 また、ヤングケアラーの実態につきましては、令和元年9月に県の地域福祉課が県内の学校に通学している小学5年生、中学2年生、高校2年生とその保護者に対して実施した島根県子どもの生活に関する実態調査の中で、家族の介護、看護をしていると答えた者は、小学校で3.8%、中学校で2.9%、高校生で2.7%という結果が出ています。これらの結果も参考にしながら対応していきたいと思っておりますので、ヤングケアラーに限定した独自の実態調査を行うことについては、現時点では考えておりません。
○議長(永岡静馬) 3番森川和英議員の一般質問を終わります。 この際、しばらく休憩いたします。 再開は午後1時55分といたします。 午後1時45分 休憩 午後1時55分 再開
○議長(永岡静馬) 会議を再開いたします。 9番森川佳英議員。 〔9番 森川佳英 質問席〕
◆9番(森川佳英) 皆さんこんにちは。日本共産党江津市議団の森川佳英です。 ただいまから3月定例議会一般質問を行います。 項目は3つです。 1つ目、18歳までの医療費無料化の実現について、2つ目、国民健康保険料均等割、平等割を廃止して保険料の引下げの実現について、3つ目、農免道等の豪雨災害早期復旧の実現についてであります。 質問に入る前に一言述べたいと思います。 今ロシアプーチン大統領によるウクライナ侵略が進んでいますが、私は断固糾弾し、直ちに戦争をやめよの声を皆さんと一緒に上げるとともに、江津市議会としても何ら行動を取るべきではないかということを初めに申し上げます。
○議長(永岡静馬) 森川議員、質問に入ってください。
◆9番(森川佳英) では初めに、18歳までの医療費無料化の実現についてであります。 今年の4月から15歳までの医療費が3割負担から1割へ、医療機関ごとの1か月当たりの上限額が入院2,000円、通院1,000円が実現をします。予算金額は約700万円です。 私が16年前の初当選のとき、江津市議会で初めてこの問題を取り上げました。1回の落選がございますけれども、それから度重なる請願や陳情、交渉の繰返しなどを通して全国で少しずつ拡大が進み、ついに当たり前になりました。この4月からは新しい常識になります。このように、最初は小さな流れであっても、諦めないで皆さんの願いが道理があれば必ず実現する、多数の声になっていくあかしではないでしょうか。私は、本当に皆さんと一緒に喜びたいと思います。 さて、日本共産党はこの1月から2月にかけて市民アンケートを実施をいたしました。これは、市民の皆さんの願いが、声がどこにあるのか、どんなものなのか、市民の生活実態はどうなのか、今後の政策立案について役立てるために行ったものです。 現在、370通を超える返事が返ってきます。たくさんの御意見や要望がありました。この場をお借りしましてお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。 この市民アンケートで子育てや学校教育で望むことは何かに対して、1番目が高校卒業までの医療費無料化が54%、2つ目に働く親の支援が39%、3番目に相談窓口の設置が38%となっています。この結果を受けて、今回この質問を取り上げました。市民アンケートに沿って具体的に伺ってまいります。 このアンケートの中でも、コロナ禍の下で暮らしと営業を守るために必要なものは何ですかという問いに困窮者支援が57%、公共料金の減免が44%、消費税5%の減税が41%となっています。その中で実現可能なコロナ対策を実行して、山下市長さんとして市民への見通しを伝えていただきたい、このような市民の声がございました。 そこで、伺います。 担当課として、今後のコロナ対策への対応はどのようにお考えですか。
○議長(永岡静馬) 石山保険年金課長。
◎保険年金課長(石山景三) 先ほど議員の御質問についてでございますけれども、事前に質問通告について確認をしまして、保険年金課の業務について答弁するようにということでございましたので、本課が所管をしております国民健康保険、後期高齢者医療、乳幼児等医療費助成、国民年金等の業務についてお答えをしてまいります。 まず、議員御質問の保険年金課におけますコロナ対策についてでございますけれども、まず国民健康保険事業につきましては、令和3年度において国の財政支援を受け、国民健康保険料の減免や傷病手当金の給付事務を行っており、国保加入世帯へは本算定通知を送付する際にこれらの制度のチラシを全戸配布しております。令和4年度につきましては、国からの財源措置が示されていなかったこともあり、当初予算案において予算計上はいたしておりませんけれども、今後の国の動向や市内のコロナウイルス感染症の感染状況などを勘案しながら適宜対応してまいりたいと考えております。 次に、後期高齢者医療の被保険者の方々に対しては、島根県後期高齢者医療広域連合が実施しております後期高齢者医療保険料の減免制度、傷病手当金制度、また国民年金も被保険者の方々に対しては日本年金機構が実施しております国民年金保険料の免除制度があり、これまで広報紙やホームページにて周知を行っているところです。 これらにつきましても、今後の状況等に応じまして制度内容の周知とともに、相談や申請、受付業務に取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。
◆9番(森川佳英) 今の答弁は、この間、私も国保の引下げについては何回も言ってきましたけれども、結局減免か、傷病手当についてもこれは不十分なんですよね。これで、担当課として十分だとお考えですか。
