◎市長(
野田武則君) ただいま議題に供されました議案第52号釜石市特別職の職員の給与並びに旅費及び
費用弁償に関する条例の一部を改正する条例及び議案第53号釜石市
教育委員会教育長の任命に関し同意を求めることについての議案2件について御説明を申し上げます。
追加提出議案書の1ページを御覧願います。 議案第52号釜石市特別職の職員の給与並びに旅費及び
費用弁償に関する条例の一部を改正する条例は、元
市職員等による
個人情報の漏えいを重く受け止め、職員に対する
管理監督責任者として、私自身の
給料月額を令和4年10月1日から同年12月31日までの3か月間、30%減額するものとし、また副市長の
給料月額を令和4年10月1日から同年10月31日までの1か月間、20%減額する改正をしようとするものでございます。
追加提出議案書の2ページを御覧願います。 議案第53号釜石市
教育委員会教育長の任命に関し同意を求めることについては、現在の教育長、高橋勝さんが令和4年9月30日をもって任期満了となりますことから、引き続き高橋勝さんを教育長に任命することとしたいので、
地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条第1項の規定により、議会の同意を求めるものでございます。 高橋さんは令和2年4月に教育長に就任し、当市の
教育行政に尽力されておりますことから、引き続き自身の経験を当市の
教育行政に十分発揮していただきたく、任命するものでございます。 なお、任期は令和4年10月1日から令和7年9月30日までの3年間となります。 よろしく御審議の上、御賛同賜りますようお願い申し上げます。
○議長(
木村琳藏君) 以上をもって当局の説明は終わりました。 お諮りいたします。議案第52号及び議案第53号の2件については、
委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
木村琳藏君) 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。 日程第11、議案第52号釜石市特別職の職員の給与並びに旅費及び
費用弁償に関する条例の一部を改正する条例を議題といたします。 これより質疑を許します。 3番
三浦一泰君。
◆3番(
三浦一泰君) ただいま市長、副市長の給料の減額についての提案がありました。 私は市長、副市長の給与減額に対しまして反対するわけではありませんが、
個人情報漏えいに関して課題改善が進んでいない事項もある中で、提案するタイミングが今回なのか疑問を覚えますので、足元、課題をどのように改善されているのか、数点質問させていただきたいと思います。
総務企画部長にお伺いいたします。
個人情報漏えいに関する課題に進捗状況を伺いたいと思います。 まず、1つ目、
個人情報漏えい調査委員会についてですが、11月まで各種対応に線を引いておりますが、今後
調査委員会の進め方や在り方はどのように考えているのかお伺いいたします。 2つ目、
公益通報者保護法の整備と
コンプライアンス相談室についてです。正しいことを言おうとしても、身分が保障されないと正しいことを正しいと、間違っていることは間違っていると言えないと思います。したがって、設置はいつ頃、どのような形で行おうと考えているのかお伺いいたします。 3つ目、
第三者委員会の設置と
メンバー選任についてです。職員が職員を調べて再調査の事態になりました。
第三者委員会があれば、今回のような職員退職は至らなかったんではないかと、そう思います。したがって、市とは切り離した外部の有識者を選任し、設置はいつになるのかお伺いいたします。 以上、3点について伺います。
○議長(
木村琳藏君)
総務企画部長。
◎
総務企画部長(佐々木勝君) それでは、3点の御質問にお答えいたします。 まずは、
調査委員会の今の状況という御質問でございますけれども、こちらに関しましては、本年6月に今回の
個人情報漏えいの全容究明、あるいは再発防止のために設置したということがございます。それから、毎月開催ということですので、これまで6、7、8と3回開催しておりまして、今回の事案に関する調査は一応終了と、一旦終了としておりますけれども、今後も引き続き
個人情報漏えいの再発防止のために設置しておりますということですので、釜石市情報セキュリティ委員会の取組、こういったことをこの
調査委員会で進捗状況を確認するなど、毎月協議を進めていくこととしておりまして、第4回も今月28日に開催ということで予定しております。 引き続き開催をして、各種セキュリティ委員会等の進捗状況、そのほか職員の研修、こういったことの進捗状況を確認していくということで進めていきたいと考えております。 それから、2点目になりますけれども、公益通報者の制度の設置、あるいはコンプライアンスの相談室、こういったものの設置はどのようにという御質問でございますけれども、まず公益通報制度に関しましては、こちら8月25日付で設置をしております。不正防止に関する自浄作用の向上と透明で公正な市の市政運営を図ることを目的に、要領を制定しておりますということで、今後こちらを職員に周知を進めていくという手順になります。 あわせて、現在釜石市コンプライアンス委員会設置要綱の策定を進めているということで、こちらは今、まだ設置はまだということで、現在進行中ということになります。 こちら2つを進めまして、市の公正かつ公平な市政運営、こういったことに努めてまいりたいと思っております。 3つ目が
第三者委員会の設置はどう考えているのかという御質問でございます。今回の情報漏えいの案件に関しまして、調査手法の是非、あるいは対応、という部分で振り返ってみましたところ、今後こういったことは起こらないとは限りませんので、どのような調査体制、あるいは専門的な人材という部分の必要性を感じておりますので、どういった部分に関してこういった
第三者委員会を設置すべきか、あるいはどういった方々で
第三者委員会を設置すべきかという部分を今、検討を進めているという、そういう段階でございます。
○議長(
木村琳藏君) 3番
三浦一泰君。
◆3番(
三浦一泰君) それでは、4つ目でありますけれども、セキュリティー対策について伺いたいと思います。 7年間にわたって行われていた引継ぎ時に職員誰もが閲覧できる市民の
個人情報への対策は行われたものの、まだやらなければいけないセキュリティー対策はあるものと思っております。したがって、セキュリティー対策の進捗と運用について伺いたいと思います。 5つ目ですけれども、
個人情報漏えいに関する教育研修についてです。教育研修は行われていたものの、某週刊誌などに情報が洩れる事態となっています。管理職を含めた全職員の教育研修体系やスケジュールはどのようになっているのか、2点についてお伺いいたします。
○議長(
木村琳藏君)
総合政策課長。
◎
