北上市議会 > 1991-09-11 >
09月11日-04号

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  1. 北上市議会 1991-09-11
    09月11日-04号


    取得元: 北上市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-30
    平成 3年  9月 定例会(第5回)平成3年9月11日(水曜日)議事日程第5号の4              平成3年9月11日(水)午前10時開議第1 一般質問(昨日に引き続き) ⑪                  9番 及川洋一君  1  図書館の建設について  2  水質検査について  3  商業問題について ⑫                  17番 藤枝孝男君  1  新市総合開発計画土地利用計画及び都市基本計画の進捗状況について   (1) 策定の基礎となるグランド・デザインの基本的方向は   (2) 策定の方法(委託か自社作成か)は   (3) 計画完成及び提示時期は  2  企業誘致の現状と今後の誘致構想について   (1) 市内の誘致企業数及び業種別数は   (2) 就労者数及び男女別数は   (3) 産業構造の変化に対する今後の誘致企業対策は ⑬                  31番 浅田哲心君  1  夏油高原マラソン大会について  2  生態系にやさしい河川づくりについて ⑭                  16番 菊池 昭君  1  全国高校総合体育大会(インターハイ)主会場の誘致について   (1) 総合運動公園とのかかわりについて   (2) 誘致運動の進め方について   (3) 近隣市町村との連携について  2  交通安全対策について   (1) 安全施設の整備について   (2) 冬期の交通安全対策について   (3) 交通安全運動の啓発について  3  黒沢尻西部土地区画整理事業について   (1) 計画どおり実施されているか。   (2) 説明会等での住民の反応はどうか。   (3) 第2工区について ⑮                  62番 八重樫久一君  1  新市総合計画について  2  市道整備について  3  排水路整備について  4  川東の用地買い上げについて  5  県営かんがい排水路の維持管理について ⑯                  20番 高橋 明君  1  さわやか行政サービス運動をどう評価し、改善を進めてきたか。  2  高齢者福祉基金設置について  3  道路整備促進施策について   (1) 道路整備基準(要綱)の策定について   (2) 県道夏油温泉江釣子線を湯田町まで延長について   (3) 東北横断自動車道(東和秋田線)の対策について---------------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程のとおり---------------------------------------出席議員(65名)   1番 金田ハルノ君      2番 根子信一君   3番 藤原義直君       4番 小原健二君   5番 小松久孝君       6番 佐藤安美君   7番 千田信男君       8番 昆野吉延君   9番 及川洋一君       10番 高橋清悦君   11番 高橋 功君       12番 高橋公生君   13番 伊藤嘉則君       14番 千田正雄君   15番 多田 司君       16番 菊池 昭君   17番 藤枝孝男君       18番 高橋民雄君   19番 小原 桂君       20番 高橋 明君   21番 高橋 俊君       22番 渡辺紘司君   23番 伊藤隆夫君       24番 菊池武實君   25番 及川幸太郎君      26番 及川淳平君   27番 伊藤安雄君       28番 菅原行徳君   29番 伊藤昭男君       30番 佐々木克巳君   31番 浅田哲心君       32番 菊池基行君   33番 千田三一君       34番 高橋徳蔵君   35番 小沢幸三郎君      36番 斎藤 績君   37番 中島高雄君       38番 八重樫真純君   39番 柏葉 明君       40番 川辺喜代志君   41番 高橋勝郎君       42番 鈴木健策君   43番 平野牧郎君       44番 石川正信君   46番 舘川 毅君       47番 伊藤輝雄君   48番 千葉昭孝君       49番 高橋右男君   50番 川村鷹志君       51番 菊池健造君   52番 高橋一夫君       53番 小原健成君   54番 高橋 功君       55番 高橋 孝君   56番 谷地畝幸吉君      57番 柏葉省一郎君   58番 菊池金助君       59番 田鎖助治君   61番 原田敬三君       62番 八重樫久一君   63番 高橋高志君       64番 柴田八太郎君   65番 松田清志君       66番 高橋賢輔君   67番 昆野市右ェ門---------------------------------------欠席議員(1名)   45番 佐藤幸男君---------------------------------------事務局職員出席者  局長     下屋敷勝哉君   次長     千田安雄君  議事調査係長 高橋 博君    庶務係長   松本 巖君---------------------------------------説明のため出席した者  市長     高橋盛吉君    助役     斎藤政憲君  収入役    菊池秀雄君    企画調整部長 小野信義君  財政部長   橘 晃司君    民生部長   山中丕之君  産業部長   小原教雄君    建設部長   高橋 茂君  福祉部長   及川文雄君    和賀支所長  堀内三郎君  江釣子支所長 伊藤 巌君    水道事業所長 名須川正夫君  教育委員会         高橋忠孝君    教育長    成瀬延晴君  委員長                  選挙管理委  教育次長   小田島龍一君          千田長三君                  員会委員長                  農業委員会  監査委員   横山耕造君           高橋雄幸君                  会長  企画課長   小原善隆君    総務課長   滝沢良徳君---------------------------------------      午前10時4分 開会 ○議長(昆野市右ェ門君) ただいまの出席議員数は65名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事は、お手元に配付しております議事日程第5号の4によって進めます。 日程第1、きのうに引き続き一般質問を行います。9番及川洋一君。   (9番 及川洋一君 登壇) ◆9番(及川洋一君) 通告に従いまして、順次質問をいたします。 まず最初に、図書館についてお伺いをいたします。 長い間待ち続けていました中央図書館の建設が、さきの議員全員協議会において建設候補地が示され、しかも、来年度中に建設したいということでありますから、大変な前進であり、いよいよ宿願の夢がかなえられるという喜びを感ずるものであります。 さて、私はこの図書館の建設に対しましては、どこに建てるのかということも関心があるのですが、むしろ、どんなものを建てるのかということの方がより以上に気にかかるのであります。教育委員会が示しました今後の日程によりますと、今月中に建設懇話会を設置し、早急に計画や設計を煮詰めたいとしているようでありますが、だとすれば、既に教育委員会としての基本的な設計構想ができていると思いますので、そのお考えをお尋ねいたしたいのであります。 御承知のように、図書館の果たすべき役割というものは大変重要なものがあります。読書することによって、創造力あるいは興味や関心、知恵や思考力といったものが身につくと言われておりますし、各種の図書館活動によって感性をもはぐくんでくれるとよく言われているところであります。そして、それ以外にも、経済的発展に反比例するかのように、心が貧しくなってきたと言われる今日、その豊かな心を取り戻すという大きな大きな期待をも担っていると言えます。さらには、生涯学習体系の中で考えますと、その中心的役割はますます高くなってくると思います。そういった意味で、新館を建設する場合には、今までの認識の延長ではなくて、これからの社会において果たすべき役割というものをしっかりととらえて取りかかってほしいと願うのであります。 このごろ、住民の意識や環境が変わりまして、読書とか図書館とかという分野にも非常に関心が高まって、かつてのようにいわゆる文化人と言われるような一部の階層の世界ではなくなりつつあります。特にも、新しい図書館が建設され、その運営や活動が充実されれば、すっかり大衆化されることが予想されます。こうした時代背景を考えると、新しい観点に立ってこの図書館建設を考えていかなければならないのではないか。いわゆる多種多様な住民のニーズにこたえられるように中身を徹底して充実すること、そして、だれでも、いつでも気軽に立ち寄れる環境や雰囲気にすることということが重要なポイントになってくるような気がいたします。 図書館は、ややもすれば読みたい本を読んだり借りたりするところという印象だけが強いのですが、もちろんこのことが中心になろうと思いますので、あらゆる図書を豊富にそろえていただきたいのですが、これ以外にも本来やるべきことがたくさんあるわけです。郷土資料に関することとか、地方行政にかかわる資料とか、美術品、レコード、フィルムなどという幅広い収集や、読書会、研修会あるいは鑑賞会、映画会、資料展といったことを主催したりあるいは奨励したりする、そういうことが積極的にできるようにすることを強く望むものであります。 こうした中身の充実に万全を期す一方で、反対に外周りは余り立派にしない方がいいんではないかというのが私の考える2つ目のポイントであります。これまでの考え方に立ちますと、広々とした用地に美しい庭園をつくって、その中に豪華で重厚な、いかにも一目見ただけで文化施設であるということがわかるような立派なものを建てるのが例だったと思います。ちょうど今の詩歌文学館がそうだと思います。余り立派なために、買い物帰りにちょっと寄ってみようかとか、仕事の途中で作業着のままで寄ってみようという軽い気持ちにはどうしてもなれないのであります。どちらかというと、家に帰って少しさっぱりしたものに着がえてからでないと足を向けられないような気持ちになってしまいます。でも、あの文学館の場合には、もともと専門館でありますから、あれでもいいと思うんです。そして、また全国的なものであるだけに、北上市をアピールする役割とか観光的な要素も大分含まれているんですから、あれでいいと思うんです。しかし、市民本位の大衆施設であるべき図書館があのような雰囲気になるのでは、どうしても私は賛成できません。よそよそしい高級的な雰囲気はあの文学館の方に全面的にお任せすることにして、買い物帰りの奥さんたちがエプロン姿のまま立ち寄ったり、散歩の途中でつっかけをはいたまま訪れたり、そんな気楽で、自由で、サロン的な雰囲気の図書館にぜひしてほしいと思うのであります。そのほか、これから整備を急がなければならない分館との兼ね合いも大変重要で、頭に入れておかなければならない基本的な事項ではないかと思います。そのほかいろいろなことが考えられますが、果たして市はどのような基本的な考え方に立って取り組もうとしているのか、率直な所見をお伺いしたいと思います。 次に、建設懇話会のメンバーについてであります。 懇話会という呼び名からしますと、大変気楽な会のようですが、聞いてみますと、今後の進め方や内容について大変な発言力を持っているということでありますから、興味津々であります。選考の基準やどのようなメンバーがなったのか、そして、どんなことをするのか、この際、詳しく教えてほしいと思います。 その次にお伺いしたいことは、完成後の運営についてであります。 新しい図書館を建てますと、利用者の数は3倍にふえるとよく言われております。この数字が必ずしも当市の場合に当てはまるかどうかはわかりませんが、大幅にふえるということは確実だと思います。また、そうでなければなりません。建物も大きくなる、設備も大きくなる、そしてこの利用者数も大きくなるということになりますと、当然、運営の内容や方法も大きく変わってこなければなりません。教育委員会ではコンピューターを導入するということも考えているようですし、また、職員の数も相当数増員しなければならないでしょう。このようにサービスをより一層向上させるために、その運営をどのように充実させていくのか、具体的に教えていただきたいと思います。 次の質問は、環境汚染にかかわる水質検査についてであります。 きのうの質問で26番議員が地下水の保全条例の設置を提言しておりましたが、私もその必要性を強く感じております。市長は検討すると答えておりましたので、大きな期待を持つものであります。そこで、私は当面の問題点をとらえながら質問をいたしたいと思います。 当市は北上川や和賀川など豊かな水資源に恵まれ、その恩恵を受けながら暮らしております。そして、その水を活用したまちづくりを推進し、水に親しみながら保全していこうという姿勢が施策の中に生かされていることはすばらしいことであります。ところが、そうした活用や保護の施策は、ややもすれば大きな河川の方に目が向けられ、ひっそりとわき出ている地下水や山すそを流れるような小さな川などには配慮が少し足りないのではないかと感ずるのであります。その1つに、水質検査をしていないということが言えると思います。御存じのように、こんこんとわき出ている泉、地方によっては「すず」と呼ばれているものですが、大変多いのであります。すずの里としても名を高めた江釣子地区には七十数カ所もあると言われますし、奥羽山系を有する和賀町にも数多くあります。また、繁華街を目の前にしている幸町、通称「和野」というところなんですが、今なお豊富な地下水がわき出ております。そして、その一つ一つが昔から地域住民の暮らしの中に生き続け、まつわる伝説や歴史が受け継がれております。私は、これらのわき水に接していますと、この騒々しい世の中に、まだこんなに静かですばらしいところがあるのか、こんなに心を落ちつかせてくれるところが近くに残っていたのかとほっとするのであります。そして、このまま清らかなままで、いつまでもいつまでもこの風情を残してやりたいと思うのは、私だけではないんではないでしょうか。にもかかわらず、汚染の状態や汚濁防止の目安となるはずの水質検査を実施していないということは理解できないのであります。 今、これらわき水や井戸水は2つの大きな危機にさらされていると言われております。 1つは、開発の波によって水位が下がったり枯れてしまったりすることがあるということであります。区画整理事業や下水道工事などによっても影響があるんだそうであります。このような開発行為をストップさえすれば、この問題はすぐ解決できるのですが、文明社会を追い求め続ける以上、現実問題としてそれもできませんから、少しぐらいの犠牲は覚悟しなければならないかもしれません。しかし、せめて保存していかなければならないんだという認識を高めて、最大の配慮を払いながら開発するように願ってやみません。 もう一つは、汚染が予想以上に進んでいるんではなかろうかという心配であります。