○議長(永岡静馬) 石山保険年金課長。
◎保険年金課長(石山景三) これまでも御質問に対してお答えはしてきておりますけれども、保険料減免、傷病手当金等について財源が伴うものについて市として措置をしてきたところでございます。 被保険者世帯全体に、先ほど申し上げましたように周知をしてまいりましたけれども、感染された方への個別の勧奨というのはできておりません。なかなかどなたが感染されたという情報は入っておりません。入ってきませんので、そういった対応はできていないところでございます。 市としましては、市のホームページを更新して、手続の内容がトップページに来るとか、そういったことはいたしております。また、今後また防災無線等を使って、そういった改めての周知等もしていきながら対応をしていきたいと考えております。
○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。
◆9番(森川佳英) 先ほど答弁されましたけど、繰返しになりますが、コロナから命を守る施策としては、私は大変不十分だと思います。 次に、担当課として今後の人口減少対策についてはどんな内容を持っておられますか。
○議長(永岡静馬) 石山保険年金課長。
◎保険年金課長(石山景三) 保険年金課における今後の人口減少対策についてでございますが、現在の第6次江津市総合振興計画の中の重点プロジェクトにおきまして、人口減少対策の基本的な方針として若い世代が結婚して子供を産み育てやすい環境づくりを進めることとしており、その具体的な取組として保険年金課が行っております乳幼児等の医療費助成事業や児童の入院助成事業によって子育ての経済的負担の軽減を図ることとしております。 特に、医療費助成につきましては、先ほど議員のお話の中にもありましたように、令和4年4月から助成の対象を中学3年生までに拡大することとし、その実施に向けて現在準備を進めているところでございます。
○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。
◆9番(森川佳英) 今答弁されたように、山下市長の3月定例所信表明でも、子育て支援について子育て世代の経済的な負担の軽減を図るために、先ほど言われた医療費助成を行う、さらなる経済的な支援を進めていくというような答弁も、答弁というか、述べられました。 私は、市長の所信表明を聞いて、私の思いですよ、言われたポイントというのは、江津市に住む若い方々がその保護者に医療面でも他の面でも江津市に大変お世話になったと実感をしてもらい、江津市に住み続けるのはもちろん、江津市を離れたときにも江津市はいいふるさとだ、将来お返ししたい、そういうふうに思ってもらえるように言われたんではないかなと私は思うんですよ。今の江津市に助けられた方々が今度は支える側になって次の世代を助けてくれれば、今回の予算も生きてくるのではないかと私は思います。 先ほどの答弁に沿って、18歳までの医療費無料化について、今度は財政面からお聞きいたします。 昨年から12歳までの医療費無料化となりましたが、江津市の財政負担額はどれぐらいになってますか。
○議長(永岡静馬) 石山保険年金課長。
◎保険年金課長(石山景三) 議員御質問の小学生以下の医療費の市財政負担についてでございますが、昨年、令和3年4月1日より島根県のしまね結婚・子育て市町村交付金を活用し、小学生の医療費の自己負担を1割とする助成を開始したところでございます。 令和3年4月以降に小学生に対して行った助成状況については、12月の診療分までの間に助成した件数、これは月別医療機関別のレセプト件数になりますが6,691件、医療費総額約4,460万円に対して助成額は約1,120万円でありました。助成額のうち2分の1が島根県より交付されることとなりますので、市の負担は約560万円となります。 続きまして、未就学児に対して行った助成状況ですけれども、4月から12月診療分までの間に助成した件数が同じく1万1,284件、医療費総額約1億2,530万円に対して助成額が約2,230万円であり、この助成額のうち約860万円が県補助金として交付されますので、残りの1,370万円が市の負担となる見込みでございます。
○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。
◆9番(森川佳英) 今の答弁でいいますと、約2,000万円なんですよね。 次に、市内の4つの高校がありますけども、高校生年齢別の受診状況っていうものが分かりますか。
○議長(永岡静馬) 石山保険年金課長。
◎保険年金課長(石山景三) 議員御質問の市内の高校生の方の受診状況についてでございますが、中学校を御卒業後、就職をされていらっしゃる方もある中で、江津市に住民票のある高校生の人数を把握することは困難でありますとともに、市では国民健康保険以外の健康保険に加入していらっしゃる方の医療費のデータというのは持っておりませんので、受診状況というのは把握できません。
○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。
◆9番(森川佳英) 議長に申し上げます。この項は、ヒアリングのところに必ず出すと言われて答弁されたんですよ、委員会では。だけど、何で出ないんですか、早めに言ってもらわんと僕は困りますよ。ここになってから出ないっていうことはあり得ないんじゃないんですか。お願いできませんか。