総合政策課長(中村達也君) それでは、私のほうからはセキュリティー対策の進捗と運用についてお答えいたします。 セキュリティー対策につきましては、今回の情報漏えいが発覚後に、市役所の最高情報セキュリティー責任者である副市長をトップとする釜石市情報セキュリティ委員会を毎月開催するとともに、当市の統括情報セキュリティーアドバイザーである岩手大学の先生からのアドバイスにより、5つのことに取り組むことを決定いたしました。 その内容といたしましては、まず1点目は釜石市情報セキュリティポリシーの理解度向上を目的とした研修の実施、2つ目は情報資産の分類に従った取扱いの徹底、3点目はインターネット系のパソコンで取り扱う情報管理の徹底、4つ目は
個人情報を取り扱う情報システムの状況把握と管理、そして5つ目はインターネットメール送信時のシステム設定ということを行うことといたしました。このうち研修と情報資産に関する取扱いの徹底につきましては、既に全庁に周知してスタートしているところでございます。 また、メールの誤送信対策として実施するインターネットメール遅延装置設定につきましては、今月末日までに運用する見込みとなっておりますし、その他の対策につきましては、来月10月末までには実施する予定で現在取り組んでいるところでございます。
○議長(
木村琳藏君)
総務課長。
◎
総務課長(金野尚史君) 私からは、
個人情報漏えいに関する教育研修、管理職を含めた全職員の教育研修体系、スケジュールという御質問にお答えいたします。 当市では、平成30年3月に策定した第2次人材育成計画に基づいて、毎年度、職員能力開発プログラムを整備し、そのプログラムに沿った各種研修を実施しております。本プログラムは管理職を含め、職階ごとに開発すべきテーマを設けて、それらのスキルや能力を習得するために体系的に職員の能力開発を図るものでございます。 その具体的なものといたしましては、新採用職員や2年次職員を対象とした基礎力構築プログラム、係長に昇任する前の主査級を対象とした管理職ステップアッププログラムをはじめ、全職員等を対象とした各種講座などを実施しております。 また、情報漏えいに係る職員の情報セキュリティー意識やモラルの向上を目的として、今年度の職員研修の重点事項に職員のコンプライアンス意識の向上を位置づけております。具体的な研修として、情報セキュリティー研修を全体で2回、eラーニングでのデジタルリテラシー習得コース、情報セキュリティーコース、
個人情報保護コースの全3コースを11月末までの期間内で全職員が受講することとしております。その他、公務員倫理研修を年内に実施する予定としております。 それら職員研修の実施を通して、職員の情報セキュリティーやコンプライアンス意識の再確認を行うなどして、法令や社会規範の遵守の浸透を図り、職員一丸となって信頼回復に努めてまいりたいと考えております。
○議長(
木村琳藏君) 3番
三浦一泰君。
◆3番(
三浦一泰君) 次に、市長に伺いたいと思います。 まず、1つ目ですけれども、職員との対話による一体感の醸成についてでありますけれども、一連の不祥事によって職員は精神的にも肉体的にも疲れているものだと、そういうふうに思います。それは私に言われなくても市長が一番よく分かっているとは思いますが、したがって職員のモチベーションを今後どのように上げていこうとお考えなのか伺いたいと思います。 2つ目、市民の理解についてです。今ほど
総務企画部長をはじめ2名の方に5点ほどの質問をしましたけれども、このほかにも市民へ説明しなければならないことがあるものだと、そういうふうに思っております。一番大切にしたい市民からの理解はどのように図るのかお考えをお聞きしたいと思います。 以上、2点お考えを伺います。
○議長(
木村琳藏君) 市長。
◎市長(
野田武則君) 改めまして、こうした事態が発生したということについては、重ねてではございますが、改めて市民の皆さん、あるいは議員の皆さんに心からおわびを申し上げたいと思います。 ただいま職員のモチベーションということでございますが、今回の案件で市の職員は本当に皆さん疲れていると思います。非常に精神的にも身体的にも、そういった意味でぜひ職員の皆さんに引き続き頑張っていただかなければならない、そのモチベーションをきちんと持っていただかなければならない、まさに議員おっしゃっているとおりだと思います。 ただ、釜石市の職員のモチベーションはこの復興を通じて非常に高いものがあったと。様々な困難を乗り越えて復興の形をつくることができましたし、また
ラグビーワールドカップをはじめ、様々な課題にも挑戦して、今日の形をつくっていただいたと。これは他の市町村と比較して、決してモチベーションが劣っているということではなくて、私は他の市町村と比較しても決して見劣りはしない、そういったモチベーションを持っていた職員がたくさんいるということだと思っております。 だからといって、今回の案件は一部の職員の案件だと矮小化する気持ちは全くありませんで、それは当然そういった、根底にそういった職員が出てくる可能性といいますか、が、あったんだろうと、そこの部分については我々としては大いに反省をして、それを教訓としながら、改善策を高めていかなければならないと思っております。 ですから、まず先ほど
総務企画部長がおっしゃっていましたけれども、今回のこの情報管理の在り方については、まずきちんとこれは
調査委員会のほうで改善策を示しておりますから、きちんと進めていただくと、あわせて職員の皆さんのモチベーション、これをどう高めるかという部分についても改めてきちんと対応していかなければならないと思っております。 議員御指摘のとおり、既に働き方改革とか、そういった面では以前にも比べて大分改善はされてきたと思っております。ただ、いまだにやはり大変仕事の量が多くて、大変苦労している職員もおられるかと思いますので、そういった意味では安心して働ける場所という職場環境をきちんとやっぱりつくっていかなければならないと思います。 あわせて、今、人事評価のほうを進めております。これも大分年を重ねるごとに大変充実してきているかと思います。一生懸命働いている人と、そうでない、そうでない人がいるわけではないんですが、そういった正しく公明正大に評価される体制というものがきちんと確立していく中で、職員の皆さんがモチベーションをもって市民のために一生懸命仕事ができる、そういう環境をまずつくるべきだろうと思っております。 先ほど対話という話がありましたけれども、併せて職員同士の関係、あるいは上司と部下との関係、そうした面におきましてもきちんと説明といいますか、対話を通して自分が今、何をやるべきなのか、あるいは何をやっているのか、そこに足りないものは何なのかというようなことがきちんと組織の中でお互いが理解できるような、そういった体制というものを構築していかなければならないと思っております。もし、対話という部分がもしかしたら欠けていたのかもしれません。そういったところに目を向けて、職員の皆さんが一人一人が自分の能力を発揮して、その職責の中でモチベーションを高めていけるような環境は、ぜひ今回を契機にさらにこれを強く進めていきたいと思っております。 もう一つ、市民への理解をどう進めるのかという御質問がありました。 