• "農業集落排水施設"(/)
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  1. 熊本市議会 2021-09-16
    令和 3年第 3回経済分科会−09月16日-02号


    取得元: 熊本市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-11-22
    令和 3年第 3回経済分科会−09月16日-02号令和 3年第 3回経済分科会                 経済分科会会議録 開催年月日   令和3年9月16日(木) 開催場所    経済委員会室 出席委員    8名         光 永 邦 保 分科会長   井 本 正 広 副分科会長         荒 川 慎太郎 委員     吉 村 健 治 委員         緒 方 夕 佳 委員     大 石 浩 文 委員         津 田 征士郎 委員     白河部 貞 志 委員 議題・協議事項   (1)議案の審査(5件)      議第 220号「専決処分の報告について」      議第 221号「専決処分の報告について」      議第 222号「令和3年度熊本市一般会計補正予算」中、経済分科会関係分      議第 282号「令和2年度熊本市各会計(公営企業会計を除く。)決算について」中、経済分科会関係分      議第 288号「専決処分の報告について」
                                午前 9時59分 開会 ○光永邦保 分科会長  ただいまから予算決算委員会経済分科会を開会いたします。  これより農水局、農業委員会事務局に関する議案の審査を行います。  議第222号「令和3年度熊本市一般会計補正予算」中、当分科会関係分についての説明を求めます。 ◎大塚裕一 総括審議員兼農政部長  それでは、まず最初に、議第222号「令和3年度熊本市一般会計補正予算」について説明いたします。  予算決算委員会説明資料の117ページを御覧ください。  農水局・令和3年度補正予算総括表です。  一般会計の歳出に当たり、農林水産業費の項10農林業費、項20耕地費で減額、災害復旧費の項10農林施設災害復旧費で増額の補正となります。結果、農水局所管の補正額は1,593万2,000円の減額をするものです。あわせて、債務負担行為補正追加分として、立田山木育広場運営業務委託について令和4年度分700万円を計上するものです。  詳細はこの後説明いたします。  それでは、各項目の説明に入ります。  121ページを御覧ください。  まず、ページ中段、目20農林振興費農業政策課の1番の就農営農支援事業でございます。この事業は、タブレットを用いて農業者の営農情報を関係機関と共有管理するシステムを活用するものでしたが、個人情報等の取扱いでさらなる調整を要することが明らかとなり、本年度は減額するものです。  次の2番の森林経営管理推進事業は、民有林の間伐等を行う事業者の確保のため、建設業や造園業等の異業種の参入を促進するための講習会を開催するものでしたが、コロナ禍での実習を含む講習会開催の困難性を考慮し、次年度に先送りすることといたしました。  次の3番の森づくり推進事業ですが、令和4年3月17日〜5月22日まで開催されます全国都市緑化くまもとフェアのメイン会場の一つである立田山会場で、木育イベントを開催するものです。業務委託全体で1,000万円を見込んでおりますが、全国都市緑化くまもとフェアが2か年度にまたがる取組であるため、今年度においては前払金相当額の300万円を予算計上するとともに、今年度内に一括契約を締結するため、700万円を限度に債務負担行為補正を計上するものです。  122ページをお願いいたします。  5番の中山間地域等直接支払経費です。国の交付金制度で、条件不利地域における農業生産活動の継続を支援するため、農地の状況や面積に応じて支払いを行うもので、各地域からの申請状況を踏まえ、申請された取組予定面積に応じた予算とするため、不用額を減額するものです。  なお、減額はするものの、本年度の取組面積は前年度の取組面積より増加する見込みとなっています。  次の星印6番の国産農産物供給力強靭化対策事業(返還金)です。熊本市農業協同組合が実施するかんきつ選果施設の整備に伴い、過去に補助事業で取得した建物の一部及び選果施設設備の解体撤去を行うため、国及び県との協議に従って財産処分手続を行い、国・県に返還するものです。  次に、目35水産業費です。1番の漁港単独改良経費は、安全で使いやすい漁港の管理を維持するために、漁港施設の改良や定期的なしゅんせつ工事等を実施するものです。本年度実施の工事請負費に執行残が生じたことから減額するものです。  続いて、項20耕地費、目10耕地費です。1番の県営事業負担金は、県営ため池の劣化状況や老朽化した頭首工の調査、改修を行うものです。この経費について、国費100%の補助事業の活用や予定事業の一部が令和2年度補正に前倒しになったこと等による見合い分を減額しております。  2番の単県農業農村整備調査計画経費は、予定していた県営事業予定地区のうち、元三地区、美登里地区の2地区が国費100%の補助事業に採択されたことから減額するものです。  3番目の団体営農業農村整備事業経費は、防災重点農業用ため池の安全管理とハザードマップの周知のため、ため池看板を設置するものです。国の事業で4か所設置することができることとなったため、所要額を計上するものです。  最後に、123ページをお願いいたします。  農地等災害復旧事業です。本年5月〜7月にかけて発生した梅雨前線豪雨により、農地や農業用施設等農業生産基盤が被災したため、その復旧費用として工事経費、負担金補助金等を計上するものです。  被害の内容については、農地2か所に畦畔、のり面の崩壊が発生しました。