金ケ崎町議会 > 2019-12-09 >
12月09日-03号

  • "農集排処理場"(/)
ツイート シェア
  1. 金ケ崎町議会 2019-12-09
    12月09日-03号


    取得元: 金ケ崎町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-01
    令和 元年 12月 定例会(第6回)            令和元年第6回金ケ崎町議会                定例会会議録議 事 日 程 (第3号)                    令和元年12月9日(月)午前10時00分開議       開  議日程第 1  報告第 1号 自動車事故に係る専決処分の報告について日程第 2  議案第 1号 地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の施行に伴              う関係条例の整理に関する条例              日程第 3  議案第 2号 金ケ崎町下水道条例等の一部を改正する条例        日程第 4  議案第 3号 金ケ崎町職員の分限に関する手続及び効果に関する条例の一部              を改正する条例                     日程第 5  議案第 4号 金ケ崎町職員の勤務時間、休日及び休暇に関する条例の一部を              改正する条例                      日程第 6  議案第 5号 金ケ崎町一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条              例                           日程第 7  議案第 6号 金ケ崎町立幼稚園設置条例の一部を改正する条例      日程第 8  議案第 7号 金ケ崎町立幼稚園預り保育に関する条例の一部を改正する条例       延  会〇出席議員(15名)   1番  青  木  俊  悦  君    2番  千  葉  良  作  君   3番  阿  部  典  子  君    4番  高  橋  美 輝 夫  君   5番  有  住     修  君    6番  巴     正  市  君   7番  阿  部  隆  一  君    8番  及  川  み ど り  君   9番  千  葉  正  幸  君   10番  山  路  正  悟  君  12番  千  田     力  君   13番  千  葉  和  美  君  14番  千  葉  正  男  君   15番  佐  藤  千  幸  君  16番  伊  藤  雅  章  君 〇欠席議員(なし) 〇説明のため出席した者       町        長     髙  橋  由  一  君       副    町    長     小 野 寺  正  徳  君       教    育    長     千  葉  祐  悦  君       監  査  委  員     金  田  正  幸  君       総 合 政 策 課 長     千  田  美  裕  君       財  政  課  長     高  橋  宏  紀  君       会計管理者兼税務課長     高  橋  真 貴 子  君       住  民  課  長     佐  藤  茂  志  君       保 健 福 祉 センター     相  澤     啓  君       事    務    長                         子 育 て 支 援 課 長     及  川  美 奈 子  君       生 活 環 境 課 長     鈴  木  敏  郎  君       商 工 観 光 課 長     高  橋  文  浩  君       農 林 課 長(兼)     阿  部  一  之  君       農業委員会事務局長                          建  設  課  長     菅  原     睦  君       水 処 理センター所長     渡  邊     学  君       教 育 次 長(兼)     佐 々 木  健  一  君       学校給食センター所長                         中 央 生 涯 教 育     佐  藤  政  義  君       セ ン タ ー 所 長                   〇本会議に出席した事務局職員       事  務  局  長     小  澤  龍  也       局  長  補  佐     平  野  真  弓       主        事     滝  田  美  優 △開議の宣告 ○議長(伊藤雅章君) ただいまの出席議員は15人であります。 定足数に達しておりますので、会議は成立いたしました。 これより本日の会議を開きます。                                (午前10時00分) △議事日程の報告 ○議長(伊藤雅章君) 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付のとおりでございます。 △報告第1号の質疑、採決 ○議長(伊藤雅章君) 日程第1、報告第1号 自動車事故に係る専決処分の報告についてを12月6日に引き続き議題といたします。 9番、千葉正幸君への答弁が保留となっていましたので、答弁を求めます。 財政課長。 ◎財政課長(高橋宏紀君) まず、答弁に時間を要しまして、議会日程におくれを生じさせたことに対しておわび申し上げます。 弁護士の相談を前提に内部検討したところ、弁護士相談ではちょっと時間を要するということで、市町村課に相談、確認をとった内容としてお答えしたいと思います。 9番、千葉正幸議員の質問の内容といたしましては、被害者に対する町と指定管理者全般の対応、あと町の予算措置の必要がある場合ということでの質問内容として答弁……あと求償権についてということでお答えいたします。 まず初めに、国家賠償法に基づきまして、指定管理業務においては、故意または過失によって違法に他人に損害を加えたときは、町がこれを賠償する責任があるというものでございます。指定管理者には町の施設の管理と運営をお願いするものでございます。町の施設には、町で保険加入しております。保険を付保しているということでございます。 施設の瑕疵による被害が生じた場合は、町が加入する保険により対応しますことから、町においては賠償額及び保険収入予算措置が必要となります。これについては、議会の議決も必要になると考えております。 町の賠償を補完するために、町と全ての指定管理者の間で締結している基本協定書というのがございます。基本協定書の中で、損害賠償に関し、指定管理者の責任において第3者に損害を及ぼした場合は、指定管理者がこれを賠償しなければならない旨の規定がございますし、その条の第2項といたしましては、町は指定管理者の責任において、第三者に損害を及ぼした場合、求償することができるという内容がございます。さらには、次の条になりますけれども、指定管理者には保険に加入する義務がある旨を規定しております。 この基本協定の内容からしまして、施設の瑕疵以外の事故、その原因が指定管理者の故意または重大な過失があったと認められる場合は、指定管理者加入保険で対応することとしております。 今回の事故は、施設の瑕疵ではなく、指定管理者の過失によるものでございますので、指定管理者加入保険で対応したものでありますので、町の予算措置はございません。 指定管理者の責任において第三者に損害を及ぼし、町が指定管理者にかわり賠償した場合、その場合は町は指定管理者へ求償することができるという内容でございます。 以上でございます。 ○議長(伊藤雅章君) ほかに質疑ございませんか。           〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(伊藤雅章君) 質疑なしと認めます。質疑を終結いたします。 採決をいたします。採決の方法は起立により行います。 報告第1号 自動車事故に係る専決処分の報告については、これを報告のとおり受理するに賛成する各位の起立を求めます。           〔起立全員〕 ○議長(伊藤雅章君) 起立全員であります。 よって、報告第1号は報告のとおり受理することに決定されました。 △議案第1号の上程、説明、質疑、討論、採決 ○議長(伊藤雅章君) 日程第2、議案第1号 地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例を議題といたします。 説明を求めます。 副町長。           〔副町長 小野寺正徳君登壇〕 ◎副町長(小野寺正徳君) 日程第2、議案第1号 地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例についてご提案申し上げます。議案書の6ページをお開き願います。           (以下、「議案書」により説明のため記載省略) 以上で説明を終わります。何とぞ原案どおりご決定賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(伊藤雅章君) 説明が終わりました。 これより質疑に入ります。質疑ございませんか。           〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(伊藤雅章君) 質疑なしと認めます。質疑を終結いたします。 討論を行います。討論ありませんか。           〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(伊藤雅章君) 討論なしと認めます。討論を終結いたします。 採決いたします。採決は起立により行います。 議案第1号 地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例は、原案どおり決することに賛成する各位の起立を求めます。           〔起立全員〕 ○議長(伊藤雅章君) 起立全員であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 △議案第2号の上程、説明、質疑、討論、採決 ○議長(伊藤雅章君) 日程第3、議案第2号 金ケ崎町下水道条例等の一部を改正する条例を議題といたします。 説明を求めます。 副町長。           〔副町長 小野寺正徳君登壇〕