まさに、今回の事案の中で一番の課題は、やっぱり市民の皆さんの理解をどう得るかという部分だろうと思っております。これについては、まさにこれも対話ということになるんだろうと思いますが、いずれどういう状況が起きたのか、何が起きたのか、そしてまた市はそれに対してどうしようとしているのかということをきちんと市民の皆さんに情報提供していかなければならないと思っております。 ただ、市ができますことは広報とか、あるいはこういった議会とか、そういった限られた場でございますので、必ずしも市民の皆さんが理解しやすいような形で情報提供ができないということが大変残念に思っているところでございます。ですから、じかに市民の皆さんとお会いして、直接何か疑問があるのであれば、それに直接お答えをすると、そういう場を多くつくっていかなければならないと、こう思っております。 今までも例えば新しい庁舎の建設に向けての様々な会合とか、あるいは津波のシミュレーションの説明会等々開催をして、かなりの数、進めてきましたけれども、今回の情報漏えいに関しては、そういった説明はしておりませんので、機会を見つけて、まずはそういったきちんとした説明をさせていただく機会をつくりたいと思っております。 ただ、信頼回復、それがすぐに信頼回復につながるかどうかというのは、そう簡単にはいかないだろうと思っておりますので、その点については時間をかけながら、なおかつ市政運営の中できちんと成果を出して、それをお示ししていくという中で、信頼回復に向けて取り組んでいくしかないだろうと思っております。時間はかかるかと思いますが、私は果敢にそれに挑戦しながら、ぜひそういった信頼回復に向けた取組をさせていただきたいと思っております。
○議長(
木村琳藏君) 9番遠藤幸徳君。
◆9番(遠藤幸徳君) 私もちょっと市長に対する考え方をちょっとお聞きしたいと思います。 今回のこの情報漏えいの一連のこういった結末でございますが、この条例の一部改正でもってこの関連の事案を収束、言い方は悪いですけれども、鎮火宣言と捉えているのかどうか、その辺について、
総務企画部長お聞かせ願いたいと思います。
○議長(
木村琳藏君)
総務企画部長。
◎
総務企画部長(佐々木勝君) 今回の事案に関する調査は、こちらは
調査委員会のほうできちんとされたという認識でございますので、一旦終了としたいと思いますが、先ほど申し上げたように今後の取組という部分に関しましては、引き続き行っていくことが重要だと思っておりますので、
調査委員会を継続開催するとともに、まだ取り組んでいない事項ありますので、こういったことはきちんと取り組めるように、進捗管理をしていくということが大事だと思っていますので、このことは終わりというふうに、ここでもう全て終わらせるという、そういう意識ではなくて、引き続き新たな取組に挑戦して、こういった事案が起こらないようなことを目指していきたいというふうに考えております。
○議長(
木村琳藏君) 9番遠藤幸徳君。
◆9番(遠藤幸徳君) 私は議員になって今、11年目でございます。それで、私が最初に議員になったときに一般質問の中であのときは復興計画の真っただ中でございました。市長を釜石丸の船長として捉え、キャプテンでありますから、クルーの安全・安心、そして安全航海のかじ取りをぜひ市長に切望してきたわけでございます。船の航海というのはキャプテンとクルーが意思疎通がしっかりなされていなければ、海難に遭ったときに、そういった台風が来たときに、しけが来たときにそういった時点でもって船の能力が結果として現れてくると言われております。 今回、この情報漏えいの問題が生じたときの対応においても、職員の間に不信感があり、事情聴取においても、結論の収束においても、職員間の中に疑問視や不信感、そういったものが漂っている。そして、公務員としてのモチベーションが落ちてきていると聞きます。 まずは、ここはこの機会に職員の皆さんの意識改革、コミュニケーション、モチベーションの回復に努めるべきだと思います。 そこで、市長も前にしゃべっておりましたが、事件の発端というのは1人の投稿によって発覚したということでございますが、それまでの数年間、お互いに見て見ぬふりしてきたことが推測されます。決してそういった職場環境は好ましい環境とは思いません。その意味においては職員全員が当事者なんじゃないかなと思います。そして、そこに関わった職員に関しては、結果的に処置がされましたが、これからはそういった処置が終わりましたので、今度はリハビリに入るんだと思います。職員の皆さんは早くこういった事案からけじめをつけたいと思う気持ちは何となく私も理解できます。こういった嫌な事案、そういったものを吹き払いたいという気持ちも本当に充分に分かります。 ところが、市長報告において、新たなシステムを立ち上げるということを言っておりますが、先ほども岩手大学の先生から指導を受けた、そういったことを言われておりますが、それは何も新しいものじゃなくて、民間の企業では既に標準のスタンダードとして取り組まれているものだと私は思います。 今回の事案は情報の危機管理の欠落がそういったことに生じたものだと思っております。その新しいシステムを改善するにおいても、それを使用するのは職員の皆さんでございます。職員の皆さんが100%そういった機能を発揮し、市民のために働くことは職員の皆さんのモチベーションを上げていくことが重要な最大の課題だと思いますが、その辺については、私は最優先課題だと思っておりますが、その件について回答願いたいと思います。
○議長(
木村琳藏君)
総務企画部長。
◎
総務企画部長(佐々木勝君) まず、議員のおっしゃるとおりだと思います。ルールを決めても、あるいは管理を厳しくしても、それは根本的な解決にはつながらないんだろうなというふうに思っております。 一つの手段として、もちろんそれは必要ですけれども、根本からといいますか、根っこから直すということが非常に重要だというふうに考えております。ですので、先ほど御紹介したようにいろんな対策は取りますけれども、最も大事なのは市長が先ほど答弁しましたように、対話が足りなかったんではないか、今、議員がおっしゃったようにコミュニケーションという部分、こちらの不足が感じられたというのがあります。 ですので、こういった部分、どのようにこれから職員同士の間でコミュニケーションを深く、よく取れるようにするか、これが本当の肝だと思っておりますので、こちらを解決することというか、何か取り組むことに関しても考えていきたいなと思っています。当然、事業に取り組みながらとか、何か施策に取り組みながらそういったことを果たしていくということが重要だと思いますので、今、我々として考えているのが総合計画の実施計画策定の中で、もちろん財政のことも考えなければなりませんし、市民に対してどのような成果がその事業でできるのかということを考えなければなりませんので、そこで職員間の議論、こちらを進めることによって、本当にコミュニケーションが密になるような、そういった部分を考えていきたいというふうに考えています。 こちらに先ほど紹介した取組プラスこういうことによって根本から改革できるような、そういった市役所にしていきたいというふうに思います。