また、農業用施設では、水路が8か所、道路が3か所被災し、その内容はのり面の崩壊、水路の閉塞、倒竹等による通行止めなどでした。  なお、仮設畦畔の設置、土砂の撤去、伐採などの仮復旧を行っており、現在営農への支障は来しておりません。  説明は以上になります。よろしくお願いいたします。 ○光永邦保 分科会長  以上で議案の説明は終わりました。  これより質疑を行います。  補正予算について、質疑及び意見をお願いいたします。 ◆緒方夕佳 委員  御説明ありがとうございました。  一番最後の農地等災害復旧事業についてお尋ねしたいと思います。  これは梅雨前線豪雨ということで、8月の長雨がありましたが、その分は含まれないのかということと、あと、例えば被害があったんだけれども、条件などに合わず、この事業に申し込めなかった、漏れてしまったというようなケースがあるのかどうか、分かればそういうような件数ですとかを教えていただけますでしょうか。 ◎平見磨 農政部首席審議員農地整備課長  まず、8月分は含まないのかというようなことでございますけれども、結論から言って8月分は含んでおりません。今まだ調査中でございまして、委員会の所管事務報告の方で説明をさせていただきたいと思っております。  それと、漏れがないのかということですけれども、今のところそういった部分については、うちの方では把握はしておりません。大体申出を受けて全て対応しているという認識でございます。  以上です。 ○光永邦保 分科会長  申出を受けた分は全部入っているということですね。 ◎平見磨 農政部首席審議員農地整備課長  はい。 ◆緒方夕佳 委員  御説明ありがとうございます。大体申出が全て対応できているということで安心したところです。  8月の長雨については、また御説明いただけるということで、そちらを待ちたいと思います。  以上です。 ○光永邦保 分科会長  ほかにありませんか。 ◆白河部貞志 委員  漁港単独改良経費ということで、しゅんせつ工事が減額になっておりますが、これはどこの漁港というか、漁港名はどちらの方なんでしょうか。 ◎東郷雅 水産振興センター所長  天明漁港でございます。 ◆白河部貞志 委員  飽田から天明にかけて漁港というのは遠浅でございますので、雨が降れば災害と同じで、堆積物がたまって、宿命的にしゅんせつ工事をしなければいけないという地域でございますので、遅滞なく計画どおり航路が保全されますように、よろしくお願いしたいと思います。 ◎東郷雅 水産振興センター所長  委員がおっしゃるとおり、遠浅のシルト質の漁場と航路泊地になっておりますので、毎年予算を確保いたしまして、しゅんせつ工事を実施しているところでございます。今後も計画的に進めていきたいと考えております。  以上でございます。 ◆吉村健治 委員  御説明いただいた122ページの農業政策課の6番、国産農産物供給力強靭化対策事業(返還金)ですけれども、もうちょっと具体的に詳しく教えていただきたいんですけれども、いかがでしょうか。 ◎宮本政司 農業支援課長  河内にあります選果場の方は、8月に新たに竣工させていただきました。この施設は既存の施設を改築したものになります。その既存の建物の一部及び選果施設設備については国や県等から補助金が出ておりまして、まだ耐用年数等が残っておりますので、そちらの財産処分手続を行い、国と県の方に農協から返還される分として該当する分でございます。  以上です。 ◆吉村健治 委員  すみません、今言われた河内の選果場というのは、去年この経済委員会で視察に行ったJAのかんきつ選果場と同じところですか。 ◎宮本政司 農業支援課長  その選果場でございます。 ◆吉村健治 委員  その選果場の機械を入れ替えたのを、私はテレビのニュースで初めて知ったんですけれども、私は経済委員で視察まで行っていますので、結構な金額が国の予算も含めて30億円程度使われていると思いますけれども、その御案内というのは経済委員さん方にされているんでしょうか。 ◎宮本政司 農業支援課長  選果場の事業主体には補助金が出ております。事業主体は農協で、竣工式に参加された方とかにつきましては、農協の方で決められたものでして、吉村委員がおっしゃられるとおり、確かに補助金が国や県、市から出ております。経済委員の方々にお知らせしなかったことにつきましては…… ○光永邦保 分科会長  局長、ちょっとまとめてお願いします。 ◎岩瀬勝二 農水局長  今担当課長が説明しましたように、今回の竣工式、JAが主催でございまして、JAから竣工式の御案内が各所に出されております。熊本市関係でいいますと、代表しまして熊本市長、私農水局長、西南部農業振興センター所長の3名がJAから御案内をいただきまして、出席させていただいております。  同じく、県からも補助金が出ておりますので、県を代表して知事に御案内が出ておるというような状況でございました。 ◆吉村健治 委員  すみません、私は竣工式の案内をしてくれと言っているわけじゃないんです。仮に案内されたからといって、別に参加するわけでもないし、そういうことを言っているわけじゃないんです。  当時分科会の場でも、どういったことに使われるのかという質問をしたと思いますし、その当時は、いつ機械の更新をされるか具体的な数字も出ていなかったので、現場でも御質問はしたんですけれども、国の金額に比べたら熊本市の金額は少ないと思いますけれども、市民の税金を使っていることには変わりないので、今回、機械が更新されましたよということぐらいは、当然説明があってしかるべきだと思いますけれども、いかがでしょうか。 ◎岩瀬勝二 農水局長  委員御指摘のとおり、今回のこの案件については、特に委員会の場で御審議いただいて、現場視察等も含めて実施いただいたものでございます。竣工に当たって、竣工しましたというようなお知らせ、そういったものについては、経済委員の方々にはしておくべきだったかなと考えています。以後気をつけて、この辺対応してまいりたいと考えております。  ただ、全ての補助事業、農水局の事業、いろいろな補助事業がございます。