    ◎副町長(小野寺正徳君) 日程第3、議案第2号 金ケ崎町下水道条例等の一部を改正する条例についてご提案申し上げます。議案書の9ページをお開き願います。           (以下、「議案書」により説明のため記載省略) 以上で説明を終わります。何とぞ原案どおりご決定賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(伊藤雅章君) 説明が終わりました。 これより質疑に入ります。質疑ございませんか。 7番、阿部隆一君。 ◆7番(阿部隆一君) 7番、阿部です。一般質問でも質問しましたので、ダブる点が若干あるかもしれませんけれども、よろしくお願いします。 まず、この下水道料金値上げ、20%という大幅な値上げなわけですけれども、町民に対する事前の周知、これが非常に私は不十分だと思います。この前の答弁では、町民懇談会や議会への説明をマスコミが報道したので、多くの町民が知っていることになっていると思うという、そういうふうな答弁でした。しかし、現在新聞そのものを購読していない世帯がふえており、また全国紙だけをとっている家庭もたくさんあります。この問題をマスコミで報道したのは、地元紙はそれなりに報道はしたと思いますけれども、それ以外の方々はほとんど知らない、きょうまで多分知らないと思います、今の時点でも。こういう中で大幅な値上げをするということは、非常に町民不在だというふうに私は言わざるを得ません。 それで、前にも言ったように、町として登録している全世帯に広報かねがさきというのを毎月1回発行しているわけです。この中に何で詳しく値上げ必要だということを説明文を入れて全世帯に配布しなかったのか。これが最も周知する手段としてふさわしいものだと私は思うわけです、ホームページとか何かということはありますけれども。広報かねがさきは、生活に直結する内容も書いてありますので、配られれば、多くの町民は必ず一通り目を通すわけです。これに全く10月、11月号に書かなかったと。しかも、9月号にも一般会計下水道会計も健全であるということが書いてあるわけです。心配ないというふうなことを9月号に書いて、そして10月号や11月号では全く書いていないと。マスコミ等の報道で町民に周知したということですけれども、本当にそれでいいのかどうか。なぜ広報かねがさきにその概要、いわゆる町の案を掲載しなかったのか。広報かねがさきというのは、そのために私はあると思うのですけれども、その辺のところをまず1つはお伺いしたいと思います。 それから、資料を見ますと、減価償却といわゆる一般会計の繰入額がほぼ同額になっているわけですけれども、これは偶然の一致なのでしょうか。減価償却というのは、現金の出ない支出でありますから、それと繰入額が同額というのは、ちょっと偶然の一致かなというふうに思うのですけれども、偶然そういうふうになっているというふうに見られます。 それから、計画では一般会計の繰入金を最終的には今回の値上げ分を減らすという計画になっているわけですね。今回大体5,000万円の収入増ということですけれども、それは最終的にはその分を減らしていって、最終的には一般会計からの繰り出しを減らすというふうになっているわけです。ただ、今までの私への答弁では、平準化債を限度いっぱい借りていると、したがって大変厳しいというふうなことを言っていましたので、一般会計の繰出金は減らさないで、むしろ平準化債を余り借りないようにしたほうが経営的にはいいのではないかなというふうに思うわけです。平準化債は、確かに利子は非常に安くて使い勝手のいい債権なのですけれども、それでも借金は借金ですので、むしろ一般会計からの繰り出しを減らさないで、平準化債を減らして借金そのものを全体として減らしていくという計画であれば、それなりに納得はできるのですけれども、それがもう一つ疑問に思う点です。 もう一つは、これによって一般会計からの繰り出しを減らして、一般会計は福祉とか何かに使うというふうな答弁ですけれども、その辺が両方これによって下水道会計一般会計も余裕を持たせるというふうなことになるのですけれども、私はこれはおかしいと思うのです。一般会計はあくまでも一般会計ですから、本当に下水道の会計が苦しいのであれば、下水道の料金値上げだけの提案で私はよかったのではないかと。そして、一般会計からの繰り出しを減らさないでも下水道会計が苦しいと、そういう答弁であれば、一貫性がある程度わかるような感じがするのですけれども。 何か今回の値上げによって、一般会計下水道会計も両方とも改善するというのですか、そういうふうなことになっているのです。これは、ちょっと私にとっても理解不能だし、一般町民、後でとって聞いてもわからないのではないかなと。一般町民の方々は、この瞬間まで値上げ条例が今回決まるということを知らないというふうに思います。これは、私がこの間実施してきたアンケートにも、こういうふうな答えがたくさん返ってきております。きのう現在で、私のアンケートですからあれですけれども、75%の方々が反対だと。やむを得ず賛成というのが11%ぐらいで、その他の人たちはわからないと、そういう回答が返ってきております。そういうふうにして、本当に町民に周知をしないまま、これを決定するということは非常に疑問なのですけれども、その点についてどういうふうに考えているかお伺いしたいと思います。 ○議長(伊藤雅章君) 水処理センター所長。 ◎水処理センター所長(渡邊学君) 7番、阿部隆一議員のご質問にお答えいたします。 まず、町民周知の件でございますけれども、確かに広報等には載せてきませんでした。当初料金改定説明会、今年度の分ですけれども、下水道の中期経営計画の説明とあわせて料金改定の説明を予定しておりました。さらに、その事前には水道事業基本計画、これもあわせて説明会を開催するということにしていましたけれども、直前になって水道事業をまぜてしまうと、聞くほうも混乱するということで、下水道のほうに絞りました。 下水道の中期経営計画ですけれども、20ページに及びますので、それをちょっと広報のほうには載せるのが難しいと考えまして、説明会のほうで参加をしていただき、理解していただきたくて説明会だけを開催しました。 そのほかに、浄化槽で言えば浄化槽の推進委員会、8地区あるのですけれども、個別に説明を受けたいときは説明をいたしますということで、1地区から希望があって説明会を開催しております。 あとは、下水道の中期経営計画の策定に当たっては、平成28年2月から検討委員会を立ち上げて中期経営計画作成しましたけれども、その時点でも下水道を利用している、公共下水道農業集落排水、浄化槽、それぞれから町民の方、委員になっていただきまして、検討を進めておりました。 あと農業集落排水の事業については、各地区で研修会等がありまして、その席でも農集組合の研修会の中で料金改定の説明会、あとは役員会の中でも説明会を開催した経過はあります。あわせて町民懇談会、あとは料金改定説明会で説明をしましたので、それで理解をしていただきたいと思っておりました。 次に、減価償却費一般会計の繰入金の額、同じくらいということですけれども、減価償却費はそのとおり、今までの資産の分を減価償却しますので、これは計算上で出ます。 あと一般会計の補助金については、前回経営状況を説明したときに、収益的収支資本的収支、合わせて4億3,200万円ほど、同じ金額になっております。これは、資本的収支のほうで建設改良事業、あとは起債の償還に充てておりますけれども、資本的収支のほうで6億円ぐらいの費用があります。それのうち4,000万円ほどが建設改良やっております。残りの分は全部企業債償還ということになっていまして、それの不足する分として減価償却費を充てておりますけれども、それでも不足するということで資本費平準化債、返済のためにまた借り入れをしているというような状況になっております。 それで、一般会計、減らすような計画ではないかというご質問ですけれども、下水道事業としては一般会計を減らす計画ではありません。一般会計からの繰り入れも見通し上減少していくという計画です。それに伴って下水道のほうは、これから施設の老朽化によって維持管理費及び更新費用等が見込まれておりますので、下水道事業として資金が不足しているということで、そのための使用料改定になっております。 あとは、下水道のほうで借金を減らす計画ということで、資本費平準化債、これも今の借り入れしている2億2,000万円から徐々に借入額が減少していきます。それも資金不足の一因となっておりますので、その不足していく分を料金改定で補填するというような計画にしております。