最近、検査を実施したという形跡がありませんから、確かな裏づけはありませんが、専門家たちに聞いてみますと、調べてみればはっきりするけれども、飲料水として利用できるわき水や井戸水は、多分、市内にはないだろうと言われております。それほど汚染が広がっているということであります。 また、12年ほど前になりますが、県の衛生研究所が、将来の地下資源利用の基礎資料にしたいということで江釣子地内の10カ所のわき水を検査したという記録が残っておりますが、それを見ましても、おおむね水質は良好ながらも、やはり飲料水には、その10カ所とも向かないとしております。当時でさえも飲めないということですから、今はどんなに進んでいるのか心配でなりません。そして、最近、半導体工場やメッキ工場などで使われているトリクロロエチレンとか、ドライクリーニングなどで油汚れを落とすために使っているテトラクロロエチレンと言われる化学物質が汚染源になっているというケースが全国的に騒がれております。この物質は内蔵や皮膚などに障害をもたらし、発がん性もあると言われている恐ろしいものであります。こんな物質まで、もしも市内のわき水に混入しているんではないかということを思うと、恐ろしくてなりません。こうした背景を思うとき、飲まないようにさえすれば安全なんだということになるわけですが、もし、この汚染されている地下水が、お米や野菜あるいは魚たちの栄養源になっているとすれば、飲まないようにしていても、間接的には口の中に入ってくることになるわけです。そして、それがたとえ微量であっても、ちりも積もれば大きくなるんですから、全く影響がないという保障はどこにもないのであります。そこで、私は定期的に検査をするべきだと思うのです。北上川や和賀川のようにきちっと状況をつかんでおくことによって、今後の汚染や汚濁の防止対策に大いに役立つものと思いますし、豊かな地下水の活用をこれから考える際の資料にもなると思います。そして、市民の健康を守りながら、この心安らぐ風情をきれいなままで後世に残してやりたいと思うのであります。また、同時に小さな川、せきと言った方がいいんでしょうか、山すその方に多く見られる小さな河川も調べておくべきだと思います。 昨年だったと思いますが、ある地域で、近くにできた産業廃棄物の埋立地から流れる排水で、その部落を通っている小川が汚染されてしまったと騒いだことがあります。現場に駆けつけてみますと、確かにそれが原因で汚染されているように見えるんですが、残念ながら、以前の水質データがないために比較するものがなく、汚染の進行やその因果関係についてははっきりすることが難しいということでうやむやになったことを思い出します。産業廃棄物にかかわる問題は、市ではなく県の対応になっているようですので、例として出すのは場違いかもしれませんが、要するに、市民の健康と安全を守るという視点に立って、埋立地にかかわらずいろいろな面で開発行為が行われる場合には、少なくとも周辺の小川について、その開発前の状態をしっかりと水質検査をして、そのデータをつかんでおくことが、後々のために大変重要なことだと思われます。果たして、市はこのことについてどのように考えておられるのか、所見を伺いたいと思います。 次に、商業の問題についてお伺いいたします。この問題については、きのう質問に立ちました39番議員が触れまして、言わんとしているところは大筋で似通っているのですが、私からは角度を変えて、いわゆる39番議員は商店街側の立場で質問しておりましたが、私は消費者の立場から質問をしたいと思います。 北上市内で商店街を形成しているところは幾つかありますが、本通りと諏訪町と新穀町にまたがっている十字路商店街は、古くから小売商業の集積地として発展を続け、地域住民の暮らしを支えてきた大変重要な商店街であります。私もこの近くに住んでいるものですから、時折利用させてもらっていますが、最近、どうもまちの様子がおかしいと感ずるのであります。私はそこで小売商売をしているわけでもありませんし、商店街の関係者でもありませんから、買い物客の一人として、あるいは消費者の一人としての立場から率直に感ずるままを申し上げるのですが、行くたびに、活気というんでしょうか、商売特有の生き生きとした雰囲気が全体から伝わってこないのであります。その上、最近、この十字路商店街の中心的な存在でありましたエンドーチェーンが閉店いたしましたことや、サンナードカギヤも大幅に縮小されて、今後どのようになっていくのか、その成り行きが心配なことも、このムードに拍車をかけているように思います。 こうした傾向は、この十字路商店街に限ったことではなくて、全国的に見ましても既存の地元商店街の活気は低下し、衰退の一途をたどっているところが大変多いということは、きのうの質問のやりとりでも明らかにされておりました。中小企業庁がことしの1月1日現在で調査した資料によりますと、全国の商店街のうち、91.5%の商店街が停滞または衰退の方向にあるとしております。これは5年前の調査より2.6%、そして10年前の調査より4.4%もふえているということですから、この景気のいい時代としては驚くべき数字なのであります。繁盛している商店街が、全国的に見ましてもわずかに1割にも満たない状態のものでありますから、我がまちの十字路商店街の傾向もいたし方のないことかもしれませんが、だからといって、これでいいんでしょうか。何とかしなければならないんではないでしょうかと寂しさが一層募ってくるのであります。 これまでの商店街づくりに対する行政の支援体制を私なりに考えてみますと、商店街自身の問題としてのとらえ方を重視し、その自主性を最大限に尊重しながら対応してきたように思います。ですから、どちらかというと、商店街の自助努力にゆだねるところが大変大きく、行政は受け身の体制でいる場合の方が多かったのではなかろうかと思われるのであります。しかし、今や時代は大きく変わって、大型店の進出や都市計画等による住宅の集積、あるいは工場の団地化などによって、人の流れも、そこに住む住民の意識も変わってきておりますので、もう商店街サイドだけの視点だけでは追いつけなくなったのではないか。市長はきのうの答弁の中で、商店街自身がどのようにしたいか検討してもらっているところだが、これからは市全体の中で取り組んでいかなければならないと思っていると言っております。まさしくそのとおりだと思います。全体の中で、他の施策と絡み合わせながら、この商店街づくりを展開していかなければならない時代に今来ているのではないかと思われてくるのであります。 そういう考えに立って、具体的にお尋ねをしていきたいと思います。 第1点目は、商店街に対する支援体制についてであります。 日本政府は、さきの第120回国会において特定商業集積法という法律を成立させました。これは、マスコミの報道によりますと、これからの商店街づくりは単に商業という面からだけ展開する時代ではなくなった。商業という枠を越えて、公共施設の整備事業などと絡ませて進めていかなければならない。そして、国の施策のもとに、地方自治体が先頭に立ってあらゆる面で積極的に支援体制を発揮していかなければならないということが強調されていると言われております。そのために国では、通産省ばかりではなくて、建設省と自治省をあわせて3省が協力し合いながら総合的に支援していこうという大変な力の入れようなのであります。縦割行政がお得意なお役所にしましては、横の連携を密にしながら取り組んでいこうということでありますから、これは大変すばらしい試みだと思います。そして、このことは裏を返せば、それほど既存の商店街というものは危機に直面している状況なんだということが言えるのではないでしょうか。この法制化を受けて、当然、市の支援体制もこの際見直して、強化していくべきだと思いますが、市の対応はどのようになるのか、具体的にお聞きいたしたいと思います。 私たち消費者から商店街というものを見た場合に、長い歴史を刻んだまちの顔という心理的な存在感も大変大きいのであります。ですから、日常生活の中にすっかりと溶け込んでおりますし、地域文化の中核としても大きなウエートを占めているのであります。どうか一日も早く支援体制を強化して、健康で魅力的なこの顔にしていただきますように願ってやみません。 さて、第2点目の質問ですが、商店街の振興整備の推進計画についてであります。 これも先ほどの法律の中で、地方自治体で早急に策定するようにとうたわれております。当市においては、来年までに策定されることになっております総合発展計画の中に当然うたわれてくるものとは思われますが、できれば、これほど深刻な状態に直面しているのでありますから、この際、別個に我がまちの商店街づくりはこうあるべきなんだという推進計画を早急に立てて取り組んでいくべきではないでしょうか。市全体の現状や施策の上に立って、しかもその地域に適した商店街を何カ所かを描きながら、21世紀にふさわしいまちづくりを推進していくという計画ならば、私たち消費者の心を打つことにもなろうし、そしてまたバックアップをしていこうという気持ちもわいてくるのではないかと思います。商店街ばかりではなくて、消費者を含めた地域住民の理解と協力を得ながら進めるために、市全体を見渡した推進計画をきちっとつくるべきだと思いますが、市のお考えをお聞きしたいと思います。 第3点目は北上ショッピングセンタービルにありましたエンドーチェーンの跡を公共的に利用する考えはないかということであります。 私たち消費者が求めている商店街というものは、単に物を求めるところだけでは物足りないというのは、御承知のとおりであります。それでは、この商店街というものをどういうふうにつくっていただきたいのかということでありますが、多種多様化の時代でありますから、これは大変難しく、個人個人によって差はあると思いますが、私個人の希望を言いますと、心を豊かにしてくれるまちであってほしい。もう少し理屈をつけて言いますと、文化と芸術がさりげなくまじり合って、しかもレジャーと教養をあわせもって楽しみながらショッピングをすることができる、そんなゆとりとはつらつとした活力が漂う商店街であってほしいと願うのであります。こうしたニーズにこたえるためにはいろんなことが考えられると思いますが、その一つに、文化施設とかイベント広場といったような公共的なものを、あのビルの全部または一部を使って整備をしたならどんなものでしょうか。関係者の弁によりますと、エンドーチェーン撤退後の跡利用についてはまだ決めかねているということですから、この機会に公共施設を設置することについて検討してみてはいかがかと思います。御所見をお伺いいたします。 4点目は、コミュニティーマート構想についてであります。 六、七年前だったと思いますが、旧北上市のまちづくりの目玉事業としてコミュニティーマート構想が華々しく発表されました。あの構想は多くの共感を呼んで、一時大変盛り上がったように見えたんですが、地元の意思統一ができていないという理由から、2年ほど前からピタッと影を潜めてしまいました。一体あの構想はその後どうなっているんでしょうか、その後の経過と現状をこの際お尋ねいたしたいと思います。 以上で私の質問を終わります。 ○議長(昆野市右ェ門君) 市長。   (市長 高橋盛吉君 登壇) ◎市長(高橋盛吉君) 及川洋一議員の御質問にお答えいたします。 まず、水質検査についてでありますが、水は命の源であり、私たち人間はもとより地球上のあらゆる生物にとって欠かすことができないものであります。当市においては、北上川、和賀川の豊富な水の恩恵を受けていることは、御指摘のとおりであります。また、江釣子・和賀地区に多く見られる湧水も同様でございます。岩手県は名水の指定をしており、市内では、江釣子地区では新渡戸観音泉、和賀地区では藤根の長清水の2カ所が指定を受けております。湧水等の地下水を飲用に供する場合は、水道法に基づく水質基準の検査を実施し、周辺の清潔保持等について定期的に点検を行い、管理することになっております。江釣子地区内では、現在、上水道が普及していることなどから、飲用水として使用されている湧水はないものと考えております。市としては、これらの湧水の水質検査等を実施してきておりませんが、清らかな水で人々が安らぎと潤いを得ることができる湧水等について、土地の所有者等を調査し、保存等について検討していかなければならないと考えております。 市内の河川、地下水の水質についてでありますが、環境基準の当てはめがなされている北上川、和賀川、飯豊川について、国及び県が定期的に水質調査を実施しており、その結果はおおむね良好な水質が保たれておるということでございます。その他の市内の中小河川等については、市として調査してきておりますのは、旧北上市内の地域内の8河川と10カ所の地下水を定期的に実施してきております。その結果は、中小河川については、下水道の普及促進が図られている地域については、普及とともに良好な状態に向かっております。その他の河川は、悪化はしておりませんけれども横ばいという状況でございます。江釣子・和賀地内では、これまで中小河川及び地下水についての水質調査について継続した調査を実施してきておりませんが、旧北上市と同様に、生活雑排水、工場排水等により、公共用水域の水質を監視することが必要であると考えられますので、必要な中小河川、地下水について調査を実施してまいりたいと考えております。 次に、商業問題について申し上げます。 商店街の活性化は、個性豊かな魅力あるまちづくりが肝要であり、個々の商店の活力発揮と新しい視点に立ったまちづくりを推進する必要があります。 まず、商店街への支援体制と推進計画については、本年5月制定された特定商業集積法による国の基本指針に基づいて、北上市としても特定商業集積整備基本構想を策定する中で、支援策についても具体的に検討してまいりたいと考えております。 諏訪町の北上ショッピングセンターについては、現在、商工会議所、諏訪町商店街と市が協力して、全フロアを利用するテナントを誘致するため努力しておるところでございます。市としてもそれに対する支援体制をとっており、現段階ではそれに重点を置いて、公共的利用については今のところ考えておりません。 次に、コミュニティーマート構想について申し上げます。 コミュニティーマート構想及び本通り2丁目地区の市街地再開発事業につきましては、計画を商店街に提示し、再三にわたり協議を行いましたが、地域の合意を得られず、今日に至っております。これからのまちづくりは、商店街全体の共同意識の醸成が重要であります。特に、本年度は商店街からの要請により意向調査事業に助成をいたしております。その調査により実態を把握するとともに、十字路商店街の自主的な振興策について協議を重ねながら支援してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(昆野市右ェ門君) 教育長。   (教育長 成瀬延晴君 登壇) ◎教育長(成瀬延晴君) 図書館建設について、御質問いただきました3点についてお答えいたします。 新館の建設計画に当たり、まず基本となることは、図書館の役割がどうあるべきかということであります。そこで、新館建設計画においては、図書館の役割を果たすために本などの資料、情報の収集、保存とその提供、また利用者と資料、情報を結びつけ、その学習機会を援助するための参考業務等のサービス、読書普及のための集会、行事を初め、市民に対する学習機会及び学習の場の提供などが基本的事項として挙げられます。こうした図書館の役割を果たすための基本構想は、市民の要求にこたえ得る教養、学習、集会など、広く生涯学習の拠点となる機能を持ち、読んだり、見たり、聞いたりすることのできる施設であり、設計のポイントは、親しみやすく、入りやすく、気軽に利用できる図書館の建設を目指してまいりたいと存じます。このために、奉仕、管理及び収蔵や利用者に対するサービス機能が十分に発揮できる、市民の期待にこたえ得る施設のあり方について、今後、建設懇話会の御意見を参考にし、建設計画を固めてまいりたいと存じます。 