○議長(永岡静馬) ヒアリングの中身まで私は把握しませんので、どういうやり取りがあったのかは掌握しておりませんので、答弁のとおりだと思いますけども。 9番森川佳英議員。
◆9番(森川佳英) ヒアリングのときには必ず出ると言われたので、一応言うときます。 次に、じゃあ行きますよ。 先ほど答弁されたように、約2,000万円あれば財政的には大丈夫だというふうに答弁をされました。私は、18歳までの医療費の無料化というのは、早期発見、早期治療で、長い目で見れば医療費というのは抑えることができると思うんですよ。また、医療費の無料化というのは子供たちの病気の重症化防止にもつながるのではないかと思います。 18歳までの医療費の無料化について、私は実施するべきではないかと思いますが、その点、もう一度お願いします。
○議長(永岡静馬) 石山保険年金課長。
◎保険年金課長(石山景三) すみません。御質問にお答えをする前に、ヒアリングの段階で私どものほうから資料を必ず出しますとお答えをしたというお話がございましたけれども、私ども保険年金課、政策企画課、財政課、そういったところ立会いの下、そういった資料は出せませんということでお答えをしましたので、改めて申し上げておきます。 続きまして、先ほど御質問の18歳までの医療費無料化はどうかということについてお答えをしたいと思いますけれども、来年度から新たに行います中学生の医療費助成の事業費を約700万円といたしております。医療費助成を18歳までの無料化まで拡大をした場合に、令和3年度の小学生への助成実績によって試算をいたしますと、年間約1,800万円が必要な追加財源として計算されます。この財政負担は、本市において決して軽い負担ではないと考えております。 また、市長が挨拶の中で申し上げましたように、本市では医師や助産師と市の保健師が毎月連絡会議を開催しながら情報の共有化を図る、また市や子育てサポートセンター、保育所、警察署などの子育て関係機関が連携して地域全体で子育て家庭を支える、そういった市の独自事業を実施しながら子育て支援事業を総合的に行ってきているところでございます。 現時点で18歳までの医療費無料化を行うことは困難と考えておりますが、子供の医療費助成につきましては、全国のどこにいてもある程度同じ助成を受けることができるようにあるべきだと思っておりますので、これまでも市長会等を通じた国に対する、国によってそういったことを制度化する、そういったことが必要ですよということを今後も求めていきながら、子育て支援の充実には努めてまいりたいと思っております。
○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。
◆9番(森川佳英) 今財政的なことを言われましたけど、例えば江津市には今度当初予算にも書いてありますけども、
新型コロナウイルス感染症の地方創生臨時交付金というのが配分されてるわけですね。それは、予算書を見てもらえばよく分かりますが、約2億1,119万円あるわけですよ。その中で、今回当初予算では約3,600万円ぐらいしか計上してないわけですね。残り約7,000万円ぐらいあるわけですよ。これだけ見ても、そういう市民の皆さんの要望にこそ私は充てるべきではないかということを申し上げたいと思います。 また、先ほどの市民アンケートの中で大学に行かせるための資金づくりに大変苦労していると。高校生まではできるだけ負担が軽いのがうれしいという意見があります。その意見に応えれば、先ほどの財源的には私は十分実現できるのではないかと思います。実現できないと言われるので、これ以上言いませんけども、私は先ほど言いましたように、諦めずに18歳までの医療費無料化に踏み出すまで頑張る決意を申し上げて、次の質問に移ります。 2項目め、国民健康保険料均等割、平等割を廃止をして保険料の引下げ実現についてであります。 繰り返し申し上げますけれども、先般の市民アンケートでの江津市政に望むことは何か、ベスト3は、1番目が国保、介護保険負担軽減が63%、2番目が若者定住が54%、空き家対策が53%となっています。 ここで、1人の主婦の方の声を紹介したいと思います。 私たちにとって、社会保障費、所得税、市民税、雇用保険料が生活の大きな負担となっています。年金、保健医療、介護保険、その上に消費税が増え、今ガソリンも高騰して本当に苦しい毎日です。江津市で子育てしていけるモデルケースを行政は一体どんなものだと考えておられるのでしょうか。様々な考え方があると思いますが、ゆとりある生活をしてみたい、このように述べておられます。 そこで、伺いたいと思います。 来年度から国民健康保険の保険料の徴収内容が変更になると聞いています。大変良報だと思います。ぜひ具体的な変更内容を今この一般質問のケーブルテレビで御覧の方々に分かりやすく答弁していただけますか。
○議長(永岡静馬) 石山保険年金課長。