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 7番、阿部隆一君。 ◆7番(阿部隆一君) 町民懇談会等でやるから、これに載せなかったというのですけれども、これにわかりやすく、余り専門用語を使わないで、収入とか支出とか、こういう状態なので値上げが必要だというふうに説明できると思うのです、簡略……そんなに簡略化はできないと思うのですけれども、ただ4ページか5ページ、五、六ページ使って説明すべきだと私は思うのです。そうでないと、さっきも言ったように新聞をとっていない町民等は、値上げが決まってから初めて知ると、値上げ通知が行ってから知るということになるわけです。こういう問題は、やはり私は事前の周知が最も大事だと思うのです。決まってから周知したのでは、町民は驚くばかりで、あいた口が塞がらないというのですか、そういう状態になるわけで、やはり事前に周知を徹底するということが大事だと。 消費税増税は、本当に国でさんざん議論して、国民も議論して、選挙も2回ほど延ばして消費税増税やったわけですけれども、そういうことで、ああいうことになればかなり周知が徹底すると思うのですけれども、今回の場合は全く知らないでいる町民が私は大多数だと思うのです、今回の場合。そういう中で、きょう値上げを決定するというのは非常に疑問に私は思います。 それから、集落排水事業組合の5組合長が連名で見直しの陳情書を議会に提出してきました。町長の答弁を聞くと、この組合の方々には事前に集まっていただき丁寧な説明をしたというふうに私に答弁しております。その丁寧に説明され最も理解している町民の方々が、この値上げは疑問であると、見直ししてほしいと、そういうふうな陳情書を出しているわけです。そういう中で、きょう採決を強行するというのは、私は大いに疑問があるのですけれども、その点についてはどういうふうに考えているでしょうか。 ○議長(伊藤雅章君) 水処理センター所長。 ◎水処理センター所長(渡邊学君) お答えいたします。 広報への掲載ですけれども、結果的に参加人数が少なくて、反省点として挙げられております。それについては、今後また同じような説明会等あれば、それは必ず載せたいと考えております。 あとは集落排水、組合長5名から陳情書が出ているという件でございますけれども、これについても今年度の今提出されている方々の前の段階の組合長、各地区で2年ごとに組合長を更新しておりますので、下水道の中期経営計画を策定した時点の組合長さんとはまたかわっております。ただし、中期経営計画の概要として、28年、29年からずっと同じような説明を続けてきておりますので、ある程度理解はしていただいていると考えております。ことしになって新しい組合長さん等になられて、またそこの段階でも年度当初にも概要で説明をいたしましたし、最近もまた同じように説明をしました。下水道の経営状況については、確かに苦しいというところは理解していただいております。ただし、下水道、これ以上先延ばしできない状態になっておりますので、そういう状況も理解していただいていると考えておりますし、組合長さんたちの考えだけであって、組合のほうで意見を集約していないのではないかなというふうには考えております。ですので、農集についてはずっと毎年組合長会議がありますので、状況等を話をしながら来ていますので、組合としては理解していただいていると考えております。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 7番、阿部隆一君。 ◆7番(阿部隆一君) 農集の組合長さんが最近かわったと、したがってこういう意見が出てもしようがないということのようですけれども、やっぱりかわるときはそれなりに引き継ぎをしてやってきたと思うのですけれども、ではなぜ新しく選ばれた組合長さんたちに対する説明を町としてしなかったのか、その辺をお伺いしたいというふうに思います。 また、水は生活必需品ですから、水を使わないで生活するということはできないわけです。水道を使えば、必然的に下水道にそれがはね返るわけですから。今回の改定案では、低所得世帯に対する配慮等は全くありませんし、ましてや食堂とか理容美容等で大量に水を使って営業をしている人たちの経営を圧迫するということは確実だと思われます。そういう点で、町民の生活、営業を守るという視点での配慮というのは何かする予定があるのかどうか。 あとさっき言ったように、集落排水事業組合に対する説明会をやってきたということですけれども、では組合長さんたちは勝手に個人の意見で出したということかもしれませんけれども、それにしても組合長さんたちですから、一番関心を持ってこの問題を考えてきた町民だと、私はこの5人の方々を思うわけです。そういう方々から見直しということが出ているわけですので、それを無視してこれを決定するというのは非常に私は疑問に感じております。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 水処理センター所長。 ◎水処理センター所長(渡邊学君) お答えいたします。 まず、農集組合長への説明ですけれども、新しい組合長に対しても今年度は2回行っております。 あとは、低所得者等への対応ですけれども、前回、平成20年の料金改定の従量料金の区分でも1立方から10立方までの分の超過使用料については、ほかの区分よりも若干改定率を抑えております。高齢者とかひとり暮らしの世帯の負担を考慮して、その1立方から10立方の分の単価については、ほかより若干抑えているような形になっております。そのため、下水道の条例としては特別な区分は設けておりません。 さらに、大口利用者ですけれども、やはり汚水処理する経費が使えば使うほどかかりますので、その辺もこの下水道使用料、区分的には多分大体7割くらいの下水道料金については、このような使えば使うくらい高くなるような料金設定になっております。これも考えがありまして、逓増制という料金体系になっていまして、なるべく節水を心がけていただくようにということで、このような使えば使うくらい高くなるような料金設定になっておりますので、なるべく節水、こっちの立場からいうと余りあれなのですけれども、なるべく無駄に水を使わないような形でということで、こういう体系になっております。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 7番、阿部隆一君の質問は、既に3回になりましたが、会議規則第51条の規定により、特に発言を許します。 7番、阿部隆一君。 ◆7番(阿部隆一君) 今の答弁では、低所得世帯は水道を余り使わないという前提の答弁だったような感じがします。低所得世帯でも、子供の数が非常に多くてたくさん水道を使う家庭もあるわけです。そういう家庭に対する特別の配慮というのは当然しなければならないと。消費税の場合にはプレミアム商品券みたいなやつを発行してやっているのですけれども、特別にそういう家庭に対する配慮も必要だと思いますし、床屋さんとか美容師さんとか食堂とか、今でさえも消費税増税の中でぎりぎりで営業して頑張っている町民の方々の経営を圧迫することに今回なるわけですから、そういう商売をやっている方については特別に料金を割り引くとか、何かそういう配慮があってもいいのではないかなと思うのですけれども、そういう点についてはどういうふうに考えているでしょうか。 ○議長(伊藤雅章君) 水処理センター所長。 ◎水処理センター所長(渡邊学君) お答えいたします。 料金の割引ということですけれども、現状料金の単価でも、この先下水道事業としての経営が非常に厳しくなっていくという中で、なかなか料金を割り引くというのは、多分ほかのところでもないかとは思います。なので、企業会計としては、当然企業の経済性を発揮しなければなりませんけれども、その本来の目的である公共の福祉を増進するということで、下水道の経営状況を安定させることがその福祉の増進につながると考えておりますので、割引等は考えておりません。 ○議長(伊藤雅章君) 9番、千葉正幸君。 ◆9番(千葉正幸君) 9番、千葉です。一般会計繰り出しの減額をしていかないと一般会計も苦しいというお考えはわかりますが、全員協議会でもお話ししましたように、この起債の部分は町が負担するという説明を事業実施の前にやってきて、利用者が納得して事業化したという経緯があるわけです。町長は、検証しなければならないというお話でしたが、検証されたのでしょうか。もしもっと親切な説明を多くの方々にやって値上げを納得してもらった際に、診療所の繰り出しと同じように、大体1年間に繰り出せる標準的な、1億なら1億、診療所の場合は、そういうような考えに沿って繰り出しをしているように私は見受けておりましたが、この水道会計も企業会計とはいいながら、診療所、上水、下水がなければ生命を維持していくことに困難が生ずるわけです。極めて生活に深いかかわりのある設備なわけです、企業会計といいながら。したがって、利用者の負担を適切にするというのが一番大事なので、町の起債を今後も減らし続けていくのかどうか。表では大体考え方はわかりましたが、この線からは下らないで一般会計から繰り出すというボーダーラインのようなものを持っていたほうがよろしいのではないかと思いますが、どういうふうにお考えでしょうか。 2点目、合併浄化槽も同じように20%値上げするというのは理解できないわけです。集排などは、一番最後にやった六原地区を見ても、1人1世帯当たり800万円を超える事業の場合は合併浄化槽に切りかえるという方針でやってきたわけですよね。その合併浄化槽の事業費の割合とか、補助の割合というのは、一般の集排とは違って、物すごい金がかかっていないわけです。