次に、懇話会の委員の選出については、幅広く市民が求める図書館への要望や期待を的確に把握し、それを新館建設に反映することが重要であると考え、知識経験者から4人、社会教育関係団体の代表者から4人、読書団体等の代表者から4人、図書館協議会委員から2人、市議会議員から1人、以上15名を教育委員会が委嘱したものであります。 3番目に、新図書館の運営について申し上げます。 現在、図書館サービスは、いつでも、どこでも、だれでもを目標として業務を行っておりますが、新館建設後もこの方針を継続いたします。御指摘のように、他の図書館の例では、新館建設時にはおおむね3倍程度の利用増という統計結果が出ております。これは、新館開館にあわせて資料の質的、量的充実を図っている結果と考えられます。中央図書館の開館に向けても、内容の充実はもとより、利用者のニーズに適切にこたえるよう、職員の研修を含め新図書館が北上市の中央図書館として十分機能するように運営してまいりたいと考えております。 以上であります。 ○議長(昆野市右ェ門君) 9番。 ◆9番(及川洋一君) 二、三再質問したいと思います。 まず、商店街づくりに関してなんですが、先ほど申し上げましたように、特定商業集積法という法律ができまして、国の支援体制が大幅に強化された。そして、そのことによって市の体制を見直すべきなんだ。その具体策を実はお尋ねしたのでありましたが、具体的な答弁ではなかったように思います。例えば、職員をふやすとか、あるいはプロジェクトチームをつくるとか、何か具体策があってもいいんじゃないでしょうか。商店街自身も大変苦しい実態で、深刻なようでありますし、私ら消費者サイドから見ましても、身を切られるような寂しさを感ずるのであります。まちを左右するような非常事態ではないかとさえ私は思っております。こんなときに当たって、もっと積極的な姿勢があってもいいかと思うんですが、もう一度、市長の御答弁をお願いしたいと思います。 それから、コミュニティーマート構想についてなんですが、あの構想ができた時点より大分時間的にたっているわけであります。その間にまちの状況も大分変わってきた。ですから、相当見直す必要があるんではないかと私は思うわけであります。そういうローリング等は考えていないでしょうか。 それから、図書館の問題についてなんですが、まず、懇話会のメンバーをお聞きしまして、何か新鮮味がないなというのが正直な実感であります。いわゆる幅広い利用者のために建てる図書館だという、今、教育長が申し上げられましたが、であれば、もっと幅広い層から、この懇話会のメンバーを選ぶべきじゃなかったんですか。例えばスポーツ関係者だとか、あるいは学生だとか。知識人とか社会教育団体とか、あるいは読書関係者だとか図書館関係者だとかということになれば、およそ形が見えるような気がするんです。もっとこれからの本当に新しい図書館なんだということを、私は必要な体制をつくるべきだと思うんですが、そのことについて所見を伺いたいと思います。 それぐらい、まずお願いします。 ○議長(昆野市右ェ門君) 市長。 ◎市長(高橋盛吉君) 及川議員の再質問にお答えいたします。 商店街、特に既存商店街の活性化については、これまでもその必要性を痛感していろいろな手だてをしてまいったわけでありますが、ただ、これはやはり行政が空回りするのではなくて、商店街自体の意向をはっきりと確認して取り組まないと実りがないという経験から、商店街の意向をできるだけ早く出してもらいたい。そのための助成もしますと、こういうことになっておるわけであります。それから、具体的な支援ということは、当然、この推進計画等をつくる中で、先ほど御指摘のありました、場合によっては公共的な施設の配置等も含めて具体策を検討していく必要があるというふうに考えております。 コミュニティーマート構想につきましては、これまでも申し上げたような経緯でそのままに推移しておるわけでありますが、しかし、膨大な資料でもありますので、これは今後の検討の中でも生かしていけるものは生かしていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(昆野市右ェ門君) 教育長。 ◎教育長(成瀬延晴君) お尋ねの図書館建設懇話会のメンバーの構成についてでございますが、御指摘の点もございますけれども、限られた人数の中で、その中には社会教育関係、学校教育関係、婦人団体、青年団体、PTAと、そういう方々が含まれているわけで、御指摘の、要するに幅広い範囲における構成員ということで、この15名の方々で十分カバーしていただけるのではないかと、そのように考えております。 ○議長(昆野市右ェ門君) 9番。 ◆9番(及川洋一君) もう1点だけ市長にお尋ねいたします。 なお、実は積極的な御答弁を期待するわけなんですが、商店街の活性化についてであります。先ほど申し上げました特定商業集積法という法律は、たしか5月ごろできたと思います。この内容によりますと、国で決めた基本指針に基づいて市町村が基本構想を立ててやるということになっております。そして、やる手段において、商業者いわゆる商業施設とか、その基盤施設等を具体的に煮詰めていくんだと、こういうふうになっている。ですから、今までの市の対応とは若干変わらなければならない。しかも、国の指針ができたのは6月の12日なんです。それも何カ月たっていますか。私は、もっと積極的に、この法律ができたんですから、対応していくべきだと思うんですが、もう一度お答えをいただきたいと思います。 ○議長(昆野市右ェ門君) 市長。 ◎市長(高橋盛吉君) 大店法の緩和改正に対応して、通産あるいは建設省等、いろいろ既存商店街の活性化のための施策を打ち出してきておりますので、その一環が通産省の法律でありますので、これは十分受けとめて、その制度を活用するように努力してまいりたいというふうに思います。しかし、どんな制度ができても、基本は、やはり商店街自体の意欲ということが基本になるわけでありますので、それを十分醸成しながら取り組んでまいりたいというふうに思います。 ○議長(昆野市右ェ門君) 9番及川洋一君の質問を終結いたします。 休憩いたします。      午前10時55分 休憩---------------------------------------      午前11時29分 再開 ○議長(昆野市右ェ門君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 教育長。 ◎教育長(成瀬延晴君) 先ほどの懇話会のメンバーの答弁中、定数15人、市会議員から1名を委嘱したと申し上げましたが、これに誤りがございましたので、訂正をいたします。 定数16人、市会議員から2名を御委嘱申し上げたいというように御訂正をお願いいたします。 以上です。---------------------------------------
    ○議長(昆野市右ェ門君) 17番藤枝孝男君。   (17番 藤枝孝男君 登壇) ◆17番(藤枝孝男君) 私は、さきに通告いたしておりました事項について、順を追って御質問申し上げます。 その第1点は、新市総合開発計画土地利用計画及び都市基本計画の策定とその進捗状況についてがテーマでございます。 さきの臨時議会における市長の所信表明及び5月臨時議会における予算説明の際、21世紀に向けた理想都市建設への指針となるもので、新市のまちづくりを計画的に進めるため、少なくとも10年から20年を見越した計画ということで、一般会計にこれら3計画の策定費として3,320万円の計上がなされました。 質問の第1点は、策定の基礎となるグランド・デザインの基本的方向は何であるかでございます。いわゆる多極分散法に基づく諸機能の受け入れ地域としての諸条件整備として、既に国の指定を受けているテクノポリス、物流ネットワークシティー、グリーントピア構想、さらに新たな地域指定として積極的な取り組みをしているテレトピア構想などが、そのグランド・デザインの基本ベースと思われます。その他、例えばジャパンコリドールプランなど国に提案されている資料等の東北の開発に対する膨大な内容は、21世紀の理想都市建設計画の参考資料として大いに活用し得るものと思料されますが、市長の御所見をお伺いいたします。 質問の第2点、計画策定の方法、これは委託になるのか、自主政策になるのかでございます。及び第3点、計画完成及び提示の時期について。 以上2点については、8月30日付某新聞に詳細に発表になりましたので、ここでは確認を兼ねて質問いたします。 計画期間は、基本構想の基準年次が2年、目標年次が22年、基本計画は平成4年度から平成12年度、実施計画は3カ年計画で、毎年ローリング方式で策定。 計画決定は、市基本構想等審議会に諮問、答申に基づき市議会で議決。 基本計画は同審議会に諮問、答申に基づき庁議で決定。 実施計画は庁議で決定する。 計画策定作業期間は、基本構想が平成3年8月から4年の6月。 基本計画は、平成3年8月から4年9月。 実施計画は、毎年10月から12月までを予定。 計画素案は、市の助役、部長等で構成する市総合発展計画策定委員会で策定すると、このように報道されております。 なお、国土利用計画の計画期間は、基準年次が2年、中間年次が7年、目標年次が12年。 計画は、市議会の議決を得て決定する。 計画策定作業期間は、平成3年8月から4年12月。 計画素案は、市土地利用対策委員会で策定する。 都市基本計画の計画期間は、基準年次が2年、中間年次が12年、目標年次が22年。 計画は都市計画審議会に諮問、答申に基づき庁議で決定。 計画策定作業期間は、平成3年9月から5年3月まで。 総合発展計画、国土利用計画、農業振興地域整備計画との整合性を図って計画素案を策定すると、こう述べられております。 なお、農業振興地域整備計画の計画期間は、基準年次が2年、計画初年度が5年、目標年度は13年。 計画は知事の認可を得て決定する。 計画策定期間は、平成4年4月から6年3月。 計画素案は農業振興地域整備促進協議会で策定する。 以上のように報道されておるわけですが、それぞれの内容に間違いないか、御質問申し上げます。 質問の第2点、企業誘致の現状と今後の誘致構想についてをテーマとし、順を追って御質問いたします。 1、市内の誘致企業数及び業種別数はどうなっているのか。 2、これら企業に就労する労働者数及び男女別労働者数はいかがか。 3、産業構造の変化に対する今後の企業誘致対策をどうするのか。 特に、3の質問について、具体的に質問申し上げます。 昨日の質問の中にもありましたんですが、現在の労働力不足は深刻化する一方であり、特に昨今の地場企業は労働者の高齢化がますます加速する状態にあり、誘致企業間においても重大な問題として認識されていることは、周知の事実であります。市長もこれら実情に対処する施策として、若者向けニュータウンの造成、Uターン対策として東京事務所の開設など、まことにユニークな対策を講じながら鋭意御努力されているところでございますが、期待される生産年齢人口の減少が問題になりつつあることは否めない事実でございます。そしてまた、企業誘致の今後については相当慎重に対処すべき状況にあると推測されますので、産業構造の変化に伴う誘致方法について、市長はどのような考察をなされるつもりなのか、御質問いたします。 その1つとして、従来型の企業そのものの誘致と違いまして、研究開発型企業の誘致、特にそれのアクションをとられているのかどうか。 2つ目は、第2次産業における研究開発あるいは企画、販売部門等及び情報、デザイン部門等、企業内部の組織分散可能な部門の誘致についてお考えがあるのかどうか。 この1、2を計画実施する手段として、新たな団地構想と環境整備を計画するお考えの有無について。 このことは、新北上市建設に対するグランド・デザインが対応すべき重要な問題であり、社会経済的変化、要因に即して対処していかなければならない現象としてとらえた次第でございます。どうか、市長の高邁な判断力と強力な指導力により、高次都市機能整備の実現について熱意ある御回答を期待するものであります。 以上をもって私の質問を終わります。 ○議長(昆野市右ェ門君) 市長。   (市長 高橋盛吉君 登壇) ◎市長(高橋盛吉君) 藤枝孝男議員の御質問にお答えいたします。 まず、新市の総合計画等の策定についてでありますが、新しい北上市の総合計画、国土利用計画、都市基本計画及び農業振興地域整備計画を策定するため、現在、その準備を進めているところでありますが、策定に当たりましては、第四次全国総合開発計画、東北開発促進計画などの国の計画や岩手県総合発展計画等の県計画との整合性に十分配慮するとともに、お話のありましたジャパンコリドールプランや東北インテリジェント・コスモス構想などの地域開発に関する提言も大いに参考にいたしたいというふうに考えております。 私が6月議会における所信表明で、首都機能や研究開発機能の分散の動向を視野に入れてまちづくりを考えていく必要があるという趣旨のことを申し上げたのも、この考え方に基づくものでございます。計画策定の方法についてでありますが、策定の段階でシンクタンク等に委託をすることが必要であるというふうに考えておりますが、これはすべてを任せるというものではありませんで、市がまず策定の方針を示した上で、計画のノウハウや内外の情報の提供などを受けながら、内部的に十分検討して、その上で取りまとめを協力してやってもらうと、こういう考え方でございます。 計画完成及び提示の時期でありますが、計画期間及び計画策定作業期間等については、御発言のとおりの内容、順序になっております。それぞれの計画が相互に関連しておりますことから、十分調整を図りながら同時並行で進むことになりますので、作業が大変集中しますが、議員各位を初め関係機関、団体等の協力をいただきながら、スケジュールどおり完成するように努力してまいりたいと考えております。 次に、産業構造の変化に対する今後の企業誘致対策でありますが、特に、研究開発型企業の誘致についてお答えいたします。 北上市はこれまで工業振興を地域発展の方策として努力してまいり、市独自で大規模な工業団地を造成し、積極的に企業誘致を進めてまいったところであります。その結果、先端技術産業を中心とする企業の集積が県内随一となり、北上川流域テクノポリス圏域の中核となっているところであります。 御質問の研究開発型企業の誘致についてでありますが、北上市が今後も工業都市を目指したまちづくりを推進するためには、製造部門の立地に加えて、研究開発や商品企画等ソフト戦略部門の誘致を図ることが一層重要になってまいるわけでありまして、今後、研究開発型企業の誘致について積極的に努力してまいりたいと考えております。 次に、第2次産業における研究開発等の部門の誘致についてでありますが、御指摘のとおり、産業構造も重厚長大の資源消費型産業から軽薄短小の知識集約型商品価値型産業へと変化しており、物中心の経済から、知識、サービス中心の経済へ向かい、ソフト化現象が進行してきております。こうした中で、通産省は昭和63年にいわゆる頭脳立地法を定めるなどして、ソフト産業や情報産業の地方分散を図っているところであります。市といたしましても、このような国の方向に対応して地域の産業の高度化を図るため、産業の頭脳部分の集積に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 次に、新たな団地構想の計画についてでありますが、当面は、現在実施中の北上南部工業団地及び後藤野工業団地の整備に努力しているところであります。なお、将来については次の段階で考える時期が来るというふうに思っております。 産業構造の変化に対応して、当市の都市成長の原動力を保つためには、ソフトウエア産業及び研究開発型企業の集積が必要であります。