それを全てというわけにもまいらないかなと思いますけれども、その辺適宜その都度判断させていただいて御案内できればと思いますので、よろしくお願いします。 ◆吉村健治 委員  ぜひよろしく御検討ください。  それで、今の件、ちょっとしつこいようですけれども、新型コロナウイルス対策ということで、国からの補助事業だと思うんですけれども、もう一度確認したいんですけれども、JAの糖度計の精度を上げる機械が入れられるということで、現場でお話を聞いたときは、海外に対する輸出の競争力を高める云々という話がありました。  先日RKKのニュースで、県産の農産物が令和2年度ですごく順調にいっているというニュースがありましたけれども、機械を入れて、その後、例えばミカンの輸出とか、国内の出荷とか、そういうのがどうなっていったかというのは、後追いというか、しばらく数字的に追いかけられるんですか。 ◎岩瀬勝二 農水局長  この選果場、16日から稼働するということで聞いております。ちょうど今日から稼働しております。最新のAIセンサー等を設備されたものということで、それぞれのミカンの状況に応じて、例えば加工品に回るもの、ジュースに回るもの、あるいは高品質のものとして出荷されるもの、そういったいろいろな選別ができる機械ということで聞いております。選別の性能を高めることによって高付加価値化、いろいろな高価な取引、高額の取引等が実現できるようになるということで、非常に農家にとってすばらしい施設だということで理解しております。  今日から稼働を始めたばかりですので、今後の状況等については、JA等からもいろいろ教えていただきながら、御報告をいただきながら、確認してまいりたいと思います。 ◆吉村健治 委員  確認をされた後に、当然令和2年度と令和3年度の違いとか、令和3年度と令和4年度の違いとか、それを入れたことによって効果がないと、ただ単に機械を更新しただけで税金を使われたということになりかねないので、当然生ものですので、時代によって売れる売れないというのは当然あるから、必ずしも伸びていくわけではないと思いますけれども、ある程度市民の皆さんに報告は必要だと思いますので、ぜひ検討ください。よろしくお願いします。  以上です。 ◆津田征士郎 委員  せんだってもお聞きいたしましたけれども、122ページの中山間地域等直接支払経費は、農業者が農道の整備をはじめとして、農業者が集う公民館等の整備を含め、本当に幅広く利用できる制度ということで、ありがたく思っております。その中で、今年少しは減額されたものの、要望になると思いますけれども、今後ともこの制度についてはよろしくお願いしておきたいと思います。  それから、中山間の場合は傾斜角度の条件がつくと思いますけれども、今のところ芳野校区、河内校区で利用しておると。ほかの地域からも何か要望があっていますか。  例えば植木とか、ほかの山地からとか。なければないで結構です。 ◎宮本明大 農業政策課長  現在37集落が申請されておりまして、それ以外についてはまだ把握できておりません。来年度もまた募集を行ってまいりますので、可能性がある集落については声をかけさせていただきたいと思っております。  以上でございます。 ◆津田征士郎 委員  吉村委員から河内の選果場の話が出ておりましたけれども、これは光センサーといって、私も何回も見にいっていますけれども、瞬時に糖度、クエン酸を量りながら、均一に段ボールに入る、安定した状況ができるということで、非常に優れているんです。特に河内の選果場の場合、静岡の三ケ日とか、愛媛の真穴とか、これはもう全国屈指の夢未来のネーミングの下でやっておるということで、とにかく日本一を目指そうということで早くから、大体10年に1回くらいの機械の更新でやらないと追いつかない、新しい技術でやっておるもんですから、これについては、吉村委員が言われたように有効利用して、また光永分科会長ほか委員の方々で、11月頃の最盛期にもう一回現場を視察に行ってはいかがかなと思います。  要望でいいです。 ◆緒方夕佳 委員  関連で、私も前回視察させていただいて、現場のことがとてもよく分かりました。また、今回多額の税金を使って導入したということで、ぜひ見てみたいとはずっと思っていたところですので、最盛期ということで、ちょっとお邪魔にならないかという心配はありますが、動いているところを見たいというのももちろんあるんですが、関心は高く持っておりますので、ぜひよろしくお願いします。 ○光永邦保 分科会長  委員会としても検討していきたいと思います。  ほかにありませんか。 ◆吉村健治 委員  121ページの就農営農支援事業が補正でプラスマイナスゼロになっていますけれども、ちょっと教えてほしいんですけれども、就農営農支援事業の上に、新型コロナウイルス関連と書いていますけれども、もともと新型コロナウイルスに対応するための予算をとっていて、今回なくなっているのは、うちの会派の団会議のときに、これ何だろうという話になりまして、ちょっと御説明をもう一度お願いできればと思います。 ◎宮本政司 農業支援課長  こちらの事業ですが、コロナ禍におきまして、新規就農営農相談にICTを活用した就農営農支援を行うことを目的ということで、新型コロナウイルス関連に予算を計上させていただいたところでございます。具体的には、新規就農者就農希望者農業者情報、例えば圃場の位置の情報や、マッピング情報、あとは作付情報などや相談など、指導内容等をデータベース化し、本庁の農業支援課と各農業振興センター間でオンラインで情報共有し、営農管理システムを導入し、県やJA等と組織する新規就農サポートチーム内で情報をオンライン共有することで、農業者への遠隔での相談対応や営農指導など、効率的かつ効果的な就農営農支援体制を確立することを目的としておったところです。  営農管理システムの導入に当たりましては、既に関係機関で先行導入されているとところがございましたので、そちらのシステムと情報共有することも計画しておりました。