しかも、これ配管も何も布設する必要がないわけです。浄化槽から家庭内に取りつける管を配置するだけで、よそのほうへ延ばしている配管などはないわけですから、工事費がかかるとかという心配はないわけですよね。それを集排と同じように合併浄化槽も20%上げると、事業費も少ない、町の借金も少ないにもかかわらず、なぜ同じにするのか納得できないのですが、その辺のところはどういうふうに考えて同じにされたのかお伺いをいたします。 ○議長(伊藤雅章君) 町長。 ◎町長(髙橋由一君) 町長にご質問と、こういうお話でございました。金ケ崎町は、一般会計、特別会計、企業会計含めてそれぞれ会計の特色のある事業の中でその処理をしてきているというのが実態でございます。しかし、町全体から見れば、企業で言う連結決算と申しますか、連結財務の管理というのが町役場においても求められておると、こう思っています。ですから、片方からある程度の金額を繰り入れするということは、繰り出しをした会計から見れば、その分どこか全体の需要額に対して減らさざるを得ないと、こういう仕組みになるわけです。 そんなことから考えますと、診療所とのかかわりのお話しされました、ある程度のボーダーラインといいますか、目安というものが必要なのだろうと。その目安というのは、今金ケ崎町では取り組んでいる基準内繰り入れ等含めては、いわゆる平準化債の借り入れをしている分については考えなければならない分があったというのが今までの現状であります。 ただ、最初に質問されましたように、事業を進めるときに起債償還等については町が負担するのだということについては、検証というよりも、ちょっと確認をいたしましたが、確認が十分できないと。議員がお話しされたような状態の話はどこでどのくらい進んだのかは、これはよくわかりませんでした。 六原地区に関しては、少なくともそういう話はしていないと思います。これは、私が担当したときの事業でございます。そのときの状況から見ますと、先ほど浄化槽の話も出ましたが、いわゆる1戸当たり800万円以上は事業採択されないという国の基準がありました。そんな関係からしますと、集排の地域でありながら距離的なこと、あるいは経費の関係から見て、その地域については合併浄化槽でやらざるを得ないと。これは、地区民に対してもご説明してきた経過はあります。そういう中でそういう箇所、そういう世帯があるということは、認識はいたしております。 そんなことからしますと、繰り入れに関しまして、あるいは起債の償還の財源を何に求めるかということについては、申しわけありませんが、はっきりしたことはわかりませんが、そういう話をしたという経過は確認はとれませんでした。町が払うということです。むしろそれは全体会計の中で処理するという形で言われてきたのだと私は思っております。 そういう点では、話の中からしますと不十分さはありますけれども、実態としては基本的にそういう約束をしてやれるような事業ではなかったと思います、当時スタートするとき。そんなことからしますと、私はそれは正常な形での会計処理、あるいは経営をするという観点で安定的な事業の運営と。こういう点から見れば、それぞれが負担し合うというのから始まるのだと、こう思います。 そしてまた、議員もご理解いただいておりますが、いわゆる利用者負担のあり方というものが、事業をするときにはいろいろ話がどこまで煮詰められたかということについては、とにかく快適な、そして自分たちの生活基盤として必要性の高いものだからまず事業をやろうと、こういう空気の中で始まったことはそのとおりだと思います。しかし、その後の安全性、安全性というのは経営の健全化、それから地域における下水、それから上水の安全性については、これは町として責任を持たなければならない。しかし、それに対する起債、事業に対する経費負担のあり方については、必ずしも十分そこではなかったのではないかと思いますが、その後いろいろ検討した中で、平成20年に値上げをせざるを得ないということで、その段階ではきちっと説明をしてお願いして値上げに踏み切ったと。 今回もいろいろ話はありますが、私は住民に対して27年のときから説明をしてきたと、こういう経過もございます。それで企業会計を導入したと。こういう経過を入れて今日を迎えておりますので、納得については不十分さはあるいはあるかもしれませんが、そういう流れで時間をかけながらここまで来たと、こういうのであります。 あと合併浄化槽の20%メリットについては、細かいところは担当のほうから説明いたします。 ○議長(伊藤雅章君) 水処理センター所長。 ◎水処理センター所長(渡邊学君) 合併浄化槽の20%会計について説明いたします。 平成30年度決算でいくと、浄化槽1基当たりにかかっている費用が5万6,000円ほど、保守点検、法定検査、修繕、支払利息、あとは維持管理費等含めて1基当たり5万6,500円ほどかかっております。そのうち使用料としていただいているのが2万4,000円です。40%程度しか料金が反映されていない状況です。保守点検と法定検査だけでも2万1,000円ほどかかっておりますので、残りの3,000円でブロワの修繕とか支払利息等、賄わなければならないのですけれども、それが不足している。汚水処理費をやるときは、今の料金の2.5倍ほど必要になりますけれども、そこまで一気に上げられないということで、下水道、農集と同じように20%の改定としております。 ○議長(伊藤雅章君) 9番、千葉正幸君。 ◆9番(千葉正幸君) 起債の分の償還に一般会計からの繰り出しの標準的な額、ここから下は下げないといったようなお考えはさっきの答弁ではなかったのですけれども、そういうお考えはないのですか。 それから、同僚議員が言った減免措置、これは累進課税でも何でもないので、利用者が平等に負担をするという観点が中心になっているわけですけれども、所長の説明では、水を少ししか使わない高齢者のような家庭の料金は少な目に配慮しているということでしたが、一人暮らし、二人暮らしの高齢者が非常にふえつつあると。そういうときに、年金の額も微々ではありますが、減ってきている。消費税などが高くなって、生活の環境は厳しい状態になってきているという状況に鑑み、減免措置のようなものはお考えにならないのかどうか、私からも質問したいと思います。 それから、合併浄化槽については、前々から浄化槽法の改正を国に働きかけたほうがいいという観点でお願いをしてまいりましたが、動きがほとんどないと。現在の浄化槽法では、COD、BOD20以内の水を流せば許可になるということでございますが、そのほかには透視度とかそういう視点があるわけですけれども、20というのは極めて汚い水だと思いますけれども、最近の浄化槽はかなりいいものができて、高性能浄化槽などはBOD、COD1とか2というのを流せるような、言いかえれば、大腸菌も少なくて飲める水に近いものを流す機械が出てきているわけです。そういう機械だと、5年に1回ぐらいの浄化槽の清掃で済みそうな性能に至っているわけです。それを毎年この中を掃除するというような法律が依然としてまだ続いているというのは、現状のハードの部面を無視した法律だと思うのです。これは、町として国に改正をするような働きかけをもっとやれば、浄化槽の維持管理に係る経費の節減につながると私は思っていたのですが、その辺はどうお考えですか。 やっぱり合併浄化槽については、維持管理費がかかるから値上げするということですが、集排や公共下水に比べれば工事費が格段と安い工事あるいはハードの設置費で済んでいるわけです、100万とかそのぐらいのところで。だから、同じに値上げするという考えがちょっと理解できないのですが、もう一度お願いをしたいと思います。 ○議長(伊藤雅章君) 町長。 ◎町長(髙橋由一君) 一般会計からの繰り入れのあり方、金額ベースでどうかと、こういうお話でございます。さきに議員の皆さんにもお示しをいたしておりましたが、下水道の中期経営計画、この中で、考え方としてはこれで全てを決すると、こういうのではございませんけれども、今繰り入れ4億1,000万円行っています。その4億1,000万円を割り算いたしますと、1人当たり2万7,000円ぐらい今出しております、一般会計繰り出しです。これを計画の中では1,000円下げて2万6,000円ぐらいの水準でいきたいと。よって、資料で中期計画の経営状況についてお示しをしている内容では、今4億1,000万円水準でございます。これが減っても3億9,000万円と。いわゆる4億円をちょっと切るぐらいのところで、今後推移するような形での今経営計画をつくっております。そうですから、大幅に下がると、こういうことはないですし、前の一般質問の中でも大きく引き下げられるような状況にはないと。しかし、利用者からの負担ということについては、随時今後考えていかなければならないと。これは、利用者からの料金で経営をするという企業会計という意味ではなくて、下水であろうが上水であろうが、利用者負担が前提で事業を行ってくださいと、こういう中身を総務省が通達、通知として出しているわけです。ですから、それに各自治体が合うように、時間をかけながらであっても合うようにしていかなければならない。そういう状況にございますので、金ケ崎町は企業会計というその基準に基づきながら経理処理をして、財務諸表の明確な内容、そしてそれを議員にも住民にもよくご理解いただけるような形で今後は努めていくと、こう思っています。よろしくお願いします。 ○議長(伊藤雅章君) 水処理センター所長。 ◎水処理センター所長(渡邊学君) お答えいたします。 