そこで、これらの企業を受け入れるために、ソフトパーク構想の策定について、今、検討しておる段階でありますので、その成果等をもとにして新たなソフト部門の団地計画も具体化するように努めてまいりたいと考えております。 その他につきましては、担当部長に答弁をいたさせます。 ○議長(昆野市右ェ門君) 産業部長。   (産業部長 小原教雄君 登壇) ◎産業部長(小原教雄君) 藤枝孝男議員の、企業誘致の現状ということで、1点目の市内の誘致企業数及び業種別数はどうなっているかということでございますが、北上市における誘致企業数は、平成3年4月1日現在、110社でございます。その業種別内訳は、一般機械19社、卸小売9社、精密機械8社、電気・化学・輸送など21社、鉄鋼6社、プラスチック・金属製品など20社、その他繊維・パルプなど27社、合計110社となっております。 2点目の誘致企業に就労する労働者数及び男女別労働者数についてでございますが、労働者数は、平成2年10月企業調査結果で合計9,534人、内訳は、男7,123人、女2,411人となっております。 以上、藤枝議員の質問に対する答弁といたします。 ○議長(昆野市右ェ門君) 17番。 ◆17番(藤枝孝男君) 1点だけ再質問申し上げます。 いわゆる今後の企業誘致に絡む問題として、先ほど市長からもジャパンコリドールプラン等の資料、内容も参考にしてというお話もございましたし、そこで、北上川流域を含むあの膨大な計画等を見ますと、例えば東北大学とかあるいは岩手大学、これらの大学のいわゆる知的な面のといいましょうか、あるいは高度、テクノポリスのような、そういう形の助成を得ながらという一つの構想等をあるいはつくりながら、そういうこともお考えになってのお話だったんでしょうか、それを1点だけ質問いたします。 ○議長(昆野市右ェ門君) 市長。 ◎市長(高橋盛吉君) 例えば、コリドールプランにおきましては、これは北上市という限定ではありませんで、北上川流域の広大な平野、将来の日本の研究開発の基地になり得ると。筑波学園都市、それから建設省の関西学園都市、そして北上学園都市と、この三大基地が、21世紀の技術日本の基礎を支えていくんだという趣旨の提案でありまして、これは大変貴重な提案でありますので、十分これらの提案に沿ったような対応、努力をしていく必要があるというふうに思っております。しかし、具体性はまだ全くないわけでありますので、これをどのように各省の制度に結びつけていくかという問題があるわけでありますので、その間に、御指摘のような大学の先生、あるいは各省の意見等も聞きながら取り組んでまいる必要があるというふうに思っております。 ○議長(昆野市右ェ門君) 17番藤枝孝男君の質問を終結いたします。 休憩いたします。      午前11時53分 休憩---------------------------------------      午後1時3分 再開 ○議長(昆野市右ェ門君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 31番浅田哲心君。   (31番 浅田哲心君 登壇) ◆31番(浅田哲心君) さきに通告しておりました順に従いまして質問いたします。 まず、夏油高原マラソン大会についてお伺いいたします。 岩崎城運動公園の陸上競技場を起点に鬼翔平を目指して力走する夏油高原マラソンも、当初、500人台の参加者から毎年増加し、また第5回大会には岩崎鬼剣舞の踊り手をマラソンランナーとして表現したシンボルマークを制定するなど、役場当局初め関係者の御尽力により第7回目を迎えたことしは、1,662人の参加者申し込みがあったと伺っており、深く感謝しておるところであります。ただ、選手の皆さんには、準備、休憩などをする施設がないため大変不便をかけていると考えておりますが、体育館建設はどのようになっているものか。また、今後、市内の大堤公園に隣接する大規模な総合運動公園が完成された後は、この大会は継続されないのではないかとのうわさなどを聞くわけでありますが、市長の御所見をお伺いいたします。 さて、次に大会規模のことでありますが、参加者数1,000人前後は何とか動員されるとしても、2,000人以上の大会にすることは容易でないというようなことをよく聞くわけであります。ちなみに、全国マラソンなどの情報誌「シティ・ランナー」7月号によりますと、昨年度の5月より10月の全国内マラソン大会110カ所のガイドでは、2,000人以上の大会は13カ所ぐらいでありまして、1,000人以下の大会が大部分であります。そこで、2,000人以上の大会にするためには、さまざまな新しい企画をやらなければならないと考えます。私は、その一つに一流選手の招待があるのではないかと考えます。例えば、今回、世界陸上選手権大会に出場された専大北上出身の熊谷選手招待であるとか、いずれ、一流選手を取り巻くいろいろな関係で大勢のランナーの参加が予想されるわけでありますが、市長の御所見をお伺いいたします。 次に、生態系にやさしい河川づくりについてお伺いいたします。 来るべき21世紀を展望し、さらに飛躍的な新市の発展を図るため策定された和賀町の「水と親しむ地域づくり計画」の中には、水と水辺を生かしたアメニティの形成、さらには魚類が自由に上れるような川の姿を取り戻すため、水質の浄化はもちろんのこと、水や水辺の生態系にも目を向けながら、動植物が多く生息できるような環境づくりを推進するということが述べられております。 さて、このような中で、夏油川関係につきましては、昨年12月には、待望久しかった入畑ダムが完成しました。また、右岸には展望台が整備され、今年4月からはダムのライトアップが始まるなど、ダム周辺を呼称する鬼翔平はまさに地域活性化のシンボルであり、関係当局の御努力に対し深く感謝しておるところであります。しかしながら、一方、魚類への対応については、案外にそのまま推移してきたのではないかとも考えられます。ところが、たまたま去る6月26日と記憶しておりますが、岩手日報に「既設ダムに魚道づくり」、「生態系にやさしい川に」というようなタイトルで、建設省は新設ダムに取りつけていた魚道を、既存のダムやせきにも積極的に設置していく。ただ、当面は地域のシンボルとなっているような有名な河川を選んでモデル事業として指定し、魚道を取りつけし、その後、指定を全国に広げていく考えと報ぜられております。年月のかかることではありますが、あるいは入畑ダムなども関係あるとも受けとられる報道がなされており、地域としては非常に関心を持っておりますが、このことについてどのように受けとめられておられるものか、市長の御所見をお伺いいたします。 次に、実は岩崎城跡の下に、岩崎橋より入畑ダムの区間ですが、およそ10カ所程度の川の堰堤があり、そのうち、魚が自由に通れる正規の魚道は岩崎橋下流1カ所だけであり、毎年、県内県外から来る釣り人人口が急増していく状況にあり、このままであれば、魚がいない堰堤区間が出てくるのではないかとの地域の心配から、既設の堰堤に魚道の早期整備を質問した経緯がありますが、図らずも今回、河川管理者であります建設省より、ダムのある河川に魚道取りつけを積極的に推進していくことが報道されたばかりであります。そこで、入畑ダム下流の堰堤に魚道を取りつけするための折衝については最もよい時期であると考えられます。遠く太平洋から上ってくる魚も心配なく入畑ダム近くまで上れるよう、魚道の早急な整備こそ、水と親しむ地域づくりに非常に大事なことであると考えるわけでありますが、市長の御所見をお伺いいたしまして、質問を終わります。 ○議長(昆野市右ェ門君) 市長。   (市長 高橋盛吉君 登壇) ◎市長(高橋盛吉君) 浅田哲心議員の御質問にお答えいたします。 まず、夏油高原マラソンでありますが、これはスポーツの振興とともに夏油高原の大自然と温泉郷を広く紹介する目的のもとに、昭和60年から開始されておるのであります。大会は年々参加者が多くなり、去る6月23日に開催された第7回の大会においては、県内外から1,660名の参加を得て盛大に開催され、大きな成果をおさめておるところであります。今後も体育館の建設等受け入れ態勢の整備を図りながら、内容の充実に努めてまいる考えでありまして、総合運動公園の建設いかんにかかわらず、継続していく考えでございます。また、一流選手の招待につきましては、当大会の協力団体であります体育協会等とも十分協議しながら、前向きに検討してまいりたいと考えております。 次に、河川の整備と生態系との関連でありますが、河川の防災対策としてダム等の建設工事は重要でございますが、反面、この影響により上流での淡水魚等の生育保護が難しくなり、年々減少の傾向にありますことは十分承知しておるところであります。市といたしましては、この対策として、魚道の整備について県に対し要望を重ねてきておりまして、既存の護岸並びに落差工等につきましては、平成2年度から計画的に整備が進められているところであります。入畑ダム等の魚道の設置についてでありますが、このダムは県営の多目的ダムであり、全国的には、標高15メートル以上のダムの例を見ますと、四国の吉野川に建設されました堤高24メートルの池田ダムの1カ所だけということであります。この池田ダムは、貯水位で下流水位との差が非常に小さく、水質も良好であり、また漁業権等の関係もあり設置されたと聞いております。入畑ダムは堤高80メートルで、貯水位と下流水位の差が75メートルもり、ダム機能並びに技術的な面から設置が難しいと言われております。また、近く着工される北本内ダムにつきましても、入畑ダムとほぼ同規模であることから、これも魚道の設置は難しいと言われております。 最近、建設省ではやさしい河川づくりの一環として魚道の整備について検討されており、当市としましても、水質の浄化はもちろんのこと、水と水辺の生態系に目を向けながら、河川環境づくりの推進に努力してまいりたいと考えております。 次に、生態系にやさしい河川づくりについてでありますが、河川の環境維持保全、内水面における水産物資源の保全等に関する普及啓蒙を行いながら、河川流域における資源の活用を促進し、あわせて内水面漁業の健全な発展と地域の活性化を図ってきているところであります。国も来年度から主要河川でモデル事業として生態系にやさしい川づくりを行い、魚が上りやすい川を自然保護の象徴としたいとしているようであります。これまでに魚道の設置が行われましたところは、和賀川瀬畑橋下流と夏油川岩崎橋下流の2カ所であります。特に、夏油川には数多くの落差工があります。御提案の箇所を含めまして、今後、魚道の設置について関係者と協議を重ねながら、国・県に対して要望してまいりたいと考えております。 以上であります。 ○議長(昆野市右ェ門君) 31番。 ◆31番(浅田哲心君) 1点だけ再質問いたしまして、終わりたいと思います。 ただいま、質問の答弁の中で体育館の整備ということを伺ったわけでございますが、この体育館につきましては、いずれ、夏油高原マラソンでの使用に限らず、いろいろと市民の体力づくり、あるいは市民の交流の場として非常に大事な施設であるというふうに考えてございまして、早急な建設を望むわけでございますが、もし、スケジュールあるいは規模などについて、お聞かせいただける範囲で結構でございますが、お伺いして、終わりとしたいと思います。 ○議長(昆野市右ェ門君) 和賀支所長。 ◎和賀支所長(堀内三郎君) 岩崎城運動公園の体育館の建設の件についてでございますが、岩崎城運動公園の体育館建設計画については、これは都市計画課と協議しておりますが、本年度中に岩崎城運動公園全体の都市計画の用途指定の面積の見直しと体育館建設の基本設計、これは予算化しておりますので、この基本設計をして、そして、平成4年度には実施設計の上に都市計画事業の認可申請をして、平成5年から3カ年計画で事業を実施する計画であります。規模については、これから基本設計段階で設計コンペ関係をやって、それで決定していきたい。この計画については、合併の継承事業でありまして、新市の5カ年の建設計画にものっております。 以上でございます。 ○議長(昆野市右ェ門君) 休憩いたします。      午後2時22分 休憩---------------------------------------      午後2時23分 再開 ○議長(昆野市右ェ門君) 再開いたします。 31番浅田哲心君の質問を終結いたします。--------------------------------------- ○議長(昆野市右ェ門君) 16番菊池昭君。   (16番 菊池 昭君 登壇) ◆16番(菊池昭君) さきに通告しておりました項目について、順次質問いたします。 最初に、全国高校総合体育大会主会場の誘致についてであります。 昨年、宮城県において当大会が開催されました。2週間余りの大会中の選手、競技役員、補助具らの参加は約5万4,000人、観客は60万人余りで、宿泊客など経済的波及効果があったと報じられております。市長は、平成3年5月の第2回北上市議会臨時会の施政方針演説の中で、平成11年にインターハイが岩手県において開催される見通しなので、主会場の受け入れを考慮しながら、市民のスポーツ拠点として総合運動公園の整備を図っていくと表明されました。さらに、県下に先駆けて6月下旬に県と県教育委員会に陳情し、7月初めには県議会に請願書を提出して、主会場の誘致運動を展開しております。また、9月4日には市、市教委、市議会、市体協、市地域婦人団体協議会等83関係機関団体の代表で構成された誘致促進協議会を設立させ、市民一丸となって運動を展開するなど、積極的に促進されております。過日、市長から行政報告もあり、心から敬意を表する次第です。北上市の誘致運動表明後、花巻市、盛岡市、さらに昨日9月10日には雫石町も名のりを上げました。熾烈な誘致合戦が繰り広げられると思いますが、先手必勝のことわざのとおり、絶対に誘致しなければならないと思います。北上市総合運動公園基本計画が旧北上市において策定され、新市建設計画にも盛り込まれており、他市より一歩先んじているように思われますが、不安でなりません。今後、残された1年足らずの期間にたくさんの課題があると思いますが、次の3点について質問いたします。 第1点、総合運動公園とのかかわりについてであります。 総合運動公園基本計画書によると、陸上競技場の規格は、日本学生陸上競技対抗選手権大会や国際的競技会に対応できる第1種公認規格とするとなっており、新市建設計画書にも盛り込まれております。この規格で主会場として対応できるのか。また、都市計画の決定時期と着工時期の見通しについてお伺いします。 第2点、誘致運動の進め方であります。 盛岡市、花巻市、雫石町と誘致合戦を今後続けられると思われますが、これからは促進協議会が中心となって市民運動やPR活動に活躍されると思います。県議会、県教育委員会、県体協、高体連等の関係役員や職員に対しての個別折衝についてどのような方法で促進していくのか、お伺いします。 第3点、近隣市町村との連携について。 このような大規模の大会になりますと、会場の設営、運営や交通整理、宿泊など、また、マスゲームにも多数の人員を要するので、北上市単独では高校生の充足は無理と思いますが、誘致に向けて近隣市町村に協力要請して連携を保って促進するお考えはないか、お伺いします。 次に、交通安全対策について質問いたします。 最近、新聞・テレビ等で毎日交通事故について報道されております。去る8月31日の夜、盛岡市内で歩行中の老人が乗用車にはねられ、死亡しました。ことしに入って県内の交通事故による死亡者は100人目で、この15年間に最悪だった昨年より14日も早く年間死者が過去最高を記録しました。昭和48年以降では、49年、50年に次ぐ異常なペースで、その後も9月9日まで9人の死者が出ました。県交通安全対策協議会長の県知事から、県内全域に交通事故非常事態宣言が発令されました。