○議長(
木村琳藏君) 9番遠藤幸徳君。
◆9番(遠藤幸徳君) 今回出された市長の管理責任として給与を30%、3か月。当初、私聞いていたのは10%の3か月。30%というのは大変厳しいお仕置きだと、自分に対するお仕置きなんでしょうから、これは重く捉えなければならないと思いますが、30%というものが今後どういった形で響いていくのか、行政として、その辺私はすごく気になります。 それでも市長が自ら戒めのためにそういったことを提案したことに対しては、私は反対することではありませんが、それは今ではないんじゃないような気がするわけでございます。前に述べたように、十分に今回の改革する機能、そういった改善する機能が十分に発揮され、それが機能として現れたときに、そういったことを提案すべきなのかなと、私自身は思っております。これは、そのことができるのは、市長自身だと思います。副市長もおりますけれども、やはり市長の目線です。やはりその辺しっかり捉えてほしいと思います。 ですから、こういった時期に減額のそういった意味は理解しますが、それは今でないような気がします。その意味において、私は今回の提案については、なかなか賛同できない思いでございます。 以上です。市長何か考えがあればお聞かせ願いたいと思います。
○議長(
木村琳藏君) 市長。
◎市長(
野田武則君) 私としては、まず自らの責任を感じてこうした形で御提案させていただきました。議員御指摘のとおり、他の市町村の事例も見ながら判断させていただきましたけれども、おっしゃっているとおり大変厳しいことでございます。 したがって、これが前例となって、釜石の市長さんはもちろんですが、他の市長さんにおきましても一定の大きな波紋が生ずるのかなと思っておりますが、ただやはりそれだけの責任を感じていますし、またそうしなければ、市の職員の皆さんもそうですし、市民の皆さんにも一つのけじめをつけて、また先ほど申し上げました次の展開をしていくためにも、こうした段階が必要なのではないかと。それは、まさに今だろうと。一定の調査が終わったという段階でございますので、一連の、ただ終わったと言いましても、行政としての取組が終わったということでございまして、もちろん先ほどこれからやろうとしていることがまだまだ続きますので、ある意味では終わりはないことでございます。 ですから、次の段階ということの目安がなかなか私としてはちょっと考えられないことでございますので、今回一つの一連の調査が終わったという段階でのこの責任の取り方として、今回御提案をさせていただいたということでございますので、ぜひ御理解をいただければと思います。 ただ、何回も繰り返しですが、これで終わりということではなくて、まだまだこれからまた様々な過ち、もしかしたら改善すべきところが出てくるかと思いますが、そのときはまたそれなりの責任、あるいはまた対応させていただければと思っております。よろしくお願いいたします。
○議長(
木村琳藏君) 1番
古川愛明君。
◆1番(
古川愛明君) まず、いろいろ議論があるようですけれども、市長の減給処分について伺います。 他の自治体との比較になりますが、住基ネットの私的利用並びに同僚職員の
個人情報漏えいが発覚した自治体の首長は行政トップの責任であるとして、1か月給与を30%減額するという報道がありました。今回の処分は3か月給与を30%減額するとのことだが、その処分の内容は妥当なものかどうかお伺いいたします。
○議長(
木村琳藏君)
総務企画部長。
◎
総務企画部長(佐々木勝君) 今、議員が御指摘したのがまさに高知市の事例のことかと思いますけれども、高知市では釜石市同様に住民情報、こちらを私的に調べて、他の職員に提供していたという事例が発覚しまして、市長として給料1か月30%減額と、それから副市長に関しましては1か月20%減額したという事例は把握してございます。 今回それに対しまして3か月30%給料を減額するということですので、そちらよりもかなり厳しい内容かと思いますけれども、こちらは先ほど市長が申し上げたとおり、それだけ重い事案として捉えていて、今回の処分を自分に科したということで理解してございます。
○議長(
木村琳藏君) 1番
古川愛明君。
◆1番(
古川愛明君) 次に、副市長にお伺いします。 職員事務の監督を担当する立場にも責任があるのは当然として、処分に潔さがあることを認めます。市役所が失った信頼の再構築、規律を遵守しながらの職員モチベーションの維持、情報セキュリティーの向上など、調整役として副市長の手腕が問われているのではないでしょうか。 今後、副市長という立場でどのように対応されるのかお伺いいたします。
○議長(
木村琳藏君) 副市長。
◎副市長(晴山真澄君) ただいまの御質問にお答えいたします。 まず初めに、今回の
個人情報の漏えいにつきまして、副市長といたしまして改めて謝罪申し上げます。 今回の
個人情報の漏えいにつきまして、背景といたしましては、個人の資質云々はあろうかと思いますが、釜石市がここまで東日本大震災から10年間にわたりまして復旧復興に向けて全精力を傾けてきた反面、人材育成を含めてコンプライアンス、ガバメントにつきましては、意識の醸成がちょっと不足していたのではないかなというふうに考えてございます。 そういう中、今回の事件を受けまして、市長のほうからは今回の事件につきまして全容究明、再発防止につきまして徹底して調査するようにという指示がありまして、その中で
個人情報漏えい調査委員会につきましては、私がトップとして、また情報セキュリティーの最高セキュリティー責任者として、情報セキュリティ委員会を並行して開催してまいりました。その中で、研修だったり、公益通報制度の制度化、コンプライアンス委員会を立ち上げるという方向性は固まったものの、まだまだその中身につきましては確かなものまで届いておりませんので、その点につきまして副市長として徹底指導、管理をしてまいりたいなというふうに思っております。 そのほか、情報セキュリティーにつきましては先ほど説明があったとおり、まだまだ取り組む必要があろうかと思います。ただ、業務の効率化を求める中で、今回バランスが崩れたというところがあろうかと思いますので、ある程度は徹底せざるを得ないのかなと思いますが、その中で、あまり徹底し過ぎると業務のしづらさというのが出てくるのかなと思いますので、その辺につきましては、セキュリティーの知見のある方々に御意見を伺いながら、業務の効率性とセキュリティーの徹底を両立できるように取り組んでまいりたいと思います。 職員のモチベーションにつきましては、今まで10年間というものはやっぱり復旧復興という大きな流れの中で、職員が目指す方向はある程度見えていたという中ではございますが、復旧復興が10年たった今、その方向がちょっと揺らいでいるのかなというふうに思います。総合計画を含め、各個人がどういう方向に本気で取り組んでいくかというものを自分たちが自ら探し求めることがモチベーションの持ち方だと思いますので、今後様々な各部、各課の中でいろんなコミュニケーションを取りながら、その方向を定めていく必要性があると思います。そういう中、各人事評価等が上がってまいりますので、私のほうでも目を通しながら、その方向性等につきましては、指導等できる範囲で取り組んでまいりたいと思います。 今後、このような事件が起きた後の市民への信用の回復というのはなかなか時間がかかるものだと思ってございますが、ただ時間がかかるとばかり言っておれませんので、できることから確実に推進してまいりたいと思いますので、今後とも議員の皆様のお力添えをいただきながら取り組んでまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(