使用料の減免についてでございますけれども、今の下水道条例のほうにも減免については、公益上その他特別な理由があると認めた場合減免することができるとされておりますので、日常特別何かが発生したというような場合については、その都度申請をいただいて対応したいと考えております。 次に、浄化槽の汚泥の関係ですけれども、今現在町で設置している浄化槽については、高度処理型といって、先ほどのBOD20というやつですけれども、あれが10以下のものの設置をしております。それで、汚泥の引き抜きですけれども、浄化槽法上、年に1回は清掃が必要とされております。それで、ことし、その浄化槽汚泥の引き抜きが原因と思われる浄化槽本体の故障が結構見受けられたことから、通知を出していたところ、汚泥の引き抜きの実態が現状と法令上合わないというところが結構問題にされました。それで、浄化槽についても県の推進委員会等ありますので、それらのときにほかの状況を確認しながら対応できればいいのかと思っております。 あと浄化槽の料金ですけれども、汚泥の引き抜きについては個人負担になっております。今一番設置しているのが多いのが7人槽なのですけれども、1回のくみ取り費用が約5万円ほどかかっております。それが自己負担ということで負担していただいておりますので、実際の使用料金は保守点検と法定検査代というふうな形が賄われている状態です。 ○議長(伊藤雅章君) 9番、千葉正幸君。 ◆9番(千葉正幸君) 合併浄化槽法の改正について、働きかけをしてほしいと。そのことによって、高性能であればスラッジ、汚泥ですか、毎年やらなくてもいいような機械を導入することによって、個人の負担が少なくなるのだろうと考えられます、素人考えですが。そういう視点から、浄化槽法の改正を現在に適合したような法律に改正していただくようにすれば、利用者の負担が軽減される方向になるのではないかと。これ全く業者のためにつくられているような法律だと私は思うくらいなのです。これ改正するように働きかけをしてください。 それから、最後になりますが、岩手県でトップクラスの料金になると。これは、散居型集落の地域に導入したことによる要因ですか。なぜほかの市町村は金ケ崎町より安い料金でやられているのでしょうか。散居型集落というのは、金ケ崎だけではなくてそちこちに見受けられますが、そちらのほうの料金はトップクラスではないわけですよね。何が原因だとお考えですか。 ○議長(伊藤雅章君) 水処理センター所長。 ◎水処理センター所長(渡邊学君) お答えいたします。 他の市町村と比べて下水道使用料が高いという要因ですけれども、確かに散居、人口密度が影響しているのが原因であります。その市町村それぞれ整備の仕方、区域の決め方等違いますので、もちろんそれがそのまま各市町村の料金になっていると思いますし、あとはそれぞれの財政事情で料金を決定していると思います。本来であれば、ほかの市町村もある程度料金改定が必要だとは思われますけれども、なかなか下水道の料金改定というのはほかの市町村では見受けられないのがちょっと、その辺は市町村によってまた財政状況が違うということで考えております。 あとは、散居なので、やはり管路の延長が長いこと、それらがこの料金に影響していますし、あとは集排の処理場、公共下水道については県の処理場を使っていますけれども、やはり単独で処理場を持っているというのもある程度維持管理費等がかさんでいる原因だと考えております。 ○議長(伊藤雅章君) お諮りいたします。 休憩したいと思いますが、ご異議ございませんか。           〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(伊藤雅章君) ご異議なしと認め、午前11時15分まで休憩といたします。            休憩(午前11時01分)                                                    再開(午前11時15分) ○議長(伊藤雅章君) 休憩を解いて再開いたします。 休憩前に引き続き会議を行います。 9番、千葉正幸議員は、いいですか。           〔「はい」と言う人あり〕 ○議長(伊藤雅章君) ほかに質疑ございませんか。 2番、千葉良作君。 ◆2番(千葉良作君) 1点お伺いします。 先ほど農業集落排水事業組合の組合長の陳情についての答えなのですが、これをもう一度お伺いしたいので、お願いします。この陳情をどう受けとめたかお伺いしたいと思います。 ○議長(伊藤雅章君) 水処理センター所長。 ◎水処理センター所長(渡邊学君) 2番、千葉良作議員のご質問にお答えいたします。 農集組合の陳情の件でございますけれども、昨年度等から各地区の研修会等で説明をしてきて、なおかつ今年度も2回ほど新しい組合長方と料金改定の説明をしてきて、下水道の経営状況については理解をしたという話を伺っておりまして、直前になってあのような陳情が出されて、ちょっとこちらもびっくりしてはいますけれども。 町民懇の中でも組合の方からの発言で、下水道の経営状況が悪いのはわかったという話は聞きましたので、これ以上下水道料金改定の先延ばしができないということも理解はしていただいていると思っておりますし、陳情書が全部組合員さんの意見とは考えてはいないところでございます。ただ、今後の下水道の経営については、またさらに慎重に進めていかなければならないというふうには考えております。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 2番、千葉良作君。 ◆2番(千葉良作君) 昨年度も説明したと、ことしも2回説明したと。ことしの今の陳情書を出した組合長は、説明を受けているわけですよね。その上でこの陳情が出てきたと。私がひっかかるところは、その後の、組合長が出したのだけれども、組合全部の意見ではないのではないかという、そういう認識では私は組合長をやっていられない。ここに見てわかるとおり、事業組合組合長と肩書をつけて5人の人が出しているのです。それに対して、組合員が全員賛成とは思わないと、したがって……と何も言いませんけれども、余りというふうに聞こえるわけです。そういう認識では、この事案については取り扱えないのではないかというふうに思うわけですが、ここをもっと重視してほしいなと。私もこれ見てびっくりしたのです。ああ、こういうのが出てくるのだなと思って。そこのところ、もう一回お伺いしたいのですが、私は今そういうふうに、もっと重視すべきだなというふうに思うのですが、どうですか。 ○議長(伊藤雅章君) 水処理センター所長。 ◎水処理センター所長(渡邊学君) お答えいたします。 たしか25日付で出されております。その翌日にも組合の組合長と事務局にお集まりいただいて、全員協議会での説明をした内容でもう一度説明を行いました。そこでも、その陳情書を出したという話は、正式に出したという話ではなくて、町長のほうに1つ文書を出すというアクションだけのような話をされて、どういう内容かというのは出された後にしか知ることはできませんでした。説明会をしながら、いろいろ意見のやりとりをしている中でも、下水道の経営についてはわかったということで理解をしていただいていたので、本当に書類が出されたのは、ちょっと意外でした。 ただ、先ほども言いましたけれども、これ以上先延ばしできないような状態ですので、今後の下水道の事業運営については本当に慎重にやっていかなければならないというふうに考えております。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 2番、千葉良作君。 ◆2番(千葉良作君) 私も自治会長とか、それから自治会連合会の会長とかというのをやったわけですけれども、そのときにいろんな充て職が来るのです。特に役場といいますか、いろんなところから充て職で、連合会長、ここに出てくださいとか、これはもうみんな当たっていますから出てくださいと。なぜその人が出るのか。やっぱりこの人が出れば、ここの連合会はこういう意見だよとか、「はい、異議なし」と言えば、この連合会は賛成しているよという、そういう前提でいろいろ委嘱しているのではないかと。組合長もそういう立場だと思うのです。だから、これをもっと重視して、ここをもっと本気で考えていかないと、やっぱりこの問題でここで採決して通るか通らないかわかりませんが、それにしてもこれを全く無視するような立場では、これはなかなかその後の周知も難しいのではないかなということだけ言って終わります。 ○議長(伊藤雅章君) 12番、千田力君。 ◆12番(千田 力君) 12番の千田です。この下水道使用料の見直しについては、8月下旬から9月にかけて住民説明会が行われたところでございます。その一地区からの意見で、「経営の状況がよくないというのは端的にどういうことか」と、こういう質問に対しての回答は、「当初の計画より農集排処理場は6割しか稼働していません。人口減少と使用水量の減少の影響もあります」、そのほかにもありますが、以下略しますが、こういうふうな回答になっております。農集排の処理場6割ということは、加入組合もこのくらい減少していると、こういうことでしょうか。 関連して、公共下水の稼働率は、加入率と言ったらいいのでしょうか、この辺はどのくらいになっているか。 それから、浄化槽は600基を目標にしていると思いますが、現在どれくらいになっているのか、その辺のところをお伺いしたいと思います。 ○議長(伊藤雅章君) 水処理センター所長。 ◎水処理センター所長(渡邊学君) 12番、千田力議員のご質問にお答えいたします。 まず、農業集落排水の処理場ですけれども、当時農集の処理場の計画時点では、その区域の人口に合わせて、さらに将来の見通しを立てて、ある程度余裕を持った大きさで処理場を施工しております。