◎保険年金課長(石山景三) 来年度の国民健康保険の保険料の変更点についてでございますが、国民健康保険法令の改正に伴いまして、国保世帯に未就学児の被保険者がある場合の均等割の軽減や所得が高い世帯に係る保険料賦課限度額の改定について本議会で条例改正の提案を行っているところです。 まず、未就学児の均等割の軽減についてでございますが、均等割とは世帯内の人数に応じて納付をしていただく保険料で、令和3年度の1人当たりの金額は医療分が2万4,700円、後期高齢者支援分が6,600円、介護分が8,600円となっております。このたびの改正によって、未就学児の均等割は今申し上げた額の半額となります。 また、国民健康保険では世帯の所得が条例で定める基準以下の場合には、その所得の状況に応じてこの均等割を軽減することとなっております。この軽減の対象となっている場合には、低所得に基づく軽減後の均等割がさらに半額になります。 次に、所得が高い世帯に係る保険料賦課限度額の改正についてですが、先ほど少し申し上げましたとおり、国民健康保険料には医療分、後期高齢者支援分、介護分の3つの区分があって、それぞれの区分において保険料として賦課できる限度額を法令の基準に従い条例で定めることとなっています。 このたびの改正によりまして、医療分に係る現行の賦課限度額63万円を65万円に、後期高齢者支援分の現行19万円を20万円にそれぞれ引き上げることとしております。 この賦課限度額を引き上げることの理由は、全国的に医療費が少しずつ増加し、保険料で賄わなければならない費用が大きくなっていく中で、高所得者の方の負担を引き上げることにより、相対的に高所得者ではない所得が低い方々の負担の増加を軽減するために行うものでございます。 以上、2点が来年度保険料に関する制度改正の部分でございます。 いずれも令和4年度の保険料算定から適用するものでございますので、この影響額につきましては、被保険者の所得がおおむね確定した後に行います新年度保険料率の算定時期になりませんと影響額を算定することはできない状況でございます。
○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。
◆9番(森川佳英) 市民の皆さん、今の説明でよく分かったでしょうか。私は、全然よく分からんかったですね、具体的に示してくださいって言ったんですけど。 もう一度伺いますけど、今回の未就学児のみの発生する江津市財政の影響というのをもう一度お考えを示していただけますか。
○議長(永岡静馬) 石山保険年金課長。
◎保険年金課長(石山景三) このたびの改正がどのように市財政へ影響するのかという御質問でございますけれども、先ほどの来年度保険料の制度改正のうち、未就学児の均等割額につきましては、その軽減額を市の一般会計から繰り入れることとされております。 ただし、繰り入れた全額が市の負担とはなるわけではなく、繰入額の2分の1を国が、4分の1を県がそれぞれ負担金として市の一般会計へ交付されることとなっております。 具体的な影響額につきましては、先ほどお話ししましたように保険料率の算定時期になりませんと幾ら程度ですというお答えをすることはできません。このため、令和4年度の当初予算におきましては、予算編成時の未就学児である国保被保険者の方に係る低所得者の軽減の割合が全被保険者に対する低所得者軽減者の割合と同程度であると仮定して算出した額を仮数値として一般会計の繰入金、約50万円を計上しております。仮数値でありますので、保険料算定後の9月補正予算において見込額に修正することといたしております。 また、保険料の賦課限度額の改正につきましては、特に市財政への影響というものはございません。
○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。
◆9番(森川佳英) やっと金額が50万円というのが出ました。長い答弁でしたですね。 それで、私はさらなる国民健康保険の引下げについて質問していきます。 現在の国民健康保険料の均等割、平等割のそれぞれの試算額というのはどうなってますか。
○議長(永岡静馬) 石山保険年金課長。
◎保険年金課長(石山景三) 国民健康保険の均等割、平等割の総額ということでございます。 先ほどから申し上げておりますが、保険料につきましては均等割、それから平等割のほかに所得割というものがありまして、この3つの区分から構成をしております。 お尋ねの平等割、均等割の金額についてですが、令和3年度の本算定時、6月ですね、6月時点の保険料でお答えをいたしますと、均等割の総額は約1億5,600万円、平等割は約6,900万円で、合わせますと約2億2,500万円となっております。 なお、この額は、先ほど少し申し上げました低所得世帯に係る保険料軽減額を含んだ額でございます。
○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。
◆9番(森川佳英) それにより、江津市財政への具体的な影響っていうのをお願いできますか。
○議長(永岡静馬) 石山保険年金課長。
◎保険年金課長(石山景三) 均等割、平等割の市財政への影響についてですが、先ほど未就学児の均等割軽減についての答弁の中で、世帯の所得が条例で定める基準以下の場合に均等割が軽減されますという旨の答弁をいたしました。被保険者1世帯当たりで負担をいただきます平等割についても同様の軽減措置がございます。そして、これらの低所得者に対して行う軽減につきましては、一般会計からその軽減額に相当する額を繰り入れることとなっておりますので、これが市財政への影響部分です。 先ほど申しました令和3年度本算定時の均等割と平等割の総額約2億2,500万円のうち、一般会計からの繰入れが必要となる軽減額は、均等割軽減分が約5,400万円、平等割軽減分が約2,600万円、合わせて約8,000万円となっております。 また、この軽減に対する一般会計からの繰入金につきましても、全額が市の負担となるわけではなく、繰入金の4分の3が県からの負担金として市の一般会計に交付されますので、実質的な市の負担は4分の1となります。