木村琳藏君) 1番
古川愛明君。
◆1番(
古川愛明君) 先ほど来議論になっています施策とかいろいろ出ています。確かに反省ばかりが仕事じゃないと思いますので、前を向いて、その反省を糧に頑張っていただきたいと思います。 一連の
個人情報漏えい事案について、市長は一般質問の答弁において、適切な事務執行を行った市や職員の名誉が傷つけられたとの発言や週刊誌報道などにおいて事実無根の報道がされているなどと言及されております。今回の提出議案は懲戒免職者2名と停職処分者1名を出したことによる、行政を束ねる市長としての処分を自らに科すものであり、市や職員の名誉を守るため、市長自身の疑義を晴らすためにも司法の場に訴える必要があるのではないかと思いますが、答弁求めます。
○議長(
木村琳藏君) 市長。
◎市長(
野田武則君) 今回の週刊誌の報道につきましては、何度か議員の質問にはお答えをさせていただいておりますが、改めてこれは全く事実無根でございますので、この疑義を晴らしていきたいと思っております。したがって、今、司法の場でというお話がありましたけれども、現在そういう方向で相談をさせていただいているところでございまして、まずはそういう考え方の中で司法の場で訴えていきたいと思っております。
○議長(
木村琳藏君) 6番深澤秋子君。
◆6番(深澤秋子君) 8月29日市長報告によりますと、副市長をトップとした
個人情報漏えい調査委員会の報告で、一連の調査を終了するとありました。 そこで質問ですけれども、その調査の過程で生じた調査委員からのパワハラがあったとの訴えで、
第三者委員会が設置されたんですけれども、外部からの参加はなかったわけです。一般的に部内だけのメンバーだけでは社会的信用度が低く、調査結果にも信憑性がないため、調査結果に課題が残るとされています。改めてお聞きするんですけれども、なぜ部内のメンバーだけにしたのか。 それと、
第三者委員会の記録といいますか、報告書は今後議会のほうに提示される予定はあるのか、お聞きします。
○議長(
木村琳藏君)
総務企画部長。
◎
総務企画部長(佐々木勝君) 今、議員おっしゃったような
第三者委員会と申すものではなくて、部内の人間ではなくて、部外の人間ということになります。 今回の調査に関しましては、職員の聞き取りなどを総務課の職員が行いまして、こちら総務企画部ということになりますので、総務企画部以外の職員で2名で再調査を行ったという経緯があります。ですので、その調査に直接携わっていない職員でということなので、今、議員の御指摘になったような部分は私ども担保できているというふうに考えたところでございます。ただし、そういった疑義が生じることの指摘を踏まえまして、改めて外部の人間をどのように入れた
第三者委員会の設置が求められるのではないかという御指摘がありましたので、そちらを今、検討しているということになります。 また、その調査結果に関しましてですけれども、こちらに関しましては、議会のほうに御報告するという予定はありませんというか、考えてございませんでした。
○議長(
木村琳藏君) 6番深澤秋子君。
◆6番(深澤秋子君)
第三者委員会というあれではないということは分かりましたけれども、今後提示する予定はないということなんですけれども、やはり明らかにしたほうがいいのかなというふうに私は思います。 経過の結果的に調査する側が逆に調査されることになり、結局退職へと追いやられることとなって、それは想像もつかないこととなったわけですけれども、庁内ではそのことでやっぱりしこりが残ったのではないかと思うんです。同僚議員も言われていましたけれども、今後
第三者委員会を設置するような案件が生じた場合には、部外の有識者等のメンバーを選任し、公平でより浸透性が高い調査結果が期待される委員会の設置を求めます。それについて、すみませんけれども見解をお願いいたします。
○議長(
木村琳藏君)
総務企画部長。
◎
総務企画部長(佐々木勝君) 繰り返しになってしまいますけれども、そういったことで外部の専門家、あるいは多様な知識を持った方々による
第三者委員会、まさに市役所以外の方にお願いする方向での
第三者委員会の設置というものを検討してみたいというふうに考えております。
○議長(
木村琳藏君) 6番深澤秋子君。
◆6番(深澤秋子君) それは当然のことだと思います。
第三者委員会は中立で信憑性が重視されるものだと思います。 今の話、皆さんの話を聞いたりして、やはり今は現段階においては収束への過程じゃないかと私は判断します。言葉はちょっと過ぎるかもしれませんけれども、この条例改正によって幕引きと思われると、そう思う方もいると思うんです。それについて私は今、条例改正は時期尚早ではないかと考えます。重なるんですけれども答弁お願いします。
○議長(
木村琳藏君)
総務企画部長。
◎
総務企画部長(佐々木勝君) 幕引きのための条例改正というふうには考えてございません。 今後取り組むことがまだまだ山積しておりますので、こちらをやっていくことが非常に重要と考えております。一旦調査は終了したということで、この事案に関する調査は終了したということですので、そこで今回の条例案の提案があるという位置づけでございますので、幕引きのためとか、あるいはこの事案をなかったことにするためとか、そういう意味での条例提案というふうには考えてございませんので、一定のこの時期に一定のけじめをつけるという、そういう意味での条例提案だというふうに考えてございます。
○議長(
木村琳藏君) 8番高橋松一君。
◆8番(高橋松一君) 二元代表制のもう一方の立場で私なりの質問をしてまいりますが、この調査というのはそういう意味でなかなか大変ですよね。議会の中でも今のお話になったとおり、ちゃんとした説明をしていませんよというふうな
総務企画部長のお答えもあったわけですけれども、そういう事情を踏まえて、私は新聞、テレビ等のニュース、市長さんが記者会見した後のニュース等を通じてこういう状況を知る、そういう機会が多いものですから、質問の内容も若干前半戦にしゃべった方々と違うかもしれませんが、お聞き及び願いたいと思います。 この今回の一連の騒動について、市長、副市長が責任を取る理由の提案でございます。長期にわたる騒動のようでありますけれども、最初は警察のほうのお世話になったようですが、警察の調査の結果はどのように報道されているのかお伺いしたいと思います。 それから、2つ目でございます。関係幹部職員、様々な形で携わっているようでありますけれども、これも今の釜石での現状からいくとそのままで過ごす、済むというわけにはまいらないような気がするんでありますけれども、その辺の対応、