その中で世帯数についてはおおむね計画どおりなのですけれども、実際に使われる水が減っております。世帯については、その場所によって違いますけれども、北方とか三ケ尻についてはアパート等もありますので、世帯数は計画に近い形で整備されております。ただ、使用水量について見ると、6割から7割ぐらいの範囲で推移しております。 あとは浄化槽ですけれども、600基の計画に対して平成30年度末では208基ということになっております。 農集の処理場については、今後公共下水道への接続を予定しております。やはり町単独で処理場を5カ所管理するというのは、維持管理費がかかりますので、5カ所計画的に公共下水道のほうに切りかえを、処理場を廃止して切りかえをする。ただ、農集の管路についてはそのまま継続して使いますけれども、そのことによって、今の計画では14年間で5カ所接続するのに3億8,000万円ほど事業費がかかる。ただ、それによって接続後ですけれども、40年間で約12億7,000万円ほど削減ができる。単年度にすると約3,000万円ちょっとなのですけれども、それでも切りかえたほうが有利になるということで、そのような計画を立てております。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 加入率。 ◎水処理センター所長(渡邊学君) 公共下水道の加入率ですけれども、今現在令和6年までの計画の中で、人口にして8,170人に対して30年度末の公共下水道、水洗化人口が7,916名となっております。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 12番、千田力君。 ◆12番(千田 力君) 公共下水の人口で示されましたけれども、世帯の加入率であればわかりやすいのかなと思いますが、いずれもお伺いしますと稼働率が、世帯数は同じくらいだけれども、人口減少によっての水の使用料が少ないと、こういうことでの減収だというように聞き取ったわけでございますし、浄化槽についてはまだ目標の3分の1ぐらいしかいっていないと、こういうことも理解をしました。 公共企業体としての経営ですから、こういう場合も利用者が少なければそれだけ収益が上がらないと、こういうことにもなるのだろうと思います。しかし、人口減少なり世帯数の少ないというのは、現在使用している人にどれほどの責任を持たせたらいいのかと、こういうことにもなるわけです。恐らくこの計画を組んだ時点では、本町の人口が2万3,000人ぐらいになるというような目標の中で計画されたのではなかろうかと、こう思います。それに比して、現在が1万5,600人程度ですか、そういうことですから、それによる下水道の処理のほうにも影響してきていると、収入にも影響してきていると。多くの施設をしながら、それくらいに合った人口が定住をしない。よって、収入も少ない。そこに急激に平成29年から公営企業会計を導入して、はっきりとその収支のバランスが明確になるように出てきたと。こういう社会現象なりそういうことに伴う収益減なりそういうものは、現在使用している使用者だけに賦課をしていっていいのだろうかと、こういうふうに疑問を持つわけです。やはり計画と実態との差異は、ある程度自治体において、町においてそういうものの差異は負担をすべきではないかというふうに思うわけでございます。 具体的に言うと、県下でも一番高い下水道料金になると、こういうことになるわけですが、何としてもこれは回避をしてほしいと思うわけでございます。現在3,800円のものが4,600円になると、これが一番県下でも高い下水道料金になるということですから、これはぜひとも回避してほしいと私は思うわけです。その手だてをやっぱり考えていくべきではないかと。 現在の3,800円の料金も、これも県下で一番高いわけです。さらにそれに20%アップして4,600円にするということになると、全く下水道だけを考えると高い料金になるということですから、やっぱりこの辺は他の市町村から見ても金ケ崎町は税財政も収入も歳入も多いのだという見方をされておりますので、やっぱりそれに合ったように法的負担を多くして、下水道の料金値上げは抑えるべきだと、このように思うわけです。現状の町財政では、そういうことにはならないのかどうか、その辺のところをご回答いただきたい、こう思います。 ○議長(伊藤雅章君) 町長。 ◎町長(髙橋由一君) 私のほうからお答えをいたします。 議員お話しのように、町財政の絡み、それから普及率、それから今までかかった事業費、経費の関係、今の人たちだけで負担するのはどうかと、こういうお話でございます。また、県下一高いことに対してそれでいいのかと、こういうご質問でございます。この件については、全員協議会等含め、あるいは町民懇談会の質問の中でもお答えしてまいりました。金ケ崎町がこの下水道はどこでも同じような事業なのだけれども、その構造は申し上げませんが、かなり違うと。その構造の違いは何かというと、いわゆる短期間で整備をして、多額の事業費をかけて実行したわけです。ですから、借り入れ残高も高いと。そういう点から見たときに、金ケ崎の企業会計の導入は大事なのですが、収支バランスということを前提に考えたときに、中身の問題から来て、今までの処理の仕方でいいのかという基本的な課題があります。 その課題の一つが、お話し申し上げておりましたように、借り入れをして償還する、こういう現実です。1年間に6億円償還をいたします。そのうち2億円は借り入れをして払っております。4億円は減価償却を充てて払っています。よって、減価償却は残高としてはほとんどない状態です。というのは、毎年そういう形で償還に財源を使っている。減価償却は本来的には次の事業、今までやってきた事業を改良したり更新するときに使う金なわけです。いわゆる再取得に備えると。その再取得に備えるのが現実的には今まで事業をやったものの償還にほとんどが行っていると、こういう状態です。こういう違いが各市町村同じではないと。仕組み上はほとんど同じだと思いますが、抱える金額の中身はかなり違うと思います。そういう点で、担当が申し上げておりますように、今改善に踏み込まなければならないというのは待ったなしだと、こういうことです。 議員がお話しのように、一気に、あるいは今の人たちにだけ負担を求めるのは考えるべきではないかと、こういうお話でした。私は、そのことは一義的にはわかりますが、将来的なことを考えれば、赤字の収支決算をするこの下水道がある。将来ますます赤字が累積化して、将来の人たちに負担を、今私たちがしなければならないものの分まで負担を求める形になります。それを一般会計を含めた町のということになりますと、町の税金で払うわけです。ですから、町の税金で負担する限度というものは、先ほど同僚議員からもお話がありました、どのくらいが妥当なのだろうというのは、今の水準を大きく下げることのないような形で地域計画のシミュレーションをいたしております。 それを実行するためにも、今のこの水準から20%お世話にならないと、いわゆる利用料金で皆さんからいただくのと、町が今負担している割合から見ますと、37%皆さんからいただき、67%は町が出している金額であります。これを収支計画で20%上げても、なおかつまだ6・4の水準であります。6・4というのは、町が6割であります。そういう実態から見たときに、これを将来的に明るい見通しに持っていくのには、今の状態では決して明るい見通しは難しいです。よって、ここでとまって考えてくれませんかという意味の陳情書ではないかと、こう思っておりますが、そういうことについても私は重く受けとめなければならないですけれども、それを前提に組み立てをすれば、なお一層先送りをした経営破綻にやがてつながっていくだろうと。 その経営破綻というのは、この下水、上水は、とにかくどんなことがあっても安定的に毎日対応しなければならないという私は行政の責任があると。そういう行政の責任を遂行するためには、今議員が考え、お話しされたようなことも含めて、今ここで実行しなければ今後重要な事態を招いたときの対応は難しくなると、そういう感じで私は考えておりました。 総務省も、実は早急に料金改定について対応すべきだと、適切にと、こう書いておりますけれども、その中身の一つが、次の状況にある公営企業においては、速やかに料金見直しについて検討する必要性があると。その1点が資金不足、そして債務超過の状況に陥っている繰越欠損金が生じていると。金ケ崎の場合は、まだそこまでいきませんが、やがてそういうふうになるということで、計画期間内というのは地域計画でありますが、に必要となる財政負担額について十分な合理化を行うこと、そして収入で賄うことができないところは早急に料金の見直しをすべきだという総務省の留意事項として通知されている中に載っています。そんなことがありましてね、痛しかゆしのところがありますが、私は住民に安定した公共サービスとして継続的に、そして経営の健全化を目指しながら努力していくということを、これを機会に町民の皆さんと一緒になって考えたいというのが趣旨でございます。 以上です。 ○議長(伊藤雅章君) 12番、千田力君。 ◆12番(千田 力君) 町長の説明は、ある程度わかります。「そんなことがありましてね」というような説明もありまして、それはわからないわけではありませんが、それはひとつ下水道なり農集排なり、そういうもの一つだけを考えればそういうことになりますね。今置かれている本町の状況、他の事業でももう少し積極的に定住対策なりそういうものを行って、下水の事業に寄与するような事業を起こしていくべきではないかと、積極的に。 