まさに第2次交通戦争の様相を濃くしており、県警は監視体制を一層強化し、事故抑止に対処すると報じております。北上署管内における交通事故の件数は、9月5日現在、死者が8人と、前年同期を2人上回っており、8月の交通人身事故は44件で、前年より17件も増加し、このうち死者が1名、傷者が50人で、8月末までの累計では234件と前年より18件も増加しております。事故の形態を見ると、8件の死亡事故のうち、歩行者が犠牲になった事故が4件で、2件は自転車に乗った人がはねられて死亡しております。また、8月末までの飲酒運転による検挙者は139件、無免許23件、速度違反に至っては636件、信号無視も169件とおびただしい数字です。これら交通七悪の違反件数を合わせると延べ2,000件近い数字になり、事故の発生とあわせ、まさに憂慮すべき事態であります。 そこで、次の3点についてお伺いいたします。 第1点、交通安全施設の整備についてであります。 市内の道路整備につきましては、都市計画等によって着々と整備されておりますが、市道整備に伴う交通安全施設の整備についてお伺いします。 去る8月30日の岩手日々新聞に「魔の交差点、注意を」の見出しが掲載されました。これは北上市工業団地内の市道と、通称産業道路が交差する交差点で、信号が設置されておらず、以前から出合い頭の事故が絶えませんでした。団地内の会社からも要望され、県には3年ほど前から信号機の設置を働きかけ、近く設置が決まっているやさき、8月20日についに死亡事故が発生しました。事態を重く見た地元の交通安全協会飯豊分会では、これ以上事故や犠牲者を出さないようにと、危険箇所を知らせる広報看板を設置したと報じておりました。これは1例でありますが、新設される市道に伴う危険箇所が多く見受けられますので、早急に道路標識や安全標識等の設置を図り、今後は新設道路や道路改良整備等を施行するときには、事前に道路管理者と公安委員会が協議して、道路の供用開始時には安全施設が整備されないものか、また、現在までどのような対応をしてきているのか、あわせてお伺いいたします。 第2点、冬期の交通安全対策についてであります。 前段でも申し上げたとおり、交通事故が激増しております。3市町村の合併により広範囲な面積になりました当市において、冬期のスリップ事故や積雪による交通事故の多発が懸念されます。そこで、現在、ことしの冬の除雪計画の策定がなされているか、また、脱スパイクタイヤ対策、スタッドレスタイヤの普及、初期除雪の徹底、歩道除雪の推進等について、除雪機械、凍結防止剤散布車、坂道・カーブの標識や砂箱、凍結防止剤置き場の設置と除雪車等の整備拡充計画とスタッドレスタイヤの普及率を前年比でお示しをお願いいたします。 第3点、交通安全の啓発について。 交通安全施設の整備や交通取り締まりを強化し、交通事故防止の抑制に懸命に努力されているところでありますが、いまだに事故は多発しております。ことしの死亡事故の特徴は、1つは、スピード違反による事故の多発で、昨年は2件だけだったが、80キロを超す違反での事故が、これは高速道路を除きますが、12件も発生するなど、無謀運転が目立っております。 2つ目は、運転者の死者の増加、これは車対車等の事故が減って、逆に車単独の事故が増加し、約3分の1を占めております。 3つ目は、青少年ドライバーの事故が依然として多いことです。これは16歳から24歳までと報道されております。これらのことからもおわかりのとおり、人命の尊重の意識や運転者のモラルが低いことです。これらの意識を向上させるには、いろいろな方法や対策がなされていると思いますが、次の3点についてお伺いします。 毎年実施されている交通安全旬間等には、広報やチラシなどによって、各家庭に配布され啓蒙されておりますが、それ以外の発行、掲載状況についてどのようになされているのか。 次に、高齢者や飲酒運転者等の事故防止について、市主催の会合、例えば区長会議、民生委員などの各種会合で、各地区や家庭に交通事故防止についての啓蒙、啓発の依頼や指導状況はどうか。また、小中学校における正しい歩行や自転車の走行、思いやりの心を植えつける情操教育など、交通事故防止についての指導状況についてお伺いします。 最後に、黒沢尻西部土地区画整理事業について質問いたします。 この事業は、総合発展計画に基づき、昭和55年から調査を実施し、昭和62年度から現地説明会に入り、推進協議会を発足し、組合を設立、役員の選任をして、今日まで精力的に着々と推進に努められております。つきまして、次の3件について質問いたします。 第1点、計画どおり実施されているのか。当初、計画されたスケジュールどおり実施されているか、計画に対する進捗状況はどうか、あわせてお伺いします。 第2点、説明会等での住民の反応はどうか。組合設立後、総会や説明会が開催されたと思いますが、二、三質問いたします。仮換地説明会の回数、人員、出席率、また主な問題点はなかったか。計画や移転等の同意率はどうか、お伺いします。 第3点、第2工区についてであります。去る6月の定例会でも柴田議員から御指摘がありましたとおり、最近、特にアパートや住宅がどんどん建設されております。さらに、下水道工事も着工され、第2工区の住民の方々は、今後、区画整理事業が難しくなり、多額の事業費になるのではと心配しております。第2工区の調査の時期と、これからの建築物に対する規制ができないか、あわせてお伺いします。このことについては、6月定例議会で建設部長から関連の答弁がなされておりますが、確認とその後の進展はなかったかについて、重ねてお伺いします。 これで私の質問を終わります。 ○議長(昆野市右ェ門君) 市長。   (市長 高橋盛吉君 登壇) ◎市長(高橋盛吉君) 菊池昭議員の御質問にお答えいたします。 全国高等学校総合体育大会主会場誘致についてでありますが、今議会冒頭の行政報告の中でも申し上げましたが、平成11年に岩手県で開催が内定しているいわゆるインターハイの主会場を誘致すべく運動を展開しているところであります。これと総合運動公園とのかかわりについての御質問でございますが、計画を進めております総合運動公園の陸上競技場は、第1種公認規格のものを整備することとしておりまして、これを主会場に当てようとするものであります。第1種の公認競技場の規格は、1周の距離400メートル8コースとし、メーンスタンド観覧席5,000人以上収容し得ること。トラック、フィールド舗装剤として、全天候舗装の施設を要すること。隣接して補助競技場またはこれに相当する多目的広場が必要であること等の要件があります。今、計画している施設は、当然これらの要件をすべてクリアするもので検討しており、これが達成しますと、全日本陸上競技選手権大会、国民体育大会、全日本学生陸上選手権大会等々、その他国際的な競技にも使用し得る施設になるわけであります。 着工の時期でありますが、新市建設計画でも示しておるとおり、来年度からインターハイ主会場として必要な施設から着手し、残る計画についても順次計画的に整備を進めてまいる所存であります。財源についての御質問もありましたが、実施計画を組む段階でよく調査検討し、有利な財源確保に工夫を凝らして実施してまいりたいと考えております。 次に、誘致運動の進め方でありますが、ほかにもかなり誘致について動いておるところでもありますので、北上会場の有利性をよく説明し得る詳細な資料を作成し、随時適切な機会をとらえ、関係筋に対し強力に陳情要請してまいりたいと存じます。また、市民が一体となった運動の展開が必要でありますので、さきに結成された促進協議会を推進母体として、市民総参加の主会場誘致に向け取り組んでまいります。 次に、近隣市町村との連携についてでありますが、誘致運動を展開するためには、湯田町、沢内村にも協力要請をしてまいりたいと考えておりますし、了解が得られるならば、県高体連の一つのブロックである水北地区の市町村にも協力要請をお願いいたしたいと考えております。そのことにより、御提言のありました宿泊施設、マスゲームに参加する高校生の確保等は容易に解決できるものであり、理解が得られるように努力してまいりたいと考えております。 交通安全対策についてでありますが、御指摘のとおり、今年度に入っての交通事故の発生状況は、関係機関、団体の懸命な努力にもかかわらず、第二次交通戦争と言われるほど最悪の事態に直面しております。岩手県交通安全対策協議会は、9月5日、県民一人一人の交通安全に対する自覚と実践を高めるため、6日間の交通事故非常事態宣言を発表し、交通事故防止に特段の努力と協力を呼びかけております。当市といたしましても、警察、交通安全協会等の関係機関、団体と連携をとりながら、交通安全意識の高揚のための啓発運動を展開しているところであります。 交通安全施設の整備についてでございますが、道路を新設する場合、新設道路の供用開始と同時に信号機、規制標識等が設置できるよう、道路施行計画に基づいて公安委員会に対して要望し、協議しておりますが、予算が伴うことから、同時設置となっていないのが現状でございます。今後も危険箇所については早急に設置するよう要望してまいります。また、交通安全施設等の総点検において、各地区より要望のありました箇所につきましては、交通安全関係団体が各所を巡回点検し、改善要望書を県経由で公安委員会と道路管理者に提出いたしております。 冬期の除雪計画につきましては、それぞれのところで対応することとしております。凍結防止剤散布車は保有しておりませんが、除雪車等は昨年と同じ配備となっており、整備台数は現在30台となっております。また、坂道には砂箱を約20カ所に設置いたしており、危険箇所の事故防止に努めているところであります。 それから、冬期間のスタッドレスタイヤの普及状況でございますが、ことしの1月~3月までの調査結果では、最高で約30%の着用率となっております。 交通安全運動の啓発についてでありますが、広報紙掲載や交通安全家庭新聞を年3回、全戸配布して、交通安全季節運動重点項目の周知徹底に努めているところでございます。それから、季節運動の要綱を関係機関に送付して、各種会合等にはチラシと一緒に配って、交通安全の啓蒙を図っているところでございます。 交通安全教室の実施状況は、4月以降、小学校、幼稚園を中心に80回実施しておりますが、新入学児童の交通安全教育、自転車の正しい乗り方等を、交通指導員が中心になって実施しているところでございます。 次に、黒沢尻西部土地区画整理事業について、まず第1点の計画どおり実施されているかとの御質問でございますが、仮換地案の説明に時間を要しておりますので、予定よりも2カ月程度のおくれが出ております。しかし、本年度予定している事業は、街路工事が約360メートル、建物移転が10戸でございますので、本年度予定どおり実施できる見込みでございます。 次に、進捗状況でございますが、本年度予定している工事、建物移転がまだ未執行でございますので、事業費ベースで1.7%程度になっております。また、全体事業に対する進捗率は、本年度末で4.7%となる見込みでございます。 第2点の説明会等での住民の反応でございますが、まず、仮換地案の説明回数ですが、会場を12会場に分けて説明をしておりますが、説明回数は1回でございます。出席者数は830名でございまして、出席率は約92%でございます。また、地区説明会に欠席された方に対しては再度案内し、組合事務所で説明をいたしております。仮換地案に対する要望は230名の方から提出がありましたが、その主なものは、1つは付保留地の希望、2として保留地を買いたい、3として駐車場スペースがない等で約70%、その他、間口が狭い、減歩率が思ったより高い、換地位置を変更されたい、宅地の形状を変更してほしい等であります。これらの要望事項を役員会で検討し、結果を本人に連絡することといたしております。建物の移転交渉はこれからとなりますので、まだ同意はいただいておりません。 第3点の第2地区についてでございますが、まず、調査の時期は平成4年度にB調査の見直し、平成5年度にC調査を実施して、事業化に向けていきたいと考えております。また、建築物に対する規制でございますが、区画整理事業として法的手続をとっていない現段階での規制は無理でございます。なお、6月定例議会以後の進展はございませんが、本年度中に1度説明会を持ちたいと考えておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(昆野市右ェ門君) 教育長。   (教育長 成瀬延晴君 登壇) ◎教育長(成瀬延晴君) 学校における交通安全指導の状況についてお答えいたします。 小中学校においても、日ごろから児童生徒を交通事故から守るために、地域、児童生徒の実態を考慮し、系統的な指導を展開しているところであります。各学校における全校的な指導としては、通学路を設定し、小学校においては集団登校を実施するなど安全な登下校に努めております。また、交通安全教室等を開設し、交通道徳を初め総合的に道路歩行、横断の仕方、自転車の安全な乗り方等、模擬訓練を実施しておるところであります。その他、教職員や父母による路上での交通安全のための街頭指導も行っております。学年、学級を単位としての指導としては、特別活動の学級活動の時間において、年間の安全指導計画のもとに交通安全の指導を行っております。これは学年の発達段階に応じ、一人一人の児童生徒の指導を徹底するために展開していくようになっております。しかしながら、学校における指導にも限界があり、その実践の場は地域や家庭であることから、緊密な協力体制を確立し、学校で指導した事柄が生活の中で生かされるようにしていかなければならないと考えております。 以上です。 ○議長(昆野市右ェ門君) 16番。 ◆16番(菊池昭君) まず第1点は、確認の意味でございますが、他市から出ている陳情請願の内容と、当市から出ている件でございますが、当市の陳情の内容は、総合運動公園基本計画書による運動公園を市で単独でやって、それに基づいて主会場を誘致するというふうに私は理解しておりますが、県営運動公園を設置するという意味ではないのか、それをまず一つ確認したいと思います。 それから、第2点は、先ほど市長からは、水北地区または湯田、沢内との連携ということもありましたんですが、この地域は岩手県の中央に属しておりまして、今まで一部事務組合等、花巻とも一緒にいろいろな仕事をしてきておるわけですけれども、新聞紙上等によりますと、盛岡・雫石はまた話し合って何かするんじゃなかろうかというふうなお話等もありますが、花巻市との話し合いなどは、この陳情を出す前になかったのかどうか、その辺をお伺いします。 それから、交通安全対策についてでございますが、御承知のとおり、きょうから高齢者交通安全旬間が10日間の日程で入りました。この期間中に敬老会等が催されると思いますが、この会には、市長を初め部長、課長が出席すると思います。そういう会合等には必ず交通安全、高齢者についての講話等のことを市長は指導なされているかどうか、その辺をお伺いいたしたいと思います。 それから、教育長にお伺いします。小学校の教育は非常に徹底しておりまして、これは本当に文句を言うところがないようでございますが、中学生の自転車の登校等については目に余るものがあります。これらの指導について、もう一度お伺いいたしますが、どういう指導をなさっているのか、そこをお願いいたしたいと思います。 以上です。 ○議長(昆野市右ェ門君) 市長。 ◎市長(高橋盛吉君) 菊池議員の再質問にお答えいたします。 インターハイの主会場誘致につきましては、総合運動公園の中で、主会場となる陸上競技場は市が設置する、それを主会場として活用してもらいたいと、こういう趣旨の陳情をしておるところであります。なお、設置についての助成等についても県に要望していかなければならないというふうに考えておりますが、市の実施ということでございます。 