総務企画部長が答弁しているように新たな
第三者委員会を設置しているなんていうふうなお話でございますけれども、それは既に何人かにお答えしていますから、それ以外のお答えがあればお尋ね、お聞かせ願いたい。取りあえずそういうところを始めてまいりたいというふうに思います。
○議長(
木村琳藏君)
総務企画部長。
◎
総務企画部長(佐々木勝君) まず、警察に関しましてですけれども、今回告訴したことによって警察の捜査は進んでいるということを聞き及んでおりますけれども、その捜査がどこまでとか、どういったふうにという部分に関しましては、警察の捜査の関係ですので、我々としては情報もありませんし、ここで説明できるような内容もございません。 それから、幹部職員の処分というお話でございますけれども、こちら先頃、さきに処分した2人に対して情報提供を行っていた職員の処分がありましたけれども、これに合わせてそのときの上司、こちら関係職員を7名処分しているということがございます。
○議長(
木村琳藏君) 8番高橋松一君。
◆8番(高橋松一君) 市長が答弁の中で週刊誌の問題をちらっと申し上げておりましたけれども、私は今、申し上げたように地元の新聞等の広告欄とかニュース欄でこういう状況を知ったわけでございますが、この中央のほうで部数の多い新聞等にはよく言われるつるしというのがあるんです。そういったところに書かれている記事を読まれて、本というものは、新聞というものは売買されるわけですから、かなり脅威なものであるということを前段に申し上げておきたいというふうに思います。 でも、改めて申し上げますけれども、この今回の10%から30%の問題、削減の問題でありますけれども、一時10%の提案をしながら、今度は引き下げてきたわけであります。そして、お答えになっていたように今回の一連の騒動について、一区切りですよというふうなお話をそれぞれお話をされておりますけれども、一区切りというふうなことで改めてお伺いいたしますけれども、この何を根拠にして区切りといっているのか。 私は今日、ここは議会ですよね。当局と皆さんとである意味では最高の決議機関のはずですが、私たち議会、議員さんたちに出したのは、改めて申し上げると決定させるための話なんですよね。市長さんは自分の提案を認めていただきたいということで提案しているようですけれども、市民の間には既にこういったことが流れているんじゃありませんか。お気づきになりませんか。 広報の方がおりますか、ここに。広報担当の方。改めて申し上げますよ、今日の広報にどういうことが載っているか皆さん御存じありませんか。お答えくださいよ、これは。広報というのは前もって編集して出すわけですから、どういう内容のものが広報に書かれるか、少なくともそういったものを携えながらこの場所に来なければ大変なことじゃないですか。ちゃんとあえて申し上げますけれども、あした付の広報を今日、早朝に配っておいて、それを行政連絡員の方々、関係者が既に市民の皆さんに配っているはずですよ、確かめてください。休憩してもいいですから、そこから始めますよ。いかがですか。お答えください。
○議長(
木村琳藏君) 高橋議員に申し上げます。 もし、そういう内容があるんであれば、何も秘密にすることはありませんで、堂々とおっしゃってください。 ですから、2回目、1回目多くしてもいいですから、よく答弁を聞いていてください。一区切りということは、当局は何も言っていません。その辺は誤解のないようにひとつよろしく頼みます。 だから、当局の答弁をよく聞いていてくださいということです。 8番高橋松一君、よろしいですか。
◆8番(高橋松一君) 今日の広報を読みますよ。情報漏えいに関する市の対応について、当市で発生した
個人情報並びに特定
個人情報などの情報漏えいにつきましては、これまで庁内で副市長をトップとした、省略します、その結果、新たに1名の職員が本案件に関与したことが云々と、市としての一連の調査を終了することにいたしましたというような内容のものが既に広報で配られているんですよ。こういうふうなことが既に打ち止めですよということを書いていて、今、言っているとおり、市長と
総務企画部長の答えが若干ずれているんですよね。やっぱりその辺が統一しなきゃ駄目じゃないんですか。お答えくださいよ。
○議長(
木村琳藏君)
総務企画部長。
◎
総務企画部長(佐々木勝君) 先ほどからずれた答弁はしておりませんけれども、一旦今回の情報漏えいの事案に関しましての調査は終了すると申し上げてきたので、広報とはずれておらないということになります。ただし、それに対応した取組は今後も続くということですので、
調査委員会、あるいはセキュリティ委員会は今後も継続していくというふうに申し上げたところでございます。
○議長(
木村琳藏君) よろしいですか。高橋松一君。 駄目じゃないですよ。言ってくださいよ。 改めて、8番高橋松一君。
◆8番(高橋松一君) ありがとうございます。 こういう既に広報で配られているんだよ。広報については、
釜石市民だけじゃないんですよね。改めて聞くと思ったけれども、広報来ていないから終わりますけれども、かなり方々にも出回っているということなんですよね。やっぱりそういった事実を踏まえながら、この対応についてやっていかないと。何人かの方が申し上げたとおり、免職になった職員さんたちの生活の面もあるんですよね。市民の間ではそういったことを非常に大変に思っているんですよ。 そういったことも含めて行政は執行権から何から全部持っているわけです、市長さんのところでね。そういったことを一丸となってやっていただきたいんですよね。そのことを市長は何回も答えさせるようですけれども、そのことが大事だというふうに私は思うんですよ。市長、改めてお答え願えませんか。
○議長(
木村琳藏君) 市長。
◎市長(
野田武則君) 市民の皆さんの信頼回復、あるいは情報提供ということは非常に大事だと思っております。ましてや今回の件につきましては、まさにそのとおりでございますので、この一連の調査が終わったということについては、さっきの市長報告でも申し上げたところでございますので、それを受けて広報ではそういうふうな市民の皆さんにそういう情報提供をさせていただいているということでございます。 ですから、今日の何パーセント減とかということは、その広報には載っていない。今日、ここで決めるところでございますから、今日決まったものについては、また後日の広報で市民の皆さんにお知らせをすることになるんだろうと思います。ですから、今日の広報は今までの分のところの情報提供ということですので、ぜひ御理解いただければと思います。
○議長(
木村琳藏君) ほかにございませんか。 2番
磯崎翔太君。
◆2番(