しかしながら、関係機関と協議を進めていく中、個人情報の提供や情報共有をすることは直ちには困難であるということが確認されましたことから、現状システムを整備しても事業効果は望めないと判断し、今年度のシステム導入については見送りさせていただいたものでございます。  以上です。 ◆吉村健治 委員  御説明は分かりました。  来年度以降はどうされる予定なんですか。 ◎宮本政司 農業支援課長  ICTとか、AIとかは農業の方でも取り入れていく必要はあると思いますが、まだしばらく研究をさせていただきたいと思います。来年度については、今のところはまだ未定です。 ◆吉村健治 委員  ありがとうございました。 ○光永邦保 分科会長  ほかにありますか。         (「なし」と呼ぶ者あり) ○光永邦保 分科会長  ほかになければ、以上で補正予算に関する審査を終了いたします。  引き続き、決算議案についての審査を行います。  議第282号「令和2年度熊本市各会計(公営企業会計を除く。)決算について」中、当分科会関係分についての説明を求めます。 ◎大塚裕一 総括審議員兼農政部長  お手元の配付資料で、青い枠囲みで農水局、農業委員会と記されました予算決算委員会経済分科会資料で説明させていただきます。  3ページをお願いいたします。  まず、一般会計(歳出)の決算状況についてです。農林水産業費、商工費、災害復旧費を合わせた最終の予算額が91億7,971万3,817円でありました。このうち、支出済額が50億9,827万1,075円となり、翌年度繰越額37億3,902万3,812円を除いた予算の執行率は93.7%でありました。  なお、市全体の一般会計支出済額に占める構成比は1.1%となっております。  繰越額の主な内容ですが、まず、農林業費は国庫事業国産農産物供給力強靭化対策事業で、先ほどありました熊本市農業協同組合かんきつ選果施設の主力の温州ミカンの収穫時期が今まさに始まるところでございますが、こちらの時期を外して、令和3年度に繰り越して事業を行う必要があったことから、本市も予算を繰り越して、本年度中の執行となっているところでございます。  また、これも国庫事業ですが、産地生産基盤パワーアップ事業が国の補正予算としてありまして、事業としても令和3年度に繰り越して実施する必要があったことから、本市予算も繰り越しております。  次に、耕地費でございますが、団体営農業農村整備事業経費新型コロナウイルス感染症のため、県の補助金交付規定に遅れが生じたことや、入札不調のため、年度内の工事完了が困難となったところがあり、年度内に工事が完了しない部分について繰越しを行いました。  1つ飛びまして、農林施設災害復旧費ですが、令和2年梅雨前線豪雨で被災しました農地農業用施設の災害復旧について、大規模なのり面災害が発生した特殊案件分の復旧工事が長期化し、年度内の完了が困難であったことから繰越しを行いました。  次に、不用額ですが、3億4,241万8,930円でした。主な内容は、農林業費につきましては、国補助事業に追加採択された事業について、実施主体による入札の結果、予定より事業費並び補助金交付額が減少したものや国に申請しましたが、不採択となった分でございます。
     また、小計を挟んで2つ下になります農林施設災害復旧費は、令和2年梅雨前線豪雨で被災しました農地農業用施設災害復旧事業の一部箇所で、申請者の希望により事業の取下げがあったこと等、あとは入札等で事業費が予定を下回ったことで発生いたしました。  次に、表の下の方でございます。特別会計の決算状況について説明いたします。  農業集落排水事業会計は、3億6,260万6,000円の予算に対し、支出済額が3億5,046万7,861円となっております。  なお、集落排水施設の維持管理に係る不明水調査等経費の466万4,000円は、令和3年度へ繰り越して執行いたします。  不用額は、一部の工事で競争入札の結果、不調となり、事業を見直したことで執行残が生じております。  また、下の産業振興資金会計は、1億6,500万円の予算に対し、支出済額が3,331万円となり、執行率が20.2%でした。この不用額の発生は、水産業振興資金で資金利用の大半を占めるのり養殖業者からの令和2年度の申請が当初見込みを下回ったことによります。  次に、4ページをお願いいたします。  令和2年度決算に関する取組一覧です。令和2年度は第7次総合計画に基づき、6つの分野別施策において16の取組、94の細事業を実施いたしました。各取組につきましては、もう一つ配付しております資料、令和2年度決算状況報告書に基づき、主なものについて説明いたします。  お手元にございます令和2年度決算状況報告書を御覧ください。  まず、149ページをお願いいたします。  分野別施策の1つ目、良好な地球環境や生活環境の保全に関し、野生動物に起因する生活被害の防止・軽減について取り組みました。  資料中ほどの実績欄を御覧ください。  イノシシ、鹿等が住宅地に出没した場合に備え、警察や熊本市有害鳥獣駆除隊等と連携を密にするとともに、出没時に緊急出動を56件行いました。また、立田山に隣接する自治会をはじめ、市民との協働による鳥獣対策を推進しました。  なお、令和2年度の有害鳥獣捕獲頭羽数は、欄の下に記したとおりでございます。  これら取組に係る令和2年度決算額は1,140万1,000円となっており、検証指標にありますとおり、令和2年度に市民協働による鳥獣被害対策に取り組む地区数は4地区となりました。  次に、150ページをお願いいたします。  分野別施策の2つ目、魅力ある多様な自然環境の保全に関し、適正な森林管理の推進について取り組みました。  資料中ほどの実績欄を御覧ください。  市内の民有林が森林の有する多面的機能を適切に発揮できるように、森林経営管理制度に基づく森林所有者意向調査を南区富合地区において実施しました。