○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。
◆9番(森川佳英) よく分からんかったんですけど、結局2,000万円が負担額ですか。もう一度、お願いできますか。
○議長(永岡静馬) 石山保険年金課長。
◎保険年金課長(石山景三) 本算定時の額で申し上げますと、4分の1ということですので約2,000万円ということの計算になります。
○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。
◆9番(森川佳英) 今の答弁を踏まえまして、私は改めて今回の国民健康保険料の均等割、平等割の廃止を求めたいと思います。 なぜかと申しますと、先ほど申しましたようにアンケートの中で江津市に望むことのトップが国民健康保険料、介護保険料の負担の軽減だったんですよ。この事実を行政としてどう捉えて、どう実現していくのか、これが私は重要な点だと思うんですよ。実現できる可能性があるならば、積極的に検討するべきではないかと思うんですよ。 私は、ところで調べたんですよ、国民健康保険料の今までもずっと、例えば毎年のように黒字額が出てます。基金残高についても2020年度では2億7,540万円積んでいます。それとか、保健事業といいまして、がん予防とかやってますけども、これが約3,400万円使ってますが、毎年のように700万円ぐらいが不用額として積んでるわけですよね。ですから、財政的にはそんなに、私は廃止してもできるんではないかなと思うんですよね、これだけ見てもですね。ですから、先ほどから申しますように、実現の可能性があるならば、市民の声を聞いて私は形にすべきだと思うんですよ。 もう一度伺います。 均等割、平等割の廃止の実現についてはどのようにお考えですか。
○議長(永岡静馬) 石山保険年金課長。
◎保険年金課長(石山景三) 均等割、平等割の廃止の実現はどうかという御質問ですけれども、結論から先に申し上げますと、実現は難しいというふうに思っております。 その理由について御説明をいたします。 国民健康保険料の計算方法は、国民健康保険法施行令の定めにより、次の3つの方式のいずれかによって算定をするということになっております。1つ目は、所得割、資産割、均等割、平等割の合計、2つ目は所得割、均等割、平等割の合計、3つ目は所得割及び均等割の合計、この3方式でございます。 ちなみに、本市におきましては2つ目の所得割、均等割、平等割の合計により計算をしているところです。 今お話ししましたように、全ての方式に均等割が含まれておりますので、これを廃止するということは現行法令においてはできません。一方、平等割につきましては、これを付加しない方式も政令に定められておりますので、廃止することは可能でございます。 ただし、平等割と均等割は一般的に受益に基づく応益割と呼ばれます。そして、所得や資産に応じて負担する応能割と呼ばれる部分と50対50というバランスを取る必要があることから、仮に平等割を廃止した場合には、その減額分を均等割として付加しなければなりません。世帯当たりで平等に御負担をしていただいてるものを被保険者の人数によって負担をしていくということになりますので、人数が多い世帯ほどより多くの負担をしていただくこととなっていきます。県内でこの方式を採用しております市町村はなく、また子育て支援を充実させて人口減少対策を推進しようとしております本市におきまして、そのような改正を行う必要はないと考えております。
○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。
◆9番(森川佳英) 今の答弁を聞いてますと、子供さんが増えりゃあ増えるほど負担が増えるんですね、間違いないですか、どうですか。
○議長(永岡静馬) 石山保険年金課長。
◎保険年金課長(石山景三) お子さんが増えれば増えるほど、お子さんもいずれ大人になってまいりますので、そういった長い目で見たときに世帯員が多い世帯の方に大きい負担をお願いをするというのはいかがなものかなと思っております。
○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。
◆9番(森川佳英) 今の答弁でも人口減少対策を充実させると。矛盾してるんじゃないですか、私はそう思いますね。 それで、もう一つ大事な点は、負担の軽減と並行して市民の皆さんの所得を上げる、こういう政策がどうしても重要だと思うんですよ。何でかと言いますと、この市民アンケート中でも第1番目が男女間の賃金格差をなくして賃上げをしてほしい、労働条件の改善なんですね。2番目が農地、山林管理の支援強化、3番目が地域に仕事とお金が回る公共事業、こういうふうに続いてるんですよ。ですから、先ほどから申しますように、市民の所得が生活保護基準を下回る人に重い保険料を課す現実があるわけですね。地震や津波や集中豪雨などによって被害者となって国保の免除がいつ打ち切られるか分からない現実があるわけですよ。そのような中で、市民は市政に少なからず不安を抱いている。このことをぜひ感じていただきたいと思いますよ。 