磯崎翔太君) まず、今回提案された条例案のテクニカルなところについて伺いますが、釜石市特別職の職員の給与並びに旅費及び
費用弁償に関する条例の改正条例ということで、その中で第3条以降、前条の手当、退職手当を除く、例えば期末手当を含みますけれども、一般職の職員の例によると書いていまして、その一般職の職員の例というのを見ると、釜石市一般職の職員の給与に関する条例というところに定められていまして、期末手当は6月1日及び12月1日、これを基準日として、それぞれ在職する職員に対してそれぞれ基準日に属する月の規則で定める日に支給する。この期末手当の額というのが、その月額の合計額、要は12月1日時点での月額の給与に基づいて期末手当が算定されるというふうに解釈しているんですけれども、となると今回は、市長は30%3か月給与を減額しますということにプラス期末手当も間接的に30%程度減額になるという認識でよろしいでしょうか。
○議長(
木村琳藏君)
総務課長。
◎
総務課長(金野尚史君) ただいまの御質問にお答えいたします。 議員のおっしゃるとおり、まずはその前段として12月の賞与の算定基準というのが、12月1日の
給料月額によって算出されることになっております。 よって、今回30%減額ということが、10月、11月、12月ということになりますので、減額された給料に基づいて12月の賞与が支給されるということになります。つまり、およそ30%の賞与減額という部分も今回の処分に加えて与えられるというような状況になっております。
○議長(
木村琳藏君) 2番
磯崎翔太君。
◆2番(
磯崎翔太君) 通常であれば、ただ副市長の場合は20%の減額を一月なので、手当というところについては影響はないとは思いますけれども、逆に私は何となく推察した範囲でございますけれども、10月、11月、12月と3か月給与を減額するということは、自分の手当、それには勤怠状況にもよりますし、それぞれの通常一般社会で言うところのボーナスというのは、その人の働きぶりによって支給されるものでございますので、今回の一連の
個人情報漏えいの事案に関しては、働きぶりとしては適切ではなかったというのであれば、手当も、手当まで30%程度減額するというのは、それ自体は理にはかなっていると思います。 ただ、やっぱり交通整理しなければいけないところというのが何個かあって、一連の調査は終了しましたと言いつつも、調査って何の調査なんですかというところで、市議会側も今、すごく皆さんも敏感になっているところで、じゃ
個人情報の漏えいのほかにないかどうかというところの調査を終えて、ここからは、それを次に二度とさせないためにどうしなきゃいけないのかというステップに入ってきているところだとは思います。 ということを鑑みれば、この議案の議決をもって、それこそ一連の
個人情報の漏えいに係る調査は終わるけれども、二度と発生させないための取組については、議案の議決経たとしても、30%減額の給料を減額したとしても、20%給料減額したとしても、引き続き取り組みますよという姿勢でよろしいんですか。
○議長(
木村琳藏君) 市長。
◎市長(
野田武則君) 全くそのとおりでございます。
○議長(
木村琳藏君) 2番
磯崎翔太君。
◆2番(
磯崎翔太君) であれば、先ほどから同僚議員等も申していますけれども、もちろんトップ、正副市長が何らかの形で責任を取るということ自体に、恐らく議員皆さん一人一人のところでは反対する人というのはいないんだと思います。ただ、それぞれの中に正義があって、それぞれの正義に対して今の市長の議案の提出するタイミングであるとか、例えば減額の幅であるとか、あとは今後の取組というところに対しての疑義が残っているんだとは思います。 だけれども、私はあえて今回、心を鬼にしますけれども、もちろんこれからやらなきゃいけないことはたくさんあると思います。情報セキュリティーをどう強化していくのか、または規律ある職員をどのようにモチベーションを高く保っていくことができるのか、かなりやることたくさんあると思います。本当はやっぱりこれを示さないことには、やっぱり処分に納得できないよねと思う人も多くいるのは確かですけれども、ただ私、今回これは心を鬼にして言いますけれども、あえて例えば今回市長、副市長が給与の減額を出してきたということが、まず処分をさせてくれという、その心意気だけは受け取りたいとは思います。 なので、やっぱり今後の取組次第によっては、やっぱりこの処分で妥当だったのかどうかということも振り返ることもあると思います。なので、例えば今後改めて、例えば何か新しく事案が出てきたとか、
個人情報漏えいに関する新しい事実が出てきましたよとなった場合には、それ相応の責任というのは改めて取っていくというおつもりでよろしいでしょうか。
○議長(
木村琳藏君) 市長。
◎市長(
野田武則君) そういった点についても、先ほど議員の質問にお答えをしたつもりでございますので、そのとおりでございます。
○議長(
木村琳藏君) 5番野田忠幸君。
◆5番(野田忠幸君) 先ほど市長が報道されたものに対して、それなりの抗議の意思を示すと言われましたので、一つ追加をお願いしたいんです。市長の名誉が傷つけられたというのは分かりますが、釜石市の名誉も我々議員を含めて、
釜石市民の名誉も傷つけられたと、そう思っています。私はそれに対しても名誉の回復をしてほしいと思います。その辺はいかがでしょうか。
○議長(
木村琳藏君) 市長。
◎市長(
野田武則君) 先ほど司法の場でという答弁をさせていただきましたが、そのときは私の、釜石市ということではなくて、個人的な訴訟ということを考えておりましたが、今、議員のほうからそういった御指摘もございました。これについてはちょっと今、ここですぐにお答えすることができませんけれども、弁護士をはじめ、そういった関係者の皆さんと御相談しながら、そういったことが可能なのかどうか、あるいはそういったことができるかどうか、ちょっといろいろと御相談させていただければと思います。
○議長(
木村琳藏君) 5番野田忠幸君。
◆5番(野田忠幸君) 地方公共団体も名誉毀損の保護対象でありますので、その辺はよろしくお願いします。こういう抗議を通して、抗議した週刊誌に対して明確な抗議を示す、明確な抗議の姿勢を示すということもしているし、もう一つ、もし内部から、市役所内部から漏えいが、情報が流出するのであれば、それに対する警告もあるでしょうし、そういう意味を込めて釜石市の名誉、市民の名誉の回復に努めてほしいと思います。 以上です。
○議長(
木村琳藏君) 14番山崎長栄君。
◆14番(山崎長栄君) 今日の市長の答弁をお聞きしておりまして、答弁の中で次の展開のためにという答弁がございました。次の展開のためにという意味はどういう意味なんでしょうか。
○議長(
木村琳藏君) 市長。
◎市長(
野田武則君) 先ほど来、副市長、あるいは