それから、花巻市との話し合いが事前になかったかということでございますが、これは北上市としては唐突に打ち出したものではなくて、昨年来、それぞれ関係筋の情勢なども聞きながら要望を重ねてきておったわけでありますので、競争者が出るという予測は余りしていなかったということもありまして、事前の話し合いはいたしておりません。 次に、交通安全対策についての敬老会等における周知徹底でありますが、ちょうど期間中の敬老会でもございますので、それぞれ参加する市の職員に、この点を強調するように指示をいたしたいと考えております。 ○議長(昆野市右ェ門君) 教育長。 ◎教育長(成瀬延晴君) 中学生による自転車の乗り方そのものに非常に問題が多いという御指摘ですが、これにつきましては、中学生といいましても、地域によってまたこれは違うわけですし、ほとんどの生徒がそうだということではなく、ごく一部の中学生の中に、非常に危険な乗り方あるいは他に迷惑をかけるような自転車の乗り方をしている者があるわけです。それについての指導ですけれども、そういう情報とかがありました場合には個別に指導していくということで、全体的には、先ほど申し上げたような学校で統一した指導を行っているわけでございます。したがって、一部のそういう正しい乗り方をしない生徒につきましては、学校とやはり地域、家庭、これの協力を得て、何とかそういったことを解消していきたいと、このように考えます。 ○議長(昆野市右ェ門君) 16番。 ◆16番(菊池昭君) 先ほど1回に質問すればよかったんですけれども、市長の答弁の中で、着工時期だけはお示し願ったんですが、都市計画の決定の説明がどのように進まれているか。誘致に向けての幾ら基本設計ができても、これがなされないとうまくないのではなかろうかなと思いまして、その点をお聞きいたしまして、終わります。 ○議長(昆野市右ェ門君) 建設部長。 ◎建設部長(高橋茂君) 私から答弁いたしますが、都市計画の決定について、先日の一般質問の中で市長から答弁しておりますが、現在、作業について進めておるところでございまして、今後、速やかに都市計画の決定をしたいと、このように考えておるところでございます。 ○議長(昆野市右ェ門君) 16番菊池昭君の質問を終結いたします。 休憩いたします。      午後2時1分 休憩---------------------------------------      午後2時14分 再開 ○議長(昆野市右ェ門君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 62番八重樫久一君。   (62番 八重樫久一君 登壇) ◆62番(八重樫久一君) さきに通告いたしておりました問題について、質問をいたします。 皆さんが御質問なさったので、重複する面もありますが、なるべくそうでないようにお聞きいたしますので、御答弁をお願い申し上げます。 待望の3市町村合併がなされた現在、新市総合発展計画は、北上市民として最も重大な全市民の関心が1点に集中している最大の事業であることは間違いのないことであります。市長は、まず自分自身の確たる考え、揺らぐことのない一本の柱を強く持ち合わせるべきであると思います。21世紀の理想都市建設に向けて力強く前進する覚悟であると言われておりますが、新市北上市は、口内、舘沢、更木の臥牛あり、相去の日香下、江釣子の後藤野、和賀町の岩沢、そして熊の沢あり、山口の小吹野あり、基本構想は多くの市民の希望とする経済と文化の拠点都市の実現として、北上市長に大きく託していると言っても過言ではないのであります。したがって、人任せの構想ではなく、市長自身の考えを全面に打ち出してもらいたいと考えるが、市長の御所見を賜りたいと思います。 建設計画を踏まえた総合発展計画の構成は、市長を中心として企画調整部等、新規プロジェクトは、計画期間等は基本構想の基準年次、目標、基本計画、具体的な実施方法は実際的に期日を決められているのでありましょうか、お答えをいただきたい。 また、計画の素案づくりは、市長初め助役、部長等で構成され、総合発展計画は策定委員会で行われると思うのでありますが、今月は既に9月であります。そこで、考えられる策定委員会は、そのまま同じメンバーで行われるとすれば、5カ月間ほど残されているようでありますが、こうしたことによって人事の入れかえ等なったときにおいて、基本計画にゆがみが生じないか、この点についてお答えをいただきたい。 現在、当市は大北上市となり、第2県都、交通の要衝であります。発展計画に抜本的に、重要な箇所、国道への昇格、県道に昇格等により、積極的に働きかけるべき重要なときに来ていると思うのでありますが、市長が考えている新市発展の計画を定めるために、特に北上はこのようになるべきであるという構想、道路昇格の問題についてお答えをいただきたいと思います。 3市町村合併によって、それぞれ多くの事業や問題が持ち寄られていると思いますが、旧北上・和賀町・江釣子村とあわせ、事業の施行過程において、どのような基準、重要性、そして緊急性等をどう判断されるか、お答えをいただきたい。また、北上市を含めて旧和賀町・江釣子村において、合併するからこの事業も無理をしてもやってとか、持ち寄ったものは何とかやるといわれる事業は、あるとすればどのようなものがあるか、新北上市であるとの立場でお答えをいただきたいと思います。 北上市発展にかかわって多くの大きな事業が行われなければならない。申し上げるまでもなく、今後、発展の計画にも多額の資金が伴わなければならないのでありますが、補助金の国・県への申請を行い、できる限りの市予算を節減していくべきであると思われますが、考えられる3年度事業に対してどれほどの補助金を期待できるものか、道路整備計画についてお答えをいただきたいと思います。計画道路はどこであり、何カ所であり、それに対して考えられる補助金についてどれだけと考えているかということであります。 次に、市内川東地域、特に黒岩周辺の山林原野一帯が、リゾート的ゴルフ場建設用地などと言って用地買い上げをしていると言われますが、このことは、市として十分わかって容認なされているのでありましょうか、お答えをいただきたいと思います。 事業を行うべき業者は、地主を個々に歩いて買い上げをしているやに聞いております。地主の中には、どうせ使わない土地だから売ってもよいと思い、業者に売った人もかなりあると聞くのでありますが、すなわち虫食いの状態になっているというのであります。市長はそれを知っているでありましょうか、お答えをいただきたいと思います。 地域の住民は、広大な緑の美観を損ねるという思いもあって反対をしているのであります。市長は、学園都市の形成を目指してと言われておりますが、緑の大地は、大学誘致すべき用地として最も適地としているところであるという人もおるのであります。北上地域大学誘致期成同盟会と一体となりと言われているのでありますが、このままの状態では取り返しのつかないことにもなりかねはしないかと心配するのでありますが、この点についてお答えをいただきたいと思います。また、こうした北上市の緑豊かなところは、いつか公害の発生地となったりするならば、認めることはできないからであります。県都盛岡では、岩山といって、緑の中に騒音もなく、住民は好んで住宅地としているのであります。北上の将来に、もし誤って悔いを残すようなことがあってはならないと思いますが、このことについてお答えをいただきたいと思います。 市道整備につきまして、地域の座談会等において取り上げられました、特に住民の生活道路、口内から万内に通じる通称四十九里線、未舗装部分約400メートルを舗装整備されることを、地域住民の願いとして大きな話題となっている道路であります。稲づくり、野菜づくりのための重要な道路でありますが、今後、この道路の整備について、現地を視察なされた部長はどのようになされるつもりでありますのか、お答えをいただきたいと思います。 また、市内、鬼柳の糠塚線市道1043096号線の舗装につきましては、未舗装部分200メートルは、特に相去大堤団地からの車の量が増大しており、また、鬼柳町農業者の大型機械が走るところであります。鬼柳県排事業によって本郷川の糠塚橋が新しくかけかえられ、橋の幅が6メートルになったのであります。既にこの道路は、部落民により、区長を中心に請願書が出され、舗装整備願意妥当採択がなされているところであります。橋が幅広くかけられた今日、直ちに整備することでありましたが、このことについて、現地を見られて、部長はどのようになされるおつもりなのか、お答えをいただきたいと思います。 排水路の整備についてとございますが、排水路整備ではありますが、これは道路排水路のことであります。北上中央橋は、昭和48年6月竣功された、口内村崎野線の重要な道路であります。当時より現在は交通量が非常に多くなっているのであります。しかし、十字路信号機から橋までは、すなわち丸畑商店からS字型急カーブであり、車の速度制限も見当たらない下り坂、車は猛スピードであり、道路排水のためのU字溝が両側についておりますが、上ぶたがないために、排水口には草が茂り、葛つるや葉っぱで、道路から排水路は、下り坂は全く見えない状況であります。見通しがきかない急勾配であるために、車は脱輪、自転車も誤ってその排水路に落ちるなど、極めて危険であります。地域住民は特にこの排水路にふたをかけてもらいたいという願いであります。私が、近くで働いております年配の農家の方から聞いてみましても、あそこの下水は両方ともふたがなくて危なくてしやないとの意見であります。危険排水口にふたをかけることについて、現地を見られた部長はどのようになされるのか、お答えをいただきたいと思います。 次に、排水路の維持管理でございますが、鬼柳町は農業の生産性の向上を図る目的で、昭和57年度に県営かんがい排水事業として適正なる水管理と排水不良地の解消を図るために、58年度工事着工以来、8カ年の歳月と総額12億円の予算で、平成2年度完工したのであります。排水路は当時より川底を2メートルも掘り下げ、管理道路となっているいわば堤防の内側、急斜面は到底農民では危険で、雑草等の管理は不可能であります。鬼柳町の全世帯の排水路でもあり、この維持管理は北上市が行うべきであると考えるのでありますが、鬼柳住民全体が同じ考えであることは申すまでもありません。農家は所有反別によって、今後、借金を返済しなければならない厳しい状況にあるのでありますが、この排水路が荒れほうだいにならないようにしていただきたいというのであります。この事業推進協議会の会長でもありました市長様に、何とぞ維持管理をお願いしたいのであります。お答えをいただきたいと思うのであります。 以上で私の質問を終わります。 ○議長(昆野市右ェ門君) 市長。   (市長 高橋盛吉君 登壇) ◎市長(高橋盛吉君) 八重樫久一議員の御質問にお答えいたします。 まず、新市総合計画の策定についてでありますが、新市の総合計画を策定するに当たっては、外部の例えば関係行政機関あるいは学識経験者、それに市議会議員で構成する基本構想等審議会を設置して指導をいただく、御審議をいただくということになっておりますし、庁内におきましては、助役、関係部長で構成する策定委員会を設置して作業を進めるということになっております。この間、市民の広い御意見を聞きながら策定することになりますが、私としては、新市が21世紀に向けて大きく発展するための意欲的な計画を策定してまいりたいというふうに考えております。なお、策定期間中の、仮に人事異動等がありましても、これは計画策定に何の支障もございませんので、御理解を賜りたいと思います。 次に、新規プロジェクトについてでありますが、新市建設計画や3市町村将来構想に盛り込まれているプロジェクトを優先的に配慮するとともに、国・県等の新規施策の動向に注目し、将来の市政の発展方向を見きわめながら盛り込んでまいりたいと考えております。なお、基本構想については、平成2年度を基準年次として、平成22年を目標年次とし、策定時期は平成4年6月完成を目途としております。基本計画については、計画期間を平成4年度から平成12年度までとし、平成4年9月完成を目途としております。実施計画については、3カ年計画を毎年ローリング方式で見直しをしていくことといたしております。 次に、3市町村で持ち寄った事業についてでありますが、3市町村合併によって多くの事業や課題がありますが、いずれも北上市の発展に欠くことのない事業でありますので、重要性や緊急性等を勘案しながら、計画的に実施するようにしてまいる考えでございます。 次に、川東地区の用地、土地の買い上げの問題でありますが、黒岩地区におけるゴルフ場計画については、昨年暮れごろ、2業者から開発の申し出があり、岩手県ゴルフ場等大規模開発行為指導要綱に基づき、北上地方振興局長に対し情報として伝達しているところであります。ゴルフ場大規模開発行為に適正な誘導を図るためには、地域住民、地権者等の理解と協力が前提となることから、事業者は地権者等地域住民への開発計画の説明会を持ち、また、地元としても地域活性化のためにどう対応すべきかについて、地権者会を組織して先進地視察を実施するなど、地域の課題として真剣に検討を重ねておる段階と受けとめております。ゴルフ場等大規模開発行為の計画されている地域は、市の土地利用計画では都市的土地利用となっておりますが、具体的な利用計画がないままに推移してきており、これからも長期間にわたって規制しておくことは好ましくない面もありますので、地域住民の意向と開発による環境への影響等を考えながら、必要によっては土地利用計画の再検討を要するのではないかと考えております。いずれにしても、現在は指導要綱に基づく事前協議前の段階でありますので、今後はゴルフ場開発が地域の振興発展に寄与するものであるかどうか、また計画実現の可能性等に問題がないかどうか、地権者の動向等を含めて慎重に見きわめてまいりたいと考えております。 次に、土地売買の事例の件でありますが、内容は承知しておりませんが、事業計画に基づくものであるとすれば、国土利用計画法に基づく届け出が必要であるわけでありますが、今のところ、そういう届け出は承知をいたしておりません。 次に、県営かんがい排水路の維持管理についてでありますが、鬼柳地区県営かんがい排水事業は、昭和57年度に、受益農家の代表者が事業申請人になりまして、鬼柳町内の幹線水路であります本郷川の改修整備について、受益農家の同意を得まして、県営土地改良事業として施行申請を行い、昭和58年度から県営事業として着工し、以来8カ年の歳月と総額10億2,900万円の事業費を投入し、本年3月に完工しておるわけであります。このような県営かんがい排水事業は、今まで本市では大堰川、立花、二子、更木地区等で完了しておりまして、その維持管理は当該改良区が行っているのであります。鬼柳地区におきましても、事業施行申請を行う際に、事業申請人と鬼柳土地改良区とが協議しまして、事業完了後の維持管理は改良区が行う旨の承諾を得て、事業採択となった経緯もありますので、当該土地改良区が維持管理を行うべきものと考えております。 その他につきましては、担当部長に答弁をいたさせます。 ○議長(昆野市右ェ門君) 建設部長。   (建設部長 高橋 茂君 登壇) ◎建設部長(高橋茂君) 私から道路整備についてお答えいたします。 まず、第1点の通称四十九里線の道路整備についてですが、同地区の黒岩地区については、昭和55年より農村総合整備モデル事業として集落の整備をしておるところでございます。そこで、同四十九里線についてでございますが、この路線については、集落間としての日常生活に必要な路線であり、モデル事業の中で農村整備計画されておるところでございまして、早期に着手されるよう努力してまいります。 次に、市道鬼柳、通称ですが、糠塚線についてお答えいたします。 この路線については、本年度、道路整備改良事業として延長約200メートルを計画しておるものであります。 