先ほどから答弁の中で様々な減免を行っているというふうに言われましたけど、これは今の自公政治が行っているやり方をうのみにして推進をするのか、それとも江津市民、住民を守る防波堤として江津市が独自の役割をするのか、これが私は問われてると思うんですよ。ですから、江津市独自の国民健康保険料の均等割、平等割を廃止して負担の軽減、この取組を拡大させる施策をするよう述べて、次の質問に移ります。 最後に、那賀東部広域農道、那賀グリーンラインと波子農免道の豪雨災害早期の復旧実現することについて伺います。 この道路は、昨年の8月豪雨災害で多くの被害を受けたところであります。既に半年以上が経過をしておりますけれども、この道路はいずれも利便性が高く、通勤の方々、業者の配送、地域の道路としても大変利用の多い道路でございます。 今この道路の現状というのはどのようになってますか。
○議長(永岡静馬) 国沢農林水産課長。
◎農林水産課長(国沢精一) 那賀東部広域農道にきましては、令和3年7月豪雨により路面が陥没し、陥没した箇所から雨水が地中を通じて谷川へ流れ、谷川の斜面が崩れないよう固定しているのり枠の内部へ水が抜け出している状況です。陥没箇所から谷川へ水みちができていることが推測され、今後も陥没範囲が拡大し、道路の安全性が確保できないことから全面通行止めとしています。 波子農免道につきましては、令和3年8月豪雨により山側の土砂が崩れ、道路を塞いだ状態になり、現在も崩れた箇所が変動していることから、那賀東部広域農道と同じく、道路の安全性が確保できないことから全面通行止めとしています。 この2路線については、激甚災害に指定され、かつ被害が広範囲にわたり、復旧までに長時間を要することから、大規模災害として災害復旧事業を進めています。現在復旧工法を検討するための基礎調査として、現地盤に細い穴を深く開け、採取した土や岩盤の試料を直接観察して地質の状況を把握する作業を行っています。
○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。
◆9番(森川佳英) 今の答弁を聞きますと、大変深刻な状況だというのがよく分かるんですけど、今後のことで、住民の皆さんは、例えば目安としてどうなのかっていうのが聞きたいところだと思うんですよ。大まかな、もし分かる範囲でいいですから、何か答弁できます。
○議長(永岡静馬) 国沢農林水産課長。
◎農林水産課長(国沢精一) 本来ならいつまでということをお伝えしたいところなんですが、今12月に国の査定を受けまして、改めて調査費をつけるので調査しんさいということで今ボーリング調査をしております。それの調査が終わり次第、工事発注をするのですが、工事が終わるのが来年度までかかると今担当のほうでは推測をしてるというところですが、分かり次第、皆様に情報提供をしたいと考えております。
○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。
◆9番(森川佳英) 今答弁されたような状況は、その道路の利用者の方々への周知というのは、私はすごく大事だと思うんです、その点についてはどういうふうにされますか。
○議長(永岡静馬) 国沢農林水産課長。
◎農林水産課長(国沢精一) 那賀東部広域農道並びに波子農免道の全面通行止めにつきましては、防災無線、市のホームページにて周知しています。 なお、災害復旧工事完了まで長期間の全面通行止めになることから、事業の進捗状況に応じ、適宜周辺地域の皆様に回覧等で周知してまいります。
○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。
◆9番(森川佳英) 今の答弁で、回覧等をするということだったですが、自治会長会議とか、今後3月にあるんじゃないかなと思うんですよ。その点では、もうちょっと細かくといいますか、丁寧といいますか、そういうことも大事じゃないかなと思うんですが、その点、何かございません。
○議長(永岡静馬) 国沢農林水産課長。
◎農林水産課長(国沢精一) 今後の予定ということと被害状況の写真等をつけて、こういう状況ですので御理解くださいというような周知を考えていきます。
○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。
◆9番(森川佳英) 先ほど答弁されたように、大変な被害だったというのは、恐らく今後もこういう災害っていうのは続くっていうか、あるんではないかなと思うんですよ。その点で、今後の解決策といいますか、こんなに長くかかったというか、その点についてどういうふうに改善策を考えておられるか、その辺を答弁お願いできますか。
○議長(永岡静馬) 国沢農林水産課長。
◎農林水産課長(国沢精一) この2路線につきましては、大規模災害としてあらかじめ国の災害査定官と地質官に災害現場を見ていただき、アドバイスを受けながら災害査定、地質調査等を進めていることから、復旧に長期間を要しているところです。 今後は、現在作業をしております地質調査等の結果を踏まえ、那賀東部広域農道につきましては被災区間の道路全体を掘削し、掘削した土を固くした後、再び盛土するか、あるいは掘削した土は処分し、良質な土を運んできて道路を造り直すかなど復旧方法を検討してまいります。 波子農免道につきましては、常に斜面が変動するいわゆる地滑り現象が起きており、この地滑り現象の仕組みを解析し、道路に崩れた土砂を取り除いた後、いかにして変動する斜面を抑えとどめるか、検討してまいります。 こういったことから、不透明な部分も多く、復旧にはかなりの時間を要し、一日でも早く開通できるよう進めてまいります。 いずれにしましても、再び災害が起こらないよう、あらゆる視点から最善な復旧方法を選定し、施工してまいりたいと考えております。