また、森林所有者意向調査の結果を基に、現地調査及び施業方法の検討を行い、森林経営管理集積計画を策定いたしました。  これらの取組に係る令和2年度決算額は6,655万7,000円となっており、検証指標にありますとおり、令和2年度に森林経営管理制度に基づく森林所有者意向調査の実施面積は56ヘクタールとなりました。  続いて、152ページをお願いいたします。  分野別施策の3つ目、競争力の高い農水産業の振興に関しまして、消費者・事業者ニーズに対応した良質な農産物の生産拡大、スマート農業の推進について取り組みました。  実績欄を御覧ください。  国・県の補助事業では、手が届かない農業者の体質強化の取組を支援する夢と活力ある農業推進事業を市単独事業として実施しましたほか、ICTやAI等を活用したスマート農業技術導入の取組を支援するスマート農業加速化事業を令和2年度から新規に開始いたしました。  これら取組に係る令和2年度決算額は5,057万4,000円となっており、検証指標にありますとおり、令和2年度は本市主要品目の優良品種導入や品質向上、また、スマート農業の取組件数の増加を進めました。  続いて、153ページをお願いします。  同じく分野別施策の3つ目、競争力の高い農水産業の振興に関して、安定した農業生産・集出荷の推進について取り組みました。  実績欄を御覧ください。  農産物を安定生産するため、台風等の気象災害に強い低コスト耐候性ハウスの導入や省力化に資する共同利用機械として、大豆コンバインの導入等を国・県の補助事業も活用して進めました。  これらの取組に係る令和2年度決算額は2億8,369万9,000円となっており、検証指標にありますとおり、令和2年度は低コスト耐候性ハウスの導入面積が75ヘクタールとなりました。  次に、157ページです。  分野別施策の4つ目、持続可能な農水産業のための経営基盤の確立に関しまして、担い手の育成・確保の推進について取り組みました。  実績欄を御覧ください。  農業後継者及び認定農業者の育成のため、互いに情報交換しながら切磋琢磨する横のつながりの場となります農業後継者クラブ及び認定農業者協議会の活動を後押しいたしました。また、新規就農者64名に対し、国の農業次世代人材投資資金を交付し、営農定着を支援しました。また、集落営農の組織化に向けた支援も取り組みました。  これら取組に係る令和2年度決算額は3億2,408万5,000円となっており、検証指標にありますとおり、令和2年度は販売農家に占める担い手のシェアが35%となりました。  次に、158ページをお願いいたします。  同じく分野別施策の4つ目、持続可能な農水産業のための経営化基盤の確立に関しまして、経営の安定化について取り組みました。  実績欄を御覧ください。  農漁業者の経営安定に資するため、新型コロナウイルス対策農漁業経営安定資金等について、県市で利子補給及び保証料補助を行いました。  また、下から2つ目、地域農業のあり方や人と農地の問題を解決するため、「人・農地プラン」の作成を進めるとともに、担い手への農地集積に取り組みました。  これら取組に係る令和2年度決算額は3億1,348万2,000円となっており、検証指標にありますとおり、令和2年度は販売農家1戸当たりの経営耕地面積が1.8ヘクタールとなりました。  159ページをお願いいたします。  持続可能な農水産業のための経営基盤の確立では、農地及び土地改良施設整備・保全の推進についても取り組みました。  実績欄を御覧ください。  農業生産の基盤となります農地、農道、水路を整備保全し、生産性向上と農村地域の防災・減災を進めるため、23地区で県営事業による農業生産基盤整備事業及び農村地域・防災減災事業に取り組みました。  令和2年度は宇土八水、島田、秋津の3地区で事業が完了いたしました。また、多面的機能支払交付金等を活用して、農道、水路などの維持管理や地域ぐるみでの効果の高い共同活動等に市内29の活動組織が取り組みました。  これらの取組に係る令和2年度決算額は22億8,467万3,000円となっており、検証指標にありますとおり、令和2年度は圃場整備率が74.7%となりました。  160ページをお願いいたします。  同じく分野別施策の4つ目につきまして、漁場及び漁港施設の整備・保全の推進について取り組みました。  実績欄を御覧ください。  漁港施設の整備や適切な維持管理、補修、更新を進めるため、市が管理する天明、海路口、四番の3漁港の泊地等のしゅんせつや護岸整備工事、物揚場の嵩上工事等を実施しました。  また、下から2つ目、台風や梅雨時期等の豪雨など自然災害により悪化した漁場環境の改善を図るため、県営事業による覆砂等を実施いたしました。  これら取組に係る令和2年度決算額は4億9,930万5,000円となっており、検証指標にありますとおり、令和2年度は漁港施設整備の延長が3,862メートルに、漁場整備面積が累計で442ヘクタールとなりました。  次に、161ページをお願いいたします。  分野別施策の5つ目、農と食の魅力創造に関しまして、農水産物などのブランド化・高付加価値化の推進について取り組みました。  実績欄を御覧ください。  本市及び熊本連携中枢都市圏の農水産物や加工品について、流通業者や小売業者、飲食店等と連携して販路の開拓、拡大に取り組みました。  1つ目ですが、首都圏における期間限定アンテナショップの展開や熊本産品のプロモーション、また、JA等とバイヤーのマッチングに取り組み、売上実績は約1,000万円、37件の商談が成立しました。  また、上から4つ目ですが、イタリア最大手のスーパーで熊本フェアを実施いたしました。また、中国SNSで主に熊本の加工品のPR活動を実施しました。イタリアの取組では、フェア終了後も現地企業と取引が継続しております。  これら取組に係る令和2年度決算額は4,231万4,000円となっており、検証指標にありますとおり、令和2年度は販路開拓・拡大支援の実施に伴う農水産物等の販売額が4億6,000万円となりました。  