次に、排水路整備についてでございますが、口内村崎野線の中央橋、黒岩側の取りつけ道路についてですが、この路線については、昭和48年に道路整備事業として整備したものであり、このような箇所については、今後、市内の全体の箇所を調査しながら、実態を見て危険箇所等を優先して整備してまいる所存でございます。 以上でございます。 ○議長(昆野市右ェ門君) 62番。 ◆62番(八重樫久一君) ただいま質問をいたしまして、雑音の中に、江釣子に後藤野があるってかという言葉が出ましたけれども、ここを私は見ますと、「口内の舘沢、更木の臥牛あり、相去の日香下、江釣子、後藤野、和賀町岩沢、そして熊の沢」と言ったのでありまして、江釣子の後藤野と言ったのではありませんから、御了承いただきたいと思います。 ○議長(昆野市右ェ門君) 雑音に惑わされないで質問してください。 ◆62番(八重樫久一君) それでは、再質問をいたします。 鬼柳の県排の維持管理でございますが、当初の計画によりましては、本郷川の排水路の川底を2メートル下げるということなどは言われておらなかったのであります。それで、どうしても排水の便が、今後、大雨によって、いわゆる支障のないようにするにはということで、花巻事業所が主体となりまして、2メートルは川底が下がったわけでございます。その面、管理道路の外側もそうですが、内側の急斜面は全く勾配が急で、農民の手によって、素人の手によって刈り払い等ができないということが、今現在、見られるわけでございまして、その点を市長はお考えになってお答えをいただきたい、このように思うわけでございます。 それから、黒岩の道路排水路でございますけれども、ここにつきましては、急勾配でありまして、車等スピードの出し過ぎもあったりして、非常に危険である。地域住民は、何とかしてあそこにふたをかけてもらわなきゃならないということでありますが、部長はあそこを見ましてどのように考えたか、こういう質問をしたのに対して、いささか進展するような答えが見られなかった。残念でなりません。こうした点について、もう一度、どのような方法かないものか、御答弁をいただきたい。 ○議長(昆野市右ェ門君) 市長。 ◎市長(高橋盛吉君) 本郷川の改修に伴って、維持管理上、刈り払い等が非常に難しいというお話でございますが、そういう事情は十分理解しなければならないと思いますけれども、ただ、管理の主体がどこかということになりますと、他の例等もあり、バランス等も考えて、改良区の管理ということになるわけでございますので、その点は御理解を賜りたいと思います。 ○議長(昆野市右ェ門君) 建設部長。 ◎建設部長(高橋茂君) 私からお答えいたしますが、口内の村崎野線ということですが、先ほども答弁いたしておりますように、この箇所は48年に道路改良したところでございまして、当時はU字溝にふたをかけるような設計がなされておらなかったわけでございます。そういう実態でございますから、今後、これらの調査もしておるわけですが、U字溝にかけれるような検討も加えながら整備に努めてまいりたいと、こういうふうに考えております。 以上です。 ○議長(昆野市右ェ門君) 62番。 ◆62番(八重樫久一君) 排水路の維持管理についてでございますけれども、鬼柳町の農民、素人が刈り払い等できないということでございますから、そのままにしていれば荒れるわけでございますが、荒れてくれば、やはり機能が麻痺するということになれば、当然、これはやれないところがやれでなくて、全面的な排水路でありますから、これは市が行うべきだと鬼柳町民は言っているわけでございますから、その点をよくおくみ取りの上、もう一度御答弁をいただきたい。 ○議長(昆野市右ェ門君) 市長。 ◎市長(高橋盛吉君) 先ほど申し上げた同様の排水路を管理をしておるところも、いろいろ技術的には問題があるところもあろうかと思います。そういう点は私どもも調査をしてまいりたいと思いますが、しかし、管理主体は改良区であるということについては、他と同様の原則でなければならないというふうに考えております。 ○議長(昆野市右ェ門君) 62番八重樫久一君の質問を終結いたします。--------------------------------------- ○議長(昆野市右ェ門君) 20番高橋明君。   (20番 高橋 明君 登壇) ◆20番(高橋明君) 発言する前に、お許しを願っておきたいと思います。実は歯4本を抜いて、きょうまで入れ歯が、注文しておりましたけれども、間に合いませんので、お聞き苦しい点が多々あろうかと思いますが、お許し願いたいと思います。 ただいまから質問いたします。 さきに通告した事項について、順次質問いたします。 最初に、さわやか行政サービス運動についてお尋ねします。 まず、新生北上市の行政運営について、市長初め職員各位が、高橋市長のモットーである融和と前進の推進に鋭意御努力されていることに対し、深く敬意を表するものでございます。 さて、平成3年度における「さわやか行政サービス運動の推進について」と題した文書が自治省行政局振興課長から各県の総務部長に出され、北上市長にも来ているものと思います。このさわやか行政サービス運動は昭和63年から実施されてきたようでありますが、平成3年度では、国民に不満の多い職員の応接態度、言葉遣いの改善など9項目の改善を推進することとされておりますが、さわやか行政サービス運動について市長はどのように評価し、また、どのような改善を進めてこられたか、お尋ねいたします。 次に、平成3年度の改善目標の第4に掲げられている事項である案内標識、案内図等の改善整備されてないところが、例えば北上駅西口の案内図などが見受けられますが、年度内に改善整備されるお考えがあるかどうか。そして、今後、整備改善する際、案内標識に英語、中国語などを表示するお考えがあるかどうか、お尋ねいたします。 次に、高齢者福祉基金設置についてお尋ねします。 国では、平成2年に高齢者保健福祉推進10カ年戦略を策定し、21世紀までの10カ年間に総額6兆円を超える事業を行い、在宅福祉を中心に高齢者社会に向けた環境づくりを進めることとし、その10カ年戦略の概要は、在宅福祉サービスの中心を市町村にゆだねることとし、ホームヘルパー10万人、ショート・ステイ5万床、デイ・サービスセンター1万カ所、在宅介護援護センター1万カ所、特別養護老人ホーム24万床、老人保健施設28万床、ケアハウス10万人分等の達成目標を明示されております。 当市において、この10カ年戦略に対応した諸政策を立てられていることと存じますが、市長は、高齢者が地域社会に貢献しようとする意欲を持たせるとともに、福祉活動の促進と快適な生活環境の形成等を図るため、高齢者福祉基金を設置するお考えがないか、御所見を承りたいと存じます。 次に、道路整備促進についてお尋ねします。 まず、道路整備基準または要綱の策定についてお尋ねします。 副県都となった新生北上市は、もろもろの事業を施行するのに、副県都としてふさわしい規模の事業を施行すべきであり、特に道路網の整備については、基準または要綱を策定し、施行すべきであると思います。例えば、この基準は交通量を考慮した道路幅員、側溝の構造、歩道幅員、交差点右折レーンの設置、陳情道路の取り扱い、積雪地域の取り扱い等をあらかじめ決めていくことにより、住民の理解と協力が得られ、事務能率も向上されると思います。特に、出合い頭の交通事故防止のためにも、右折レーンの設置は新市の目玉行政として積極的に取り組んでほしいと思いますが、御所見をお伺いします。なお、電柱、電話柱の地下埋設について、関係機関と検討されたことがありましたならば、施行の見通しについてお尋ねいたします。 次に、県道夏油温泉江釣子線を湯田町まで延長することについてお尋ねします。 新生北上市誕生によって、県道夏油温泉江釣子線は北上市内だけの県道となったので、この際、湯田町錦秋湖まで延長することについて、関係機関と検討するお考えがないでしょうか。当該県道は幻県道であったので、路線系決定のときに、湯田町鷲合森鉱山の鉱道を利用し、湯田町大石まで県道にしてはとの話がありましたので、この実現を図るため広域林道として採択していただき、石渕・夏油・湯田林道の事業が、起点石渕から工事着工となりましたが、湯田町までの事業区間はかなり困難な状況であるとの未確定情報であります。たまたま湯田町長と話す機会がありましたので、湯田町は過疎指定と特別豪雪指定となっているので、鷲合森鉱山の鉱道を利用した道路を県代行道路採択を考えていただけないか話しましたところ、湯田町だけで県事業採択を願うことは容易でないが、検討してみたいと話されました。新北上高橋市長は、湯田町は隣となったので西和賀地域と一層密接に交流し、開発発展に努力すると公約されております。新市北上高橋市長の道路行政手腕に期待し、お尋ねいたします。 次に、東北横断自動車道の対策についてお尋ねします。 国土開発幹線自動車道の東北横断自動車道は、昭和48年11月1日、北上-横手間の基本計画、昭和57年1月20日、北上-和賀間整備計画、昭和61年3月13日、北上-和賀間9.2キロメートル第9次施行命令となり、事業費189億円で事業が開始されました。そして昭和63年7月20日、和賀町設計協議覚書調印されております。かような状況のもとでの質問であり、まことに申しわけございませんが、市長の御所見をお伺いいたします。 仮称和賀インターとの連結道路は県道北上和賀線でありますが、インター周辺の南側の広大な平たん地の将来の開発を考慮し、県道和賀・金ヶ崎・胆沢線にも連結すべきと思います。現在の計画によりますと、県道和賀・金ヶ崎・胆沢線からインターまでは約700メートルであり、それが県道北上和賀線経由インターまでは2,200メートルでありますので、地域住民は、目の前のインターが辺地地域、過疎地域の解消に期待を持たれないと嘆いている状況であります。市長は、ゴルフ場経営のチュウケイ本社、夏油高原スキー場経営会社に協力を要請し、対策を講じてほしいと思いますが、御所見をお伺いいたします。 なお、東北自動車道のインターチェンジの中に、宮城インターチェンジが、ちょうどチュウケイ本社が経営しております秋保のゴルフ場のためか、ちょっと変則的なインターチェンジ取りつけ道路がございますので、参考までに申し添えておきます。 第2点は、岩崎城運動公園の南西に建設される高速道岩崎橋付近の夏油川左岸の旧道路が高速道路により分断されることになっており、西側の用地利用に支障を来すこととなると思われます。西側の用地は、旧和賀町において運動公園に利用計画があったはずでもあると伺っておりますし、その付近にあった岩崎城とのかかわりのある旧道路が跡形がなくなることになることは、遺跡保存の意味からも好ましくないと思いますが、市当局では高速道路計画に対し保存するための考えがあるかどうか、お伺いいたします。 以上、質問を終わります。 ○議長(昆野市右ェ門君) 休憩いたします。      午後2時59分 休憩---------------------------------------      午後3時15分 再開 ○議長(昆野市右ェ門君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 市長。   (市長 高橋盛吉君 登壇) ◎市長(高橋盛吉君) 高橋明議員の御質問にお答えいたします。 まず、さわやか行政サービス運動についてでありますが、行政改革の一環として、昭和63年に閣議決定されて以来、全国的に推進されてきたところでありますが、住民の立場に立って、親切で真心のこもった行政の実現を目指すものであり、住民本位の行政を推進する上で最も基本的な大事なことであると考えております。旧北上市においては、さわやか行政サービス運動推進月間を設け、職員の接遇マナーや電話のかけ方の改善、さわやかあいさつ運動など、17項目にわたって全庁的に運動を進めてまいったのでございます。特に、窓口業務を扱う部署においては、市民への応接態度、電話での応対マニュアルを作成し、周知徹底を図ってまいりました。今後は、既に実施しておる改善事項を継続的に展開するとともに、平成3年度におけるさわやか行政運動の趣旨に沿って改善を進め、なお一層市民サービスの向上に努めてまいります。 案内標識、案内図等については、早速市内を総点検し、市が設置しているもので改善を要するものについては早急に改善するとともに、国・県・関係団体等で設置しているものについては、当該団体等に改善を要望してまいります。なお、案内板等に英語、中国語を併記することにつきましては、今後、これらの例えば中国あるいはアメリカ等からの来客もふえるものと思われますので、これは他市の例等も参考にしながら検討してまいりたいと考えております。 次に、高齢化社会に対応し高齢者福祉基金を設置する考えはないかということでございますが、御案内のとおり、急速に進展する我が国の人口の高齢化に対応し、21世紀初頭に訪れる長寿社会を、すべての人々が健康で生きがいを持ち、安心して過ごせるような明るい活力ある社会としていくためには、今世紀に残された10年の間に、特に高齢者の保健・福祉サービスの分野における基盤を早急に整備することが必要であり、平成2年度から平成11年度までの10年間に緊急に取り組むべき施策について、厚生、大蔵、自治、3大臣の合意によって、一昨年12月、高齢者保健福祉推進10カ年戦略いわゆるゴールドプランが策定されたところであります。これに基づいて、各種事業の推進を図っているところでありますが、高齢者保健福祉の増進には、地方公共団体が、地域の総意と工夫を生かしつつ地域の実情に応じた施策の展開を図ることが何よりも必要であるということで、平成3年度から新たに高齢者保健福祉推進特別事業が実施されることになりました。この事業の一つとして、ふるさと創生事業の福祉版とも言われる地域福祉基金の設置が義務づけられましたので、市としては、12月までに設置するよう、所要の事務を進めているところであります。 次に、道路整備についてお答えいたします。 第1に、道路整備基準または要綱の策定についてであります。市町村の道路整備については、昭和55年度において、建設省所管施設整備計画の一環として、実施により市町村道の幹線1級および2級市町村道を選定し、それぞれ道路局所管、都市局所管の事業導入として主要幹線の道路整備を図ってきたところであります。そして、道路幅員等については、建設省が策定している道路構造令によって、人口及び集落の状況、交通量の状況等によって幅員構成の算定がなされておるわけであります。なお、積雪地域の道路整備に当たっては、地域の道路条件などを考慮して幅員構成を決定しているところであります。 また、電柱、電話柱の地下埋設についてでありますが、これは商店街の改造等の場合には必要であると思いまして、関係機関と話題にしたことはありますが、まだ事業費が非常に高いということもあって促進されていないわけでありますが、今後、協議してまいりたいと考えております。 次に、県道夏油温泉江釣子線を湯田町まで延長することについてでありますが、夏油温泉から丸子峠経由で湯田町道丸子峠線まで約2,500メートルの延長になります。この路線の整備計画については、夏油温泉、錦秋湖の観光開発、そして夏油高原リゾート開発など地域にとって重要な路線であります。この路線の計画に当たっては、湯田町を初め関係機関とよく協議してまいりたいと考えております。 次に、東北横断自動車道の対策についてお答えいたします。 御案内のとおり、東北横断自動車道は昭和61年3月に、北上-和賀間9.2キロメートルについて施行命令が出され、同年6月に路線発表されたところであります。また、昭和62年11月に北上ジャンクション、昭和63年2月に和賀インターチェンジがそれぞれ発表されておりまして、以来、地権者の御協力によって用地調印も済み、今月中に北上-和賀間の全線着工の運びとなったところであります。