○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。
◆9番(森川佳英) 先ほどの答弁で再び災害って言われましたけど、今年また7月、8月が来るわけですよね。それまでには直らないっていうわけですから、その備えっていいますか、そういう面もぜひ考えていただいて、本当に住民の皆さんが有効に使えるように復旧していただいて、二度とこういうことが起こらないようにしていただきたいなと思います。 次に、この災害が起こったときになかなかこう連絡といいますか、住民の皆さんがどこに連絡したらいいのかなっていうのが、そのとき戸惑ったっていうのをよく聞きますので、そういう困ったときの緊急連絡先っていうのがどういうふうに考えておられるか、例えば災害連絡窓口をつくるとかほかの行政がやっているように、災害発生現場の写真を送ると対応してくれるシステムをつくるとか、いろんな方法はあると思うんですけど、その点についてどういうふうにお考えか、伺っておきます。
○議長(永岡静馬) 国沢農林水産課長。
◎農林水産課長(国沢精一) 現在全面通行止めに伴う迂回路案内看板には、連絡先は農林水産課と電話番号は市役所代表番号を表示しています。お困り際は、迂回路案内看板の連絡先へお電話いただければ農林水産課の職員が対応いたします。
○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。
◆9番(森川佳英) そうですね。それは、今やっておられることなのであれなんですが、ぜひ今後のこともありますので、いろんなことも含めて住民に周知徹底していただきたいなと思っております。 答弁は、いいですけども、私は今ずっと質問をしてきたわけですけども、そういう市民の皆さんの要望や声を聞いて、それをどのように解決するのか、その可能性をぜひ考えていただいて、実践したり、検証する、これが僕は大事だと思うんですよね。研究しておられると思うんですよ、思うんですが、先ほど初めに述べたように、住民の願いっていうのは、そんなに、僕は道理がある願いだと思うんですよ。それをぜひ市としても可能性を探っていただきたいっていうのが要望というか、意見であります。 ぜひ便利な江津市が実現できるように期待をして、それが無理ならば予算を見直すべきだということを申し述べまして、私の一般質問を終わります。
○議長(永岡静馬) 山下市長。
◎市長(山下修) どうも森川議員の質問を邪魔してはいけないもんですから私も黙っていたんですけれども、常にいろんなことを考えて行政は執り行っています。 先ほど国保の問題もそうです。2億円幾ら基金があるよという話、あれは森川さん知っとられますよね、本当は法定外繰り出しはできないのを江津市は2億4,000万円法定外繰り出しをやってるんですよね。あるいは、水道についてもそうです、1億5,000万円法定外で繰り出してやってます。下水道についても1億5,000万円措置してますよ。これがなければ料金改定、保険料改定につながってるんです。そういうことは一回も言わずに、ああだこうだと言われるのは、私はおかしいと思う。尾村県議なんかは、物すごいこれ高く江津の取組を評価していただいてますよ。そういうものを抜きにしてああいう議論を進めてもらうと、これは市民の人は誤解されるんではないかなと思ってますので、あえて最後に、時間があと4秒ありますので言わせていただきました。
○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員の一般質問を終わります。 この際、しばらく休憩といたします。 再開は午後2時55分といたします。 午後2時45分 休憩 午後2時55分 再開
○議長(永岡静馬) 会議を再開いたします。 7番多田議員。 〔7番 多田伸治 質問席〕
◆7番(多田伸治) 日本共産党江津市議会議員団の多田伸治です。 今回は、交通手段の確保について質問してまいります。 まず、2022年度での生活交通バスについて伺います。 日本共産党江津市議会では、先ほどの森川佳英議員の一般質問でも触れられましたが、この1月、2月に全戸配布での市民アンケートを実施いたしました。アンケートでは、既に370件余りの回答があり、江津市で生活していく上で困っていることとの設問に交通不便との回答が166人、48.68%から寄せられています。 具体的な意見としては、今後高齢になり、運転免許証を返納する時期が来ることを想像すると不安である、交通の便が悪く身動きができない、病院に行くのにタクシーを使用し、往復で費用がかさむ、店がなく生協に頼っている、負担増加なのに年金は減ったと、老夫婦どちらも身体障がいあり、車椅子で移動もバス、特に午後便が少ない、タクシー券等割引券が欲しい、車や自転車を運転できない高齢者が多くなっているので10人乗り程度の市内循環バスを運行してはどうでしょうと、障がい者が働ける一般の場所が少ない、あってもバスの本数が少なく、働きたくても交通手段で困っていると、こういった様々な御意見が寄せられています。実際に困っている、そう遠からず困ることになる、施策を充実させてほしいという要望です。 しかし、この3月定例会に提案されている来年度当初予算案では、生活交通バスの事業費1,535万円も計上されていますが、今年度の当初予算とほぼ同じ規模です。この予算額で従来の事業からの改善や新しい取組といった充実が期待できるのでしょうか。この点について伺っておきます。