現在公共下水の本管が入っているのは、農道の中に入っているのも多いわけです。それを使ってもらうような施策を組むと。そして、公共下水、農集排事業の下水道料金が幾らかでも抑制するような施策をとるべきだと。これは一気にいくものではありません。そうですから、都市計画の住宅集積地域には、積極的に住宅を定住化対策で実施するとか、そういう事業を組みながらやっていってほしいということです。 私は、全く値上げはだめだと言っているわけではなくて、少なくとも一気に20%上げるようなショックの来るような値上げはすべきでないと。もう少し町全体の事業から見て、定住対策なりそういうものを進めていく中で、下水の利用なり農集排の利用なりを高めていくと、こういうことを考えてほしいと。それは今すぐにいきませんというのはそのとおりだと思いますけれども、そこに力を入れていくという姿勢を示していく必要がある。赤字になった分を今の利用者に負担を強いると、そういうことではちょっと私も首をひねらざるを得ませんので、そういうような事業展開をすべきだと、そう思うところでございます。 公共下水料金の値上げからそこまでいきましたが、町の大きな事業展開の中で考えていくべきではないかと。当初の計画との差異は何ら現在ここに居住する住民の責任ではないわけです。それらを長期見通しの中で、そういう事業を取り組まなかったのが今日こういうことになってきているのでしょうから、企業会計を導入するのであれば、もう少し採算に見合ったような運営の仕方があるはずだと私は思います。そういうことを展開しながら、少なくとも20%というような急激なアップではなくて、これを抑制して、県下第一の下水道料金だというような何ら誇りのないこの値上げ、もう少し慎重に考えてほしい。 以上を申し上げて、ご回答があれば回答をいただきたいと思います。 ○議長(伊藤雅章君) 町長。 ◎町長(髙橋由一君) 回答と申しますより、理解を深めていただきたいと、こうです。いきなり20%という話は、今始まったのではなくて、3年、4年前から説明をしてきていると。経営状況について、まず理解をいただきたいというところから始まってまいりました。 なぜ20%かというと、ここ3年で1億6,000万円の赤字になるともうはっきりしているわけです。誰が負担するかということです。この負担のあり方について、住民の皆さんも、町も、それから議会も含めまして、一緒に理解をいただきたいと、こういう状況にあるという話をまず理解いただいた上と。 それから、さきに計画は、私は上水であろうが下水であろうが、地域の状況はありますけれども、ある日人口が幾らかふえた、こうなっていたときに、そういう施設内容にはなっていないというふうにはいかないので、余裕を持ってみんなやっているわけです。ですから、2万3,000人が多い、少ないということに対する私は責任とか何かではなくて、それに近づくような努力はしたが、金ケ崎だけではなかなか人口減少問題は解決し得ない。 現実に金ケ崎は、今人口は横ばい、この前の資料では、前月対比で自然減、社会増減含めまして8人増加しています。ですから、全然努力してこないとか何かではなくて、定住の関係につきましても、少しずつアパート、あるいは一戸建てが建っていると。これも、目の当たりにしていると思います。 そしてまた、大平・前野線になりますか、そこは具体的に道路改良を行うことによって住宅、あるいはアパートの建設が進みつつあります。ですから、片方ではそういう事業を取り入れ対応しながらも、しかし現実的になかなか難しいのもあると。金ケ崎の場合は、社会増という部分があるから、ある程度私は人口対策にはなっているのはありますが、自然減がやはり大きいと、この問題であります。ですから、定住化対策の前に、そういう自然減に対する、県もこれから取り組みますが、出生率向上という大きな課題を抱えています。そういう多面的な中での私は人口対策、定住対策、そしてこの下水と。 岩手県一高いというのは、高くならざるを得ないような状況にあるということで、今後もずっと高いような状況にしないようにするにはどうするかということですが、今の起債の状況と償還の関係、それから減価償却で払っているという状態を見ますと、収益的収支はバランスがとれるように見えますが、実は資本的収支は対応する資金がないというのが現実であります。そういう中で、このくらいの確かにショックを受けるような値上げ率だと私は思います。 しかし、そういう状況に陥っていることを理解して、今後の対応が円滑にいくための、それこそ自立の町として自己責任を持って対応するというのが私たちの課せられた行政サービスと料金のあり方のバランスだと、こう思っておりますので、議員もそのことについてはよく理解をいただいている人だと、こう思っていますから、質問の中身は確かにご指摘といいますか、お話しのとおりだと、こう思いますけれども、それを前提に組み立てをして、今後健全な下水道経営を行うということが私の使命だと、こう思っております。 ○議長(伊藤雅章君) ほかに質疑ございませんか。           〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(伊藤雅章君) 質疑なしと認めます。質疑を終結いたします。 討論に入ります。反対討論から行います。 7番、阿部隆一君。           〔7番 阿部隆一君登壇〕 ◆7番(阿部隆一君) 7番、阿部隆一です。日程第3、議案第2号 金ケ崎町下水道条例等の一部を改正する条例に反対討論いたします。 第1の理由は、質疑でも言いましたけれども、町民の事前理解、周知が極めて不十分であるということであります。全戸配布の広報かねがさき9月号では、30年度決算について、町財政は健全、下水道事業は8,700万円の純利益計上と掲載し、一般会計下水道会計も健全に運営されており、問題はないというようなことを町民に知らせました。10月号や11月号で下水道料金値上げ必要との説明は、全くありませんでした。広報は、全戸配布であり、町の考えを知らせる最大の媒体です。多くの町民は生活に直結する情報も載っているので、広報に目を通します。もし今議会に値上げを提案するのであれば、10月号や11月号にその理由をわかりやすく解説記事を掲載すべきでした。町民の1%ぐらいしか参加しない懇談会、あるいは議会への説明がマスコミを通じて報道されているので、多くの町民は知っているという答弁でした。しかし、今新聞そのものを購読しない世帯がふえており、全国紙のみの家庭も多く、マスコミの報道は内容の一部であり、地元新聞以外の報道は余りなく、全国紙は全く報道していません。きょう現在、全く知らないでいる町民も多いと考えます。 私が11月から実施しているアンケートでは、きのう現在で反対75%、賛成11%、わからない、その他14%です。9割近くの方が反対かわからないということです。 アンケートには、町民の声が寄せられています。その一部を紹介します。「仕方ない」という声も確かにあります。一方、反対意見は多数寄せられています。そのほんの一部を紹介します。「なぜいきなり20%アップ」、「町は詳細説明を行うべきである」、「町民が納得できない説明で理解が通ればよいというのは弱い者いじめと同じではないか」、「何でこの時期に」、「水は生活の必需品であり住民への大ダメージである」、「一般会計からの繰出金を多くしていけばいいのではないか」、「以前は自家水道を利用。上下水道が自宅前に来たので接続。その時点で他市町村より高額だったので、これ以上上がらないと思っていた」、「それにしても高過ぎる。何が住みよい町だ」などなど、批判、反対の声がたくさん寄せられています。今回私のアンケートで初めて値上げが問題になっているということを知ったという町民も多くいました。 町政の最大の宣伝媒体は、先ほども言ったように広報かねがさきであります。これに一回もその理由を掲載しないで決定するのは、余りにも乱暴であると思います。現在でも多くの町民は、値上げ条例が提案されること、何%上がるかも知らないでいると思います。採択になれば、値上げした後に知ることになり、町民が主役の町政ではないと思います。 また、町内にある全ての農業集落排水事業組合の組合長5名が連名で値上げ見直し陳情書を議会に出しました。この方々は、町の説明会に出席して説明を受けています。それでも、納得できなかったということであり、最も事情を知っている町民でも納得できないと思っていることになります。このことは、町民への事前周知が極めて不十分であることを如実に証明しています。 どうしても値上げが必要であれば、条例案は来年2月の町議選後の議会で採択、採決すべきです。それでも4月実施は間に合います。5月から集金ということを町は言っていますので、3月議会で決定しても十分間に合います。周知期間が足りないと言うかもしれませんが、私は値上げ後の周知より値上げ前の周知が大切だと考えます。 これから12月、1月、2月の広報紙などで値上げの必要性を掲載し、事前周知を徹底してから採決すべきと考えます。事後の周知では、町民不在の決定になると思います。 第2の理由は、下水道料金値上げの理由が一般会計からの繰入金を減らす、そして下水道会計改善の2つになっていることであります。一般会計からの繰り入れを減らせば、その分一般会計に余裕ができる。これは、事実上町民税の引き上げになります。これがこの問題を非常にわかりにくくしている一つの大きな要因だと私は思います。下水道料金値上げは、あくまで下水道会計の健全化であるべきであります。29年度の4億4,500万円繰り入れを継続しても、下水道会計が悪化するから値上げするというのであれば、それなりに理解できます。