最後ですが、164ページをお願いいたします。  分野別施策の6つ目の総合的な汚水処理対策による良好な水環境の実現に関しまして、下水道施設の維持管理について取り組みました。  実績欄を御覧ください。  農村地域の汚水処理対策として、農水局では農業集落排水施設の維持管理を行っています。市内4処理区の施設の点検、水質検査、汚泥の処分、施設の補修等の適正な維持管理を行いました。  また、家庭から出される汚水以上の水量が施設に流入している実態がありまして、この不明水がどこからくるのかの調査を実施、対策工事に着手いたしました。  これらの取組に係る令和2年度決算額は2億3,160万1,000円となっています。  引き続き、不明水対策を進め、農業集落排水施設の適正な維持管理に努めます。  令和2年度決算に関する主な取組の説明は以上です。よろしくお願いいたします。 ○光永邦保 分科会長  以上で議案の説明は終わりました。  これより質疑を行います。  決算議案について、質疑及び意見をお願いいたします。 ◆緒方夕佳 委員  御説明ありがとうございました。  まず、決算状況報告書の151ページの放置竹林対策についてお尋ねしたいと思います。特に検証指標についてお尋ねします。  昨年度、熊本市健全な森づくり推進計画に、放置竹林対策がきちんと位置づけられたというのが大変よかったと思っております。  そこで、その実績値、検証値が決算状況報告書に入っているんですが、令和2年度は37ヘクタール、そして、令和5年度は47ヘクタールとなっているんですが、竹林の広がる勢いを考えると、この目標値、令和5年度の目標値で大丈夫なんだろうかという懸念も抱くところなので、47ヘクタールという令和5年度の指標を出した根拠はどうなっていますでしょうか。 ◎牧野真次 森づくり推進室長  放置竹林対策の取組面積に関しましては、平成25年度から国の森林・山村多面的機能発揮対策交付金というのが始まっておりまして、その中で地域の方々に活動が推進されているところでございます。  基準値となりました令和2年度の37ヘクタールにつきましては、実績値でございますが、大体これまでを平均しますと、年間3ヘクタールずつぐらい地域団体の取組が増加しているところでございます。その辺から目標値を定めて47ヘクタールとしたものでございます。  これで指標がいいのかというところでございますが、これにつきましては、今後の取組の中で、放置竹林対策の継続と取組の拡大を図っていきたいということで、施策を掲げておりますので、これ以上の取組が推進されるように取り組んでいきたいと思っております。  以上でございます。 ◆緒方夕佳 委員  ありがとうございます。意を同じくするのだろうと思って、伺ったところでした。  ただ、これまで年間3ヘクタール増が平均だったということですので、その取組を広げていかないと追いつかないだろうと思いますので、ぜひこの目標をもうちょっと広げて、年々拡大するような目標、指標を持っていただけたらと思いますが、いかがでしょうか。 ◎牧野真次 森づくり推進室長  委員が述べられたとおり、今年度の実績につきましても、目標値よりも上回るような形で団体数も増加しておりますので、各地域の方々への情報提供だとか、農水局のフェイスブック等も活用しながら、拡大に努めてまいりたいと思っております。  以上でございます。 ◆緒方夕佳 委員  ぜひ取組の方、応援していますので、よろしくお願いします。  北区や東区、南区ですとか、もう竹林が空き家をどんどん飲み込んでいるようなのもありますので、ぜひ取組強化をお願いします。  以上です。 ○光永邦保 分科会長  要望ということでいいですか。 ◆緒方夕佳 委員  はい。 ○光永邦保 分科会長  ほかにありますか。 ◆白河部貞志 委員  分かれば教えていただきたいんですが、耐候性ハウスの普及率といいますか、施設園芸農家が持っている施設の耐候性ハウス、今、九州の北西側を台風が通っておりますが、台風により安定収入を確保するために大変厳しいというところもありますので、普及率を上げていただきたい、補助率を上げていただきたいというのが願いですが、いかがでしょうか。 ◎大塚裕一 総括審議員兼農政部長  耐候性ハウス、先ほど75ヘクタールと実績をお話しさせていただきました。一方で、市内のハウスの面積は大体1,000ヘクタールぐらいあると捉えております。割合としてはまだまだ少数でございますが、経営によって耐候性ハウス、高額なものになりますので、ある程度の経営の目標を持った方からまず取り組んでいただいているところでございますし、パイプハウス等につきましても、建て替えの際には強靭化という観点からもより丈夫なものに建て替えていくような助言指導等もさせていただきたいと考えております。  事業等を活用して、引き続き耐候性ハウスの拡大に努めてまいりたいと考えております。 ◆白河部貞志 委員  普及率というのはまだまだみたいですけれども、農家が望めば補助事業対象になるということがあるのか。あるいは予算総額が決まっているので、年間の予算はこれくらいだから、今の現状しか補助できないということなのでしょうか。どちらでしょう。 ◎大塚裕一 総括審議員兼農政部長  低コスト耐候性ハウスにつきましては、国の補助事業も活用して毎年度申請を上げております。残念ながら国の方に申請しましても採択に至らない場合もございますが、そこの部分も引き続き働きかけながら、希望する農家さんが順次建てられるように、引き続き努めてまいりたいと思います。 ◆白河部貞志 委員  よろしくお願いします。 ○光永邦保 分科会長  ほかにありますか。 ○井本正広 副分科会長  1点お聞きします。  149ページの件なんですけれども、イノシシの人的被害を未然に防止するための緊急出動が56件とあります。大変多い数字なんですけれども、この数字自体は今までと比べて多くなったのか、減ったのかということが1つ。それと、イノシシ131頭を捕獲されているんですけれども、大体見込みでどのくらいいると考えられているんでしょうか。 ◎大塚一徳 農業支援課審議員兼鳥獣対策室長  緊急出動につきましては、その年々によって違いはございますけれども、鳥獣対策室と警察と駆除隊と協力して、緊急の目撃情報等あったときに、市民に人的被害が出ないような形で出動しているというところでございまして、増えたり減ったりということは特段変化は余りございませんが、内訳としてイノシシが24件、鹿が19件、サルが13件の緊急出動があったということで御報告させていただきます。  今後も鳥獣の目撃等につきまして、人的被害を未然に防ぐためにも、警察と連携しながら、また駆除隊と連携しながら今後も出動に24時間体制で対応していきたいと考えております。