そして、北上-和賀間は平成7年度に部分開通の見込みとなっております。このような中で、和賀インター周辺の開発は、夏油高原リゾート開発、または後藤野工業団地の計画にとって極めて重要であると考えております。このことを踏まえ、本年度から策定する新市総合計画土地利用計画都市基本計画の中で具体的な検討を進めるとともに、まちづくり市町村道整備モデル事業計画で周辺の市道等主要幹線の整備計画を策定してまいりたいと考えております。 その他につきましては、担当の所長に答弁をいたさせます。 ○議長(昆野市右ェ門君) 和賀支所長。   (和賀支所長 堀内三郎君 登壇) ◎和賀支所長(堀内三郎君) それでは、御質問の岩崎域運動公園内の、前に赤道があったわけですが、その赤道が高速道で分断されるんじゃないかと、こういうことについてのお答えをいたします。 岩崎域運動公園のところの、もと岩崎組小路といいまして、区画整理組合でつくった畑があったわけですが、それが全部岩崎城運動公園になったわけです。大体14町歩あったわけですが、岩崎城運動公園内を今度は秋田線の高速道が分断したわけです。そこで、この赤道も分断されたわけです。それで、上の方に製材所があるわけですが、その製材所の東側を通って、城内萱刈場線ですね、それが運動公園のところから来る沿道があるわけです。その沿道のところに、道路公団と協議しましてガードをつくっていただきまして、それを分断されないように、城内萱刈場線から製材所の東側を通って、高速道のガードをくぐって、側道と並行するところもありますが、そして岩崎城の前までいっている道路に連結するということで、分断されないように計画いたしております。 あと、もう一つは、同じく高速道秋田線に伴う、和賀インターから県道の胆沢・金ヶ崎・和賀線に連結できないかと、こういう御質問でございましたが、再三、道路公団と協議しましたが、技術的になかなか難しいということで、やはり県道北上和賀線に連結するしかないということで、やむを得ず了承して、そのような計画になっておるわけです。 以上でございます。 ○議長(昆野市右ェ門君) 20番。 ◆20番(高橋明君) 1点だけ質問して、終わります。 高齢者福祉基金の設置でございますが、新市において、市有林が相当の面積あるわけです。その中から、新市誕生を記念して、高齢者の福祉対策として市有林の一部を基金として設置する考えがないかどうか、お尋ねいたします。 ○議長(昆野市右ェ門君) 市長。 ◎市長(高橋盛吉君) 市有林は、造成の目的が学校林であったり、いろいろあるわけでございますし、また、伐期と市場価格の変動によって、期待したほどの金額になれるかという問題もありますので、その辺を十分検討しなければ、基金の原資として考えることは難しいんじゃないかというふうに思います。いずれ、検討をいたします。 ○議長(昆野市右ェ門君) 20番高橋明君の質問を終結いたします。--------------------------------------- ○議長(昆野市右ェ門君) 以上で一般質問の通告者による質問はすべて終了いたしましたが、33番千田三一君の質問に対する関連質問の通告がありますので、この際、これを許します。 42番鈴木健策君。   (42番 鈴木健策君 登壇) ◆42番(鈴木健策君) 去る9日に行われました33番千田三一議員の北上遊園地開発構想について、関連質問をいたしたいと思います。 市長は、千田議員の質問に対しまして前向きな答弁をなされました。私も、基本的にはこの開発計画には反対するものではありませんが、その開発の手法について、二、三お伺いいたしたいと思います。 聞き及びますと、この遊園地の開発構想を第三セクターでやりたいということを聞いておるわけです。私なりに第三セクター方式というものを考えますと、三陸鉄道などに見られますように、行政が公共性を持って行う事業を、民間資本の活力と資金を導入いたしまして、その事業の活性化を図るというのが基本的には第三セクター方式ではないかと考えるわけであります。ですから、この考え方からいきますと、本遊園地構想も、市が若年就業者のニーズに対応して計画立案をし、そして観光業者のノウハウを導入して事業を図るというんであるならば、私は第三セクター方式もあり得ると思うわけですが、この遊園地構想はあくまでも一民間業者であります思川観光が、これは会社でありますので営利目的を持って観光の遊園地をつくりたい、そして東北に観光の拠点をつくりたいという会社の目的を持って当地に参りまして、7カ所ほど調査をし、展勝地ならば十分成功できる用地であるということから、市に話し入れが参ったわけです。ですから、そうであるならば、これは一民間の観光会社でありますので、その観光会社に、遊園地を計画しておるわけですから、市は、一応住民のニーズにも対応できる事業でもありますので、積極的に協力することはいいと思いますし、むしろ第三セクター方式をとらなくても民間の業者にやらせたらいいんではないかと私は考えるわけであります。ですから、なぜこの遊園地構想を第三セクター方式でやらなければいけないのか、これがまず第1点であります。 それから、ついでにこれも関連して聞きたいわけですが、第三セクターというのは最近大変はやっておるわけですけれども、市は、第三セクターで行う場合、どのような条件の場合、第三セクター方式をとるというふうに考えておるのか。できれば第三セクターの定義と、第三セクターで行う場合の条件、それをお示しをいただきたい。これは第1点に含まれますが。 第2点は、本遊園地構想を市が第三セクターでやるという計画を持っておりますので、第三セクターになりましても、多分、株式の形態をとるのではないかと思われます。その株式の形態をとる場合、思川観光としての出資の比率はどうなるのか。それから、設立発起人のメンバー構成はどのような方々でなさるのか。また、市が会社設立発起人の代表になり得る可能性もあるのかどうか、これを第2点でお伺いいたします。 それから、第3点なんですが、これも基本的なこととしてお伺いいたしたいわけですけれども、民間の会社ですと、営業不振等で倒産いたしますと、これは債権者から債務保証を求められるわけであります。市が出資して、役員にならなければこれはいいわけですけれども、万が一役員になる可能性があるとする場合、最悪の事態になった場合、債務責任はどのようになるのか。ですから、今、市が民間に出資してあるのが幾つもあるわけです。これは開発会社もそうですし、それから有線テレビ、ワシントン等もあるわけですが、これは市長が社長になっておるのもあるわけですし、私がかつて市長に質問いたしましたときに、市長の答弁は、あくまでも市長という立場でそっちへ行って社長になっておるという答弁をなされております。ですから、市長という立場でそういう会社に入って最悪の事態になった場合の債務責任はどのようになるのか。以上、3点をお伺いいたします。 以上で私の関連質問を終わります。 ○議長(昆野市右ェ門君) 市長。   (市長 高橋盛吉君 登壇) ◎市長(高橋盛吉君) ただいまの鈴木健策議員の御質問にお答えいたします。 まず、第三セクターについてでありますが、第三セクターは、昭和44年に策定された新全国総合開発計画の中で提唱されて以来、国や地方公共団体が持つ公的な部分と、民間事業者が持っている経営のノウハウや資金力を生かし、双方の短所を補い合いながら行政目的を達成する手段として、全国的に地域開発に取り込まれてきておるのであります。 この遊園地構想は、1つは、単に遊具施設のみを配置する遊園地ではなく、長期展望に立って展勝地公園全体と調和するテーマパークとして整備するものであること。2、民間事業者の経営ノウハウと資金力を必要とすること。3、用地確保上、地権者の不安を解消する必要があることなどから、第三セクター方式による開発が望ましいと考えられているところであります。市が第三セクター方式を考える場合の条件としては、1つは、公共性を有するものであること。2は、長期的視点に立って地域振興や住民福祉に結びつくものであること。第3としては、民間事業者の持つ経営のノウハウや資金力を必要とするものであることを基本に考えております。 次に、設立発起人、出資者等についてでありますが、現段階では、株式会社とし、資本金の総額は2億円から3億円で、出資割合は、北上が25%、小山遊園地グループが25%、残り50%は地元企業等ということで案が考えられておるところであります。なお、市が設立発起人にはならない方向で検討をいたしております。 会社が経営不振で、仮に倒産のような事態になった場合はどうするかということでございますが、その場合の市の債務責任については、これは出資割合に応じた責任が生ずることになりますが、特に、地権者等には誠意をもって対処する必要があると思います。いずれにしても、そのようなことのないように、第三セクターの責任ある執行体制の確立と経営努力によって健全な運営がなされるように万全を期してまいるべきものと考えております。 以上でございます。 ○議長(昆野市右ェ門君) 42番。 ◆42番(鈴木健策君) 関連質問の関連質問をさせていただきますが、まず最初、債務責任についていきますけれども、出資割合に応じた債務の責任が当然出るであろうということになりますと、これは第三セクターに限らずだと思うわけですが、そうなりますと、私が一番心配するのは、もちろんこれは営業不振に陥るようなことはないように精いっぱい努力してもらうわけですけれども、絶対大丈夫だという保障はないわけです。出資割合によって債務責任が生じた場合、この例ですと、25%ですね。債務全体の25%になると思うんですけれども、その場合、市長が市長という立場で入っているわけですけれども、そうすれば市の一般財源からでも金を出して補償するようなことになると思うんですけれども、今、市長が出資しているワシントン、あるいは有線テレビとか、いろんな物流の関係もありますし、それらに関しても同じように債務責任があるというふうに認識しておるのか、その答弁をいただきたいと思います。 それから、第三セクターでやったという意味はわかったわけですけれども、過日の千田議員の質問でも、非常に景観を気にした、市内の有識者からの意見を聞いた場合に、展勝地という場所における遊園地との整合性を非常に心配されまして、話があって、それでテーマパークとしていろんな構想を考えるということで、これは企業サイドの方で今検討しておるというふうに答弁をいたしておるわけですけれども、私は、これは企業サイドは北上市の歴史的な経緯は余りわかっておらないと思うんですよね。資料は渡してあると思いますけれども、大事なことは、展勝地という一つの北上の歴史の中でつくられてきた景観地ですので、やっぱり風土性、歴史性を十分取り入れたテーマパークをつくらなければいけないと思うわけですよ。ですから、そういう観点からいきますと、企業サイドに一方的に任せるのは非常に心配な点があるんですね。企業はあくまでも営利目的ですから、むだな金をそんなものにかけるよりも、できるだけ効率よく金もうけすることを考えますから。やはりそういう点を考えますと、企業サイドばかりにこういうことを任せるんではなく、市も積極的に参画をしていって、この構想を考えるべきだと思うんですが、これに対する所見もお伺いいたします。 それから、会社設立がいつごろになるか、ちょっとわからないわけですけれども、この施設は1回つくりますと、これは多分相当の投資額がかかりますので、20年、30年で取り壊すなんてことはおよそない施設になると思うんですよ。ですから、よっぽど慎重にこれは計画を考えられるべきだという考え方が私はあるわけですけれども、ですから、できれば市民の多くの方から意見も聞いてほしいですし、特にも我々議会には、会社が設立してしまいますと、私どもが計画することに入る場所がなくなるんですね。ですから、できれば会社設立前に、こういうテーマパーク、先ほど言ったような内容を取り入れて、最低でも我々市民を代表する議会サイドには、会社設立前におおよその状況等は報告をぜひしていただきたいと思うんですが、これに対する見解もお伺いいたします。 以上、2点。 ○議長(昆野市右ェ門君) 市長。 ◎市長(高橋盛吉君) 先ほどの答弁で修正をさせてもらいたい点がございます。それは、出資額に応じた責任ということでありまして、出資割合に応じた責任というのではございませんので、その点は修正をさせてもらいたいと思います。これはどの第三セクターでも同様なわけであります。 それから、テーマパークとして整備する際に、企業が営利的な観点からのみ計画をする傾向があるから、市も計画の中に入って、市の意見を積極的に述べるべきであると。これは御指摘のとおりだと思います。展勝地のこれまでの環境、あるいはああいう展勝地を名勝の地とした経緯、こういうものを十分踏まえた意見を述べて、計画を立てさせるということに努力すべきものというふうに思っております。 それから、会社設立の時期等は、これは十分市民のコンセンサスを得てから進めるべきものと考えておりまして、反対が強いのに無理押しをするというようなことではなくて、十分理解し合った上でスタートすべきものだというふうに思いますので、今後とも市議会を初め各方面の意見を十分聞くように努力してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(昆野市右ェ門君) 42番。 ◆42番(鈴木健策君) 後段の部分はわかりましたが、最初の、債務責任の出資額に応じたということですけれども、これは私は勘違いじゃないかと思うんですが、例えば5,000万円の資本金で、市が1,000万円出資した場合、20%ですね。額でいきますと、1,000万円出資したから1,000万円の補償じゃないんですよね。出資額は、これは出資比率なんですよ。会社の場合には、解散の場合には清算人が出まして、生んでる利益は出資額に応じて配分しますけれども、倒産なんかのそういう不慮の事態の場合は、連帯責任なんですよね。それで、出資においては、順位額からいってその資産を押さえるとかして、そして補償に充てていくんですよ。ですから、出資額とか出資比率の問題じゃなくなってくる部分があるんですよね。ですから、その債務の大きさによっては相当の大きい部分がかかってくる場合もあり得ると思うんですが、その辺は十分調査なさって、そういう見解を述べておるんでしょうか。 ○議長(昆野市右ェ門君) 市長。 ◎市長(高橋盛吉君) 出資額の範囲ということでございます。これは今までの表現が適切でありませんでしたので、出資額の範囲ということにさせてもらいます。 ○議長(昆野市右ェ門君) 休憩いたします。      午後3時47分 休憩---------------------------------------      午後3時48分 再開 ○議長(昆野市右ェ門君) 再開いたします。 あらかじめ時間の延長をいたします。 休憩いたします。      午後3時49分 休憩---------------------------------------      午後3時53分 再開 ○議長(昆野市右ェ門君) 再開いたします。 42番鈴木健策君の関連質問を終結いたします。--------------------------------------- ○議長(昆野市右ェ門君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。 お諮りいたします。委員会審査のため、明12日から19日までの8日間、休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(昆野市右ェ門君) 御異議なしと認めます。よって、明12日から19日までの8日間、休会することに決定いたしました。 次の本会議は9月20日午前10時に開きます。 本日はこれをもって散会いたします。      午後3時55分 散会...