一般会計からの繰入金を減らし、意図的に事業会計悪化をつくり出しているように見えます。 第3の理由は、低所得者に対する町独自の対策が全くないことであります。水道は節約できません。消費税増税の中、年金のみでやっと生活している町民、母子父子家庭など、ぎりぎりの生活をしている町民の家計、そして理容美容、食堂などで大量の水を使って営業している業者に大きな打撃を与えます。今回は、同僚議員の皆さんの多数で否決をして、来年の3月議会で決定しようではありませんか。皆さんのご賛同をお願いし、反対討論といたします。 以上。 ○議長(伊藤雅章君) 次に、賛成討論はありませんか。 13番、千葉和美君。           〔13番 千葉和美君登壇〕 ◆13番(千葉和美君) 13番、千葉でございます。私は、議案第2号 金ケ崎町下水道条例等の一部を改正する条例について賛成の立場から討論いたします。 町の下水道事業は、町民からの要望を受け、地域間差別をなくすため多額の投資を行い、整備を進め、快適な住環境で生活を送ることができております。しかし、町民懇談会などで下水道中期経営計画の説明を受けたとおり、経営課題が多く、その中でも下水道施設の老朽化による更新及び整備が見込まれることで、その財源確保が大きな課題となっております。今後10年間で約8億2,000万円の赤字が見込まれ、段階的な料金改定が必要とされています。今料金改定を先送りすることになると、一般会計の補助にも限度があることから、下水道事業としてまた新たな借り入れを行うか維持管理費及び更新事業を削減するなどということになり、ますます下水道の経営が悪化し、結果的に下水道サービスの低下につながり、利用者に不便を強いることになります。 平成20年度以来、約10年間一般会計に依存して、使用料改定を先延ばししましたが、企業会計を導入し、経営の実態も明らかになり、このままの状況では赤字経営となり、次の世代に大きな負担を残すことになる。よって、今回の使用料改定は必要であると判断し、この条例改正に賛成するものであります。 同僚議員各位の賛同をお願いして、賛成討論といたします。 ○議長(伊藤雅章君) 次に、反対討論はありませんか。 2番、千葉良作君。           〔2番 千葉良作君登壇〕 ◆2番(千葉良作君) 2番、千葉良作です。住民の負託を受けて4年、その最後の議会で、この事業について賛成することはできません。したがって、これから反対討論を行いたいと思います。 4点にわたって理由を述べたいと思います。 第1点、町民への説明について述べたいと思います。数年前から町民にはいろんな場面で説明しているということでありますけれども、あの町長選挙のときに争点にもならず、一端白紙になってしまいました。このことは、町民の頭の中に残っております。 2点、説明の仕方やその説明する姿勢についてお話しします。全員協議会で説明がありましたが、1時間以上にわたって説明を受けました。つまり、この内容については1時間以上お話ししてもまだ足りないという、そういう中身であります。ですから、数年前から町民懇談会で5分、10分説明しても、それは納得できる説明はなされません。理解できることも難しいと思います。 3点目は、町民や町外への影響についてです。金ケ崎町は豊かな町だと、教育にも配慮されている町、いい町だなとよく言われます。言ってみれば、住みやすい町であるということです。これが多くの人を受け入れる町としてのイメージでありますけれども、これが壊れてしまいます。値上げしないで、またはもっと値上げするにしても、低くするなり、その対策をもっと理解させるなりの方法がとられないものでしょうか。 4点目、先ほど申し上げましたが、町内の農業集落排水事業組合長が連名で反対の意思表示をしたということは、軽視してはならないと思います。 したがって、この4点をもって私は反対したいと思います。同僚議員の賛同をお願いします。 ○議長(伊藤雅章君) ここで、会議時間についてお諮りをいたします。 既に昼食の時間になりましたが、議事の都合により若干会議時間の延長をしたいと思います。これにご異議ございませんか。           〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(伊藤雅章君) ご異議なしと認めます。 よって、会議時間を延長することに決定いたしました。 次に、賛成討論はありませんか。 15番、佐藤千幸君。           〔15番 佐藤千幸君登壇〕 ◆15番(佐藤千幸君) 15番、佐藤千幸です。県下有数の普及率を誇る金ケ崎町の下水道事業、時のリーダーの英断と関係者のご努力に敬意を表するところであります。 いつでも、誰でも、料金の値上げは嫌なものです。しかし、快適な日常生活を継続して過ごすためには、相応の負担をしなければならないのは当然のことであります。下水道事業には、一般会計から毎年4億2,000万円程度が繰り入れされております。今次条例改正は独立採算を基本原則としながら、サービスの提供を安定的に供給できるよう中長期的な視点に立った経営を行うための改正と受けとめております。 限られた一般会計の運用に当たっては、できるだけ経常的経費増による硬直化を避け、自由度の高い投資的経費のシェアを確保し、未来を見据えたまちづくりに挑戦し続けることが重要と考えるものであります。それが今を生きる私たちの子孫への責務ではないでしょうか。快適な生活を享受している私たちが相応の負担をし、一般会計からの繰り入れを軽減しつつ、安定的な下水道サービスをするような仕組みづくり、これが必要と思われます。 私たちの任期は、あと2カ月余りとなりました。嫌なことを先延ばしするのではなく、私たちの責任ある判断でこの条例を成立させようではありませんか。 同僚議員各位の賛同をお願い申し上げ、賛成討論といたします。 ○議長(伊藤雅章君) 次に、反対討論はありませんか。 9番、千葉正幸君。           〔9番 千葉正幸君登壇〕 ◆9番(千葉正幸君) 9番、千葉正幸でございます。金ケ崎町下水道条例等の一部を改正する条例に反対する討論をいたします。同僚議員もおっしゃいましたので、課題を精選して申し上げます。 過般日本を訪れましたフランシスコ教皇は、核廃絶を中心に訴えられましたが、マスコミに十分取り上げられなかった内容としては、水を含む環境の問題に強く言及されたのに私は胸を打たれた次第でございます。ヨーロッパにおいては、公共下水あるいは上水は民間委託をしたほうがいいという国の規制をいち早く緩和して、民間が下水、上水を管理するような流れが一般的でありましたが、教皇の定年などもあって、民間から公共へ戻すという動きが国際的には顕著にあらわれております。その意味からいえば、当町の公共下水は民間委託を一部に抑えて、役場がその責任において実施していることは評価したいと思いますが、国が水道法の改正をして民間委託の規制緩和したことは、国内の地方自治体が民間に委託する速さを加速させるものだと思うわけです。そのうちに、当町にもそういったような問題が迫ってくるのではないかと思います。 しかし、この水の問題は、生活をしていく上で、命を続ける上で大切な診療所、下水、上水というのは地方自治体の責任で一般会計からの繰り出しを強めても維持をしていくべきだと私は思います。町民の理解を得るような作業をもっと緻密に行って、値上げを了承された暁には、トップではなくて、生活を維持していく上に必要な標準的な料金に改定していただきたいなと思う次第です。 髙橋由一町政になって、定住を脅かすような、停滞させるような事件がこれで2つ目になると私は思います。1つ目は、固定資産税の1.4から1.5への増加でありました。これは、1.4の固定資産税に魅力を感じてここに定住したという人もかなりいて、そういう人から、「何だ、約束が違うのではないか」というお叱りを受けた経緯があります。この下水道の料金の値上げも定住を阻止する、県内でトップクラスの料金だということになれば、定住を差し控える人も出てくるのではないかと。もし料金を値上げするのであれば、低額に抑えて、それらの定住対策を十分に何らかの形で子供たちの教育のこととか給食とか、定住のインフラの整備を同時にすべきだと私は思います。その意味からいえば、もう少し時間をかけて丁寧に住民の方、利用者の方々と話し合って納得の上で行うというのが民主主義のルールだと私は思うので、この条例改正案に反対する次第でございます。 同僚議員のご理解をお願いいたしまして、終わります。 ○議長(伊藤雅章君) ほかに討論はございませんか。           〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(伊藤雅章君) 討論なしと認めます。討論を終結します。 採決いたします。採決は起立により行います。 議案第2号 金ケ崎町下水道条例等の一部を改正する条例は、原案のとおり決することに賛成する各位の起立を求めます。           〔起立多数〕 ○議長(伊藤雅章君) 起立10名で多数であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 △延会について ○議長(伊藤雅章君) お諮りいたします。 本日はこれで延会したいと思いますが、ご異議ございませんか。           〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(伊藤雅章君) 異議なしと認め、延会することに決定いたしました。 △延会の宣告 ○議長(伊藤雅章君) 本日はこれで延会といたします。 大変ご苦労さまでした。                                (午後 零時12分)...