     イノシシの見込みにつきましては、捕獲頭数でいえば、令和2年度につきましては1,331頭でございます。その前年度よりも捕獲は増えておりますが、被害は少しずつ減っているということでございまして、ただ、イノシシの頭数につきましては、どのくらいいるかというのは、なかなか把握することが厳しいところでございます。  以上でございます。 ○井本正広 副分科会長  ありがとうございます。  1,331頭というのは市内全部ですか。そのうち立田山が131頭ですか。 ◎大塚一徳 農業支援課審議員兼鳥獣対策室長  そのとおりでございます。 ○井本正広 副分科会長  すごく増えていると思いますので、対策をしっかりとってもらいたいのと、特に来年全国都市緑化くまもとフェアがありますので、十分な対策をぜひとっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ◎大塚一徳 農業支援課審議員兼鳥獣対策室長  了解しました。 ◆吉村健治 委員  すみません、先ほど緒方委員からも話がありました竹林の件なんですけれども、熊本市健全な森づくり推進計画の中で、熊本市の地域森林計画区域というのが定められておりますけれども、その地図を見せてもらったんですけれども、それ以外の地区にも当然放棄竹林等ありまして、私が住んでいる旧北部町辺りとか、植木、植木の方は森林計画区域の中に含まれておるところが多いですけれども、実際には所有者が分からないところがもうほとんどでして、地域の人たちも、昨今の近隣との付き合いの関係もありまして、誰が所有しているか分からないと。もう荒れ放題になっていて、通学路等に朝方倒れていたら、近所の人たちが自分たちでのこぎりを持っていって切って、軽トラに積んで、処分するのも自腹でやっているという状況が続いています。  なかなか所有者を特定しようにも特定できない現状もございますので、地域森林計画区域以外のところで、土木センターに電話していろいろ手伝ってもらったりとかしていますけれども、地域の住民の人たちが今後、その都度その都度対処療法でやっていくのではなくて、何かしらうまくいかないかなと思って考えていますけれども、勝手に中に入り込んでいってということもできないもんですから、何かアイデアがないかなと思っていつも考えているところです。  ちょっと要望なのか意見なのか分かりませんけれども、何か御相談があったときに、まず、どこに行ってどうしたらいいのかというのを教えていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 ◎牧野真次 森づくり推進室長  吉村委員がおっしゃったとおり、森林整備計画につきましては、地域森林区域というのを定めておるんですが、今回策定しました熊本市健全な森づくり推進計画におきましては、その区域以外の放置竹林対策についてもエリアということで定めております。  お尋ねの所有者が分からないですとか、民家の近くにある竹林に対しましては、基本的には森林のほかの放置竹林対策として、先ほど言いました国の森林・山村多面的機能発揮対策交付金というのを活用しております。これは所有者が判明した上で3名以上の組織をつくっていただいて、団体活動ということで取り組んでいただいているところでございますけれども、それ以外の所有者が分からないですとか、隣の民地につきましては、なかなか対策が難しい問題でございます。  これも民法上の部分でございまして、根につきましては越境している部分については対策ができるというところで定めておりますけれども、上部で越えてくる部分については、所有者の範疇になってくるところかと思っておりますので、その辺の対策的には難しい部分でございますが、いろいろな御相談につきましては、森づくり推進室、それから国の交付金を取りまとめております熊本県森林組合連合会が窓口になっていただいておりますので、いろいろ御相談いただきながら対策をとっていただければと思っております。  以上でございます。 ○光永邦保 分科会長  ほかにありませんか。 ◆緒方夕佳 委員  決算状況報告書の154ページの有機農業の取組についてお尋ねしたいと思います。  154ページの3番目、工夫と成果・課題等のところの中段の丸ぽつ3番目のところに、「特に有機農業の取組が高度な技術を要するため生産が安定しない等の課題があるため、取組面積は年々減少傾向にある」とあるんですが、まず、この意味の確認なんですが、取組面積の年々減少というのは、新たに取り組んでいる面積が増えていないということなのか、それとも全体の面積がどんどん減少しているというのか、どちらなんでしょうか。 ◎大塚裕一 総括審議員兼農政部長  こちらは、市内全体として、どちらかというと減少傾向にあるということでございます。 ◆緒方夕佳 委員  では、全体の面積が減ってしまっているということで、その対策についてなんですけれども、その対策をどうされているか。特に市が取組を広げるために何をしているか。また、提案なんですけれども、講習などができないかどうか。高度な技術を要する、もちろん技術と経験ということもあると思うんですけれども、技術を持っていらっしゃる方が講習をするような支援事業などというのは考えられないでしょうか。 ◎大塚裕一 総括審議員兼農政部長  有機農業の取組につきましては、例えば熊本県内であれば、山都町などでは町を挙げてやっているというところもございますが、取組に当たりましては、地域の中でしっかりと病虫害を含めて管理できるということも大事になってまいります。  ただ、一方で有機農業への関心というものは、国際的には高まっているところでございますので、国も現在みどりの食料システム戦略というものを打ち出しまして、その中で有機農業の取組については拡大をというふうに旗を振っているところでございます。  その中には有機農業につきまして、講習を受けるようなメニューも、国の方でも新設してございますので、県と相談しまして、御要望がございましたならば、対応できるような仕組みを考えてまいりたいと思います。 ○光永邦保 分科会長  熊本市単独ではないということで、そういうところにお願いをしてやっているようなイメージですか。 ◎大塚裕一 総括審議員兼農政部長  そうですね、技術的な部分がありますので、そこら辺は県の普及組織が全面に出て指導をいただく、あるいは実際に有機農業をやっている方に研修に入っていただくということが大事になってまいりますし、また、有機農業を取り組む上で大事なのは販路の確保でございます。自家消費をする分であれば、まさにとった分は自分の分で終わるんですけれども、売っていこうとなりますと、そういったようなものをしっかりと扱っていただく販路が大事になりますので、研修に入った先で、売り方というものを含めて学んでいただくというのが成功する上では重要な鍵になりますので、そこら辺からしっかりと仕組みをとっていくことが大事だと考えております。 ◆緒方夕佳 委員  今主に販路ということで、プロ用という想定でのお話だったと思うんですが、販売目的の農家さんへの講習というのも大事だと思うんですが、市民の中には有機農業について、自分たちが食べるものは無農薬でやりたいという人はとても多いですので、それでインターネットとか、いろいろな情報を得ながらやりますけれども、経験者から聞きたいというところはありますので、ぜひそこのニーズも捉えて、市民の農的生活を支えるという考えも持っていただいて、市民向けの有機農業の講習なりも将来的に御検討いただければと思います。 ◎大塚裕一 総括審議員兼農政部長  承知いたしました。  今後の施策検討の中で、留意いたします。 ◆緒方夕佳 委員  ありがとうございます。 ○光永邦保 分科会長  ほかにありませんか。 ◆緒方夕佳 委員  以前もお話ししたことがあるんですが、繰り返しお話しすることでそちらにも意識が向いてくると思うので、もう一度お伝えしたいと思っていますが、新しい事業の提案をさせていただきたいと思います。私が考えている事業というのは、今課題になっている後継者不足の解消ですとか、空き家問題の解消、食料自給率をアップしたり、農地の減少を食い止めたり、また、環境保全型農業の普及を一気にできるのではないかと自分としては考えている方法なんですけれども、新しい…… ○光永邦保 分科会長  決算議案についてなので、所管事務のところでまたいただいていいですか。 ◆緒方夕佳 委員  分かりました。所管事務でまた御提案させていただきたいと思います。 ○光永邦保 分科会長  決算議案について、ほかにありますか。         (「なし」と呼ぶ者あり) ○光永邦保 分科会長  それでは、ほかになければ、以上で農水局、農業委員会事務局に関する議案の審査を終了いたします。  これをもちまして、経済分科会を閉会いたします。                             午前11時06分 閉会 出席説明員  〔農 水 局〕    局長       岩 瀬 勝 二    総括審議員兼農政部長                                 大 塚 裕 一    農業政策課長   宮 本 明 大    農水ブランド戦略室長                                 本 山 和 彦    森づくり推進室長 牧 野 真 次    農業支援課長   宮 本 政 司    農業支援課審議員兼鳥獣対策室長     農政部首席審議員農地整備課長             大 塚 一 徳             平 見   磨    北東部農業振興センター所長       北東部農業振興センター農業振興課長             廣 岡 泰 章             小 林 賢 治    北東部農業振興センター首席審議員兼   西南部農業振興センター所長    基盤整備課長   石 原 元 晃             岡 本   岬    西南部農業振興センター農業振興課長   西南部農業振興センター基盤整備課長             坂 本 耕 弘             坂 崎 真 一    水産振興センター所長             東 郷   雅  〔農業委員会事務局〕    事務局長     森 田 一 孝    副事務局長    森 元 博 之    西南分室長    田 上 孝 一    富合・城南分室長 西 原 博 文    北区分室長    村 上 隆 弘 〔議案の審査結果〕   議第 220号 「専決処分の報告について」………………………………(審 査 済)   議第 221号 「専決処分の報告について」………………………………(審 査 済)   議第 222号 「令和3年度熊本市一般会計補正予算」中、経済分科会関係分           ……………………………………………………………(審 査 済)   議第 282号 「令和2年度熊本市各会計(公営企業会計を除く。)決算について」中、経済分科会関係分           ……………………………………………………………(審 査 済)   議第 288号 「専決処分の報告について」………………………………(審 査 済)...