総務企画部長からいろいろと今までの取組の今の一連の取組のことについてお話がありましたけれども、まさにそれをさらに充実をさせていただいて、それを実施していくといいますか、職員の皆さんと一緒にその対応をしていかなければならないと、既に始まってはいますが、それをさらに具体化していくと、そういったところが市民の皆さんの信頼回復にもつながるだろうと思っておりますし、職員の皆さん自身がそういった一連の市の方針の中で先ほどモチベーションというお話がありましたけれども、そういったお気持ちも持っていただいて、さらに市の公務員として頑張っていただける、そういう次の展開というのはそういうことを期待しています。
○議長(
木村琳藏君) 14番山崎長栄君。
◆14番(山崎長栄君) そういった次の展開なるものをもう少しきちっと明らかに、次の展開のためにこういったものをやるんだと、例えば職員のモチベーションを上げるためにはこういったことが必要だろう、あるいは二度とこういった漏えい問題が起きないために、こういったルールも必要だとか、様々なことが考えられるわけでありますが、その次の展開のために、いろいろと幾つか今日も話が出ているようには思われるんですが、それをきちっとこういったものをやっていきたいと、次の展開のために。 それから、次の展開のためのということですから、お尋ねしたいと思うんですけれども、次年度、来年度秋に市長選がございます。その市長選について、野田市長、どのようにお考えなのか、伺っておきたいと思います。広い意味で考えますと、次の展開のためにというのは、そういったことも含まれてくるのかどうなのか。お尋ねしておきたいと思います。
○議長(
木村琳藏君) 市長。
◎市長(
野田武則君) 次の展開については、来年の私の市長選のことについて申し上げたところではございませんで、先ほど来お話しております情報漏えいに関する一連の取組の件でございます。来年の市長選については、何も私は考えておりませんで、今、目の前の課題解決に向けて、もう精いっぱいそれに向けて取り組んでいくだけでございます。
○議長(
木村琳藏君) 14番山崎長栄君。
◆14番(山崎長栄君) これは
総務企画部長のほうにお願いなんですが、次の展開のために何を市当局としてこれから取り組んでいくのか、ぜひそれを議会、あるいは市民の皆さんに示していただきたいなと。これをやれば二度とこのような不祥事は起きない、あるいは市民の信頼を取り戻すために、あるいは先ほど出ましたが、実はいろんなところから電話をいただいたり、メールをいただいたりするわけです。何やっているんだ、釜石市はとか、釜石の市議会は何やっているんだと。市長さんだけじゃないんですよ。
釜石市民が何やっているんだというふうに捉えられておりますので、
釜石市民の名誉挽回のためにも、次の展開のための中に、市民の名誉挽回のためにも、そして市の職員の名誉挽回のためにも、こういったものに取り組んでいきますというものを明らかにしていただきたいと思いますが、それは約束できるんでしょうか。そのことを聞いて、質問終わります。
○議長(
木村琳藏君)
総務企画部長。
◎
総務企画部長(佐々木勝君) まず、次の展開の部分を市民に、あるいは議会の皆様にどんなふうにという部分に関しましてですけれども、先ほど広報の話がございましたけれども、まずは今月15日の広報はこの情報漏えいに関する調査が一旦ここで終了しましたという部分を明らかにしまして、次号の広報でさらに今後の市の対応方針、市の取組、こういったことを御紹介していきたいなというふうに、まずは考えております。同時にこれはホームページでも同時に上げていくという方針でございます。あわせて先ほど市長からありましたように、機会を捉えて、例えば住民懇談会であるとか、あるいはまちづくり協議会はあと1地区とかあるんですけれども、そういった機会を捉えて説明するということもしていきたいと思います。 まずは、これは市民、あるいは議会の皆さんへの説明ということになります。 じゃ、そもそも次の展開のために何やるんだというところが一番重要なところでございますけれども、こちらはまずセキュリティーに関する部分、先ほど三浦議員のところで答弁したように、いろんなことをやっていきますというところですが、一番大事なのはやはり何度も言っているように職員の資質の向上だと思います。職員がきちんとモチベーションを持って、前向きに働くという状態をつくるということが大事だと思いますので、それに向けて何をするかです。その辺、今、具体的にここでお示しできる部分までは決まってはおりませんけれども、その辺まで含めてきちんと説明できるように整理した上で、議会の皆様、あるいは広報にその辺上げていきたいなというふうに考えております。
○議長(
木村琳藏君) ほかにございませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
木村琳藏君) 以上で質疑を終わります。 次に、討論の通告がありますので、順次発言を許します。 2番
磯崎翔太君、登壇願います。 〔2番
磯崎翔太君登壇〕
◆2番(
磯崎翔太君) 当局が提案いたしました釜石市特別職の職員の給与並びに旅費及び
費用弁償に関する条例の一部を改正する条例について、賛成の立場から討論を行います。 本討論においては苦言を呈することもございます。あらかじめ御了承を願います。 不祥事案が発生した場合、市長や副市長が何らかの形で責任を取るというのは一般的であり、その意思については尊重されるべきであると考えます。責任を取るということを肯定しつつも反対するというアンチテーゼ的な議論は議案の本題から大きくそれてしまうおそれがございます。議案の本題に付随する諸般の課題については、継続的に議論が進められるべきものであり、この議案の議決をもって一連の
個人情報の漏えいに関する事案に幕を引くものであるとは考えておりません。 正副市長が責任を取るという姿勢については一定の評価をした上で、彼らの減給に対して異議がないとするのであれば、この議案については賛成するべきでございます。武士の世界においては介錯なき切腹ほど見苦しいものはないと言われております。腹を切る側にも、その首を落とす側にもそれぞれ尊厳がございます。腹を真一文字に切ること、首を一振りで切り落とすことには相当の鍛錬と集中力が必要となります。今回の事案で考えれば、腹の切るのが正副の市長であり、介錯人が我々市議会議員でございます。責任を果たし、自らを処分しようとしている事実に対して、それを認めないことはあまりにも無慈悲であります。 処分は処分として受入れ、今後の情報セキュリティーの在り方、残された職員の規律遵守など、諸般の課題については継続に議論し続けていくことこそ、我々議会が取るべき態度ではないでしょうか。そして、当局におかれましてはその議論を続ける場、その設定の担保をお願いしたく存じます。 さきにも述べましたとおり、この議案の議決をもって一連の
個人情報漏えいに関する事案に幕が引かれるものではございません。正副市長が自らを律した上で、再発防止に努め、市民からの信頼を取り戻し、釜石市のさらなる発展を望み、賛成の討論といたします。 以上です。
○議長(
木村琳藏君) 2番
磯崎翔太君の発言は終わりました。 ほかに討論はありませんか。 12番聡議員、賛成でしょうか。