○議長(永岡静馬) 中川地域振興課長。
◎地域振興課長(中川哉) 議員御質問の令和4年度における生活交通バスの取組についてでございますが、生活交通バスは道路運送法第79条に基づく自家用有償旅客運送として交通空白地の解消のために運行しています。来年度は、跡市地区及び有福温泉地区に生活路線代替バスと有福千田線、桜江地域に市山線、江尾線、鹿賀線、今田線、三田地線、谷線、長戸路線、下の原線、長谷線の9路線及び江津中部地域においては、松川波積線、川平線、江津川平線の生活バスを運行いたします。 このうち松川波積線、川平線、有福千田線は予約に基づくデマンドの運行で、長谷線は桜江中学校スクールバスの混乗運行、鹿賀線と江津川平線は三江線代替交通として運行しております。 また、法的にはタクシー助成の一つとなりますが、長谷地区においてタクシー事業者及び地域コミュニティ組織と連携して相乗りタクシーを平成31年4月から運行しています。いずれの路線も令和3年度からの継続であり、一部でダイヤの変更などを予定しておりますが、前年度と同様の水準での運行を計画しております。
○議長(永岡静馬) 7番多田議員。
◆7番(多田伸治) 前年度同様、今年と何も変わらないというようなところです。 12月で一般質問をしまして、答弁のあった来年度には地域公共交通計画の策定に取りかかるというような話なんですが、これができるまで何もできない、新しいことは何もできませんというような、行政機構は硬直しとるのかと思うんですが、その辺、何も考えずこれでいいというふうにお考えなんでしょうか。
○議長(永岡静馬) 中川地域振興課長。
◎地域振興課長(中川哉) 本年度につきまして、交通に関する市民アンケート調査をしております。現状の路線バスについても満足度をお尋ねをしておりますが、路線バス利用者全体で満足、やや満足が47.2%、5割の方がおおむね満足されている一方で、3割がやや不満という結果でございました。不満の理由については、行き先、経由地、目的地までの乗車時間、自宅からバス停までの距離などでございましたけども、こうした不満に思われる点につきましては、先ほど議員のほうからもございました来年度に策定を予定しております地域公共交通計画を策定する中で改善に向けて調整をしていきたいと考えております。
○議長(永岡静馬) 7番多田議員。
◆7番(多田伸治) いや。それでは、遅いと言わざるを得ません。もう既にアンケートもやったと。であれば、年度が替わるこの4月から何かしら新しいことを少しでもやっていくというような気概が見えないと、市民の皆さんが本当に満足されるというようなことになりません。 実際、さっき満足で47.2%ですか。逆に、先ほど私が申し上げた生活不便、困ってるというのが48%あったということを裏返すと、十分な施策になってないというのが見えてくるんじゃないかなと思います。特に、これは実際に生活交通がやられとる部分での話です。満足のところは、そういうもんです。走っていないところでは、全く何の手だても取られてないというようなことになります。 今回は、骨格予算というようなこともありますんで、市長選挙の後、肉づけ予算というようなことがあるかもしれません。その中で、きちんと具体的な充実さというものを盛り込んでいただければなと思ったりもしています。 先ほどから触れている地域公共交通計画についてですが、来年度当初予算案には策定費用として620万円も計上されています。そこで、気になるのがこの計画が具体的な施策として実施される時期です。現在取り組まれている計画が来年度で満了のため新たな計画を策定するということなんですが、先ほどの動きからいえば、これ新しい計画を策定する時期っていうのがいつになるのかというのがあるとは思うんですが、それまで特に新しく動くことはないというふうな認識でいいんですか。
○議長(永岡静馬) 中川地域振興課長。
◎地域振興課長(中川哉) 現行の地域公共交通網形成計画が令和4年度末をもって終了するのに伴い、来年度において新たに、先ほど来出ております地域公共交通計画を策定する予定でございます。 策定に当たっては、今年度実施した交通基礎調査などを参考にしながら素案を作成し、地域公共交通会議で数回審議しながら来年度中の完成を目指しております。地域公共交通計画はマスタープランですので、具体的な対応は計画の完成後に地域住民の皆様と話し合いながら計画に基づいて進めていくことになると認識をしております。
○議長(永岡静馬) 7番多田議員。
◆7番(多田伸治) 先ほどから申し上げておるとおり、アンケートの回答というのが抜き差しならない状況だと。場合によっては、もうこのままでは江津市に住んでいる条件がなくなるというような状況です。少しでも施策が前進するような取組っていうのを現計画の中ででも取り組めるところは取り組んでいっていただきたいというふうに思います。 現在の交通網形成計画、これについて今後策定される計画にも影響のある話なんで伺っておくんですが、十分に市民の要望に応えているとは言い難い上に、現状で充実の見込みがないという計画